知ったか！第97回高校ラグビーダイジェスト④ 1月1日(月)3回戦

忙しい人のための高校ラグビー・ダイジェストレポート！
3回戦の今日は、元日から第1グラウンドと第3グラウンドで計8試合が行われました。
(1日め、2日め、3日めはこちらから→① ② ③)

大会4日目(1月1日)のトピックス

・ついに日本航空石川が初のベスト8へ。大阪第6代表(日本航空石川)が大阪第4代表(石見智翠館)を破るシュールな図。
・バックスタンド裏の食堂のキムチョルオンのキムチうどんがなくなっていることが判明。
・東海大仰星が秋田工業にトライ差で辛勝。いや勝ってない。同点なんだ。
・郡山北工が東福岡に100点ゲームも、意地の1トライ。
・準々決勝の組合せが決定。
・ボールボーイの高校生に「週ひがさんいつも見てます」と声をかけられる週ひが。写真まで撮る。

バックスタンド裏には新しいお店がおいしいうどんを売っていた。

全試合ダイジェスト

京都成章 5-0 流通経済大柏
ノーシードの流経大柏が、前半から果敢にアタックするも京都成章のディフェンスが良い。前半16分、京都成章はなんとか外に1人余らせて先制トライを奪うが、その後も苦戦。流経大柏はSO家村のロングキックを中心にエリアマネジメントで勝つ。緊張感ある試合は、後半20分過ぎから流経大柏が22m内でしつこくモールを繰り返し、34分まで攻め続けるもあと一歩でノットリリース。ギリギリの戦いにスタンドから大きな拍手が起こった。

佐賀工 15-29 國學院久我山
先制したのは佐賀工。キッカー仲西のPGで0-3とするとその後の自陣からのアタックでトライを奪い0-10と勢いに乗る。しかしここから久我山の本領発揮。ターンオーバーからの早いリアクションでトライを奪うと、高い総合力で次々にトライをもぎ取っていく。全てにおいて久我山が佐賀工を上回った。

大阪桐蔭 31-15 目黒学院
留学生を中心に大型FWで2回戦を突破した目黒を相手に、大阪桐蔭がうまくキックでゲームをコントロールする。攻めても、速くてうまいBKで前半から得点を積み重ねる。
後半、目黒に勢いが出始める。前半からFWを当てた効果からフィジカルで優位に立ちシオネ、オーウェンが連続トライ。追い上げを見せたが少し遅かった。

報徳学園 12-5 中部大春日丘
報徳のノーホイッスルトライで始まった試合は、その後1トライずつ奪い、12-5で前半を終える。後半は激しい鍔迫り合い。ダイナミックなアタックがナタの切れ味の報徳に、ループパスを多用するなど研ぎ澄まされた日本刀の春日丘。よく攻め合った両校だったが、お互いスコアできずに試合終了。息詰まる素晴らしい試合だった。

桐蔭学園 40-7 尾道
東のAシードが難なく準々決勝に駒を進めた。先取点こそ尾道のスクラムから8高武がトライを奪うが、これで引き締めた桐蔭学園が6トライの猛攻を見せる。SH小西、SO田村の作るリズムとペースに尾道が翻弄された。

東海大仰星 27-27 秋田工業
注目選手を有する2校の対決。WTB河瀬、CTB長田の仰星にCTB児玉の秋田工とBKに注目が集まったが、勝負は秋田工のモールがゲームを支配する。一発でトライまで持っていく仰星に対し、秋田工が中盤からでも押し進める長距離モールで攻めると、仰星は反則を繰り返す。同点でロスタイムに入り、秋田工がBKでトライかと思われたが、仰星河瀬がペナルティを犯しながらセーブ。その後の秋田工のアタックでノックオンが出て同点のまま試合が終了した。
トライ数で東海大仰星が上回っており、準々決勝進出を決めた。

石見智翠館 14-42 日本航空石川
日本航空石川が初のベスト8と決めた。日本航空の強力なペネトレーターNo.8モアラが縦に突破すると、智翠館のディフェンスにほころびが出る。圧巻は前半12分、智翠館陣深くで展開し、8モアラにボールが渡ると智翠館ディフェンスが重なるようにモアラへ。それを見越した日本航空は、ワンタッチで4ラウシへパスし、トライを奪う。強力な牽引役2人への対応に苦しめられた石見智翠館が、元日に花園を去った。

郡山北工 5-101 東福岡
福島県勢として、21大会ぶりの正月超えを果たした郡山北工が王者・東福岡に挑む。東福岡は序盤からトライを量産。体力でも技術でも大きく上回り、前半早々に決着をつけてしまうと20分過ぎ頃からリザーブを投入。なんとか1トライを目標に郡山北工はロスタイム、長いラックサイドでの攻防を経て、PR伊藤がねじ込んでトライを奪った。