感じるぜ!「次世代のまちづくり」 助成金成果報告会で考えた、東大阪の可能性
- 2018/3/21
- 暮らし, 荒本駅
- まちづくり活動助成金
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3月21日(水・祝)「平成29年度地域まちづくり活動助成金 成果報告会」が東大阪市役所18F大会議室にて行われました。
名称を聞いただけだと「なんかお堅そう…」と思いがちですが、簡単に言うと「まちづくりで何かしたいなら金銭的に援助するから、後で報告してね!」的な制度です。
まちづくり活動助成金制度は平成16年度からはじまり、それに合わせて報告会が行われるように。
報告なら書類ですれば良いのでは、というナンセンスな考えは捨てて、どうせならみんなで共有しあって東大阪をもっとおもしろくする方法を考えようぜ!と報告会が始まりました。

報告会の様子。会場には参加者約60名が集いました。
今年度は全26団体がそれぞれの活動について報告発表。野田市長のあいさつから会が始まりました。
「みなさんとまちづくりのひとつの方向性が共有できたことは、私達のまちにとって、ひとつの成果です。横のつながり、縦のつながりが合わさってきれいな織りになる。楽しみながら、成果を出しながらできる仕組みが東大阪の地域分権の形。こういった報告会を開くことでまちづくりのポテンシャルが高まってくるので、これからも良い形で回を重ねていきたい。」と、いつもより長めに話します。

「こんなの無理だろう」と否定せず、まちづくりを続けていくべきと思っています」と前向きに語って公務のため退席。
いつになく熱い野田市長のスピーチ。この報告会の意味をひしひしと感じた参加者たちから、熱い拍手が送られます。
その後はさまざまな事業報告が持ち時間3分で発表されていきます。
社会で問題となっている孤食にスポットを当てた「子ども食堂」の開設や、歴史の魅力を発信するパレードイベントの開催など、バラエティ豊かな事業の報告がされていきます。

休憩時間では参加者同士、名刺やチラシの交換も。交流会としての役割りも果たす報告会。
約5時間の報告会で、週ひがの目を引いたのが「みんなで歌おう!ラグビーワールドカップテーマ曲『World in Union』」。
2019年のラグビーワールドカップ日本大会を前に、そのテーマ曲を英語で歌おう!というもの。

300人でテーマ曲を歌うファンキーな企画。
「歌が上手じゃなくても良いんです。自分が楽しみながらまちづくりに参加したいという気持ちが大事」と主催団体の「こども英語推進委員会」。
福祉や土地活用などの問題解決事業ももちろん大事ですが、こういった「楽しんで地域を盛り上げる」という事業も大切なまちづくりだと、週ひがは考えます。
テーマ曲合唱事業のような「楽しみ」を市民に提供するまちづくりが、増えていっている体感があるのです。

今回の報告会も参加者自身が「楽しい」と感じて事業をしているので、どんどん質問が飛び出す。
まちが豊かになることは、問題解決のみで達成できるのではありません。
野田市長が冒頭で述べていたように、ラグビーワールドカップ誘致だって「そんなの無理」と声があっても続けることで実現しました。カレーパン事業も、「ラグビーボールの形に似ているから」と無理やりなボケですがメディアに取り上げられている。どちらも市が主導したり、バックアップしたりしています。
なくても困らないけど、あったら楽しいこと。地域住民が楽しいと思える体験を含めて、市が支援してくれる。それってすごく、次世代のまちづくりじゃないですか?「役に立たない」と一蹴せず、楽しいと思える体験を。
まちづくりのレベルは「体験の創出」まで来ている。そんな可能性を感じた報告会でした。
■平成29年度地域まちづくり活動助成金 成果報告会
会場:東大阪市総合庁舎 18階大会議室
日時:2018年3月21日(水)13:00〜17:00
主催:東大阪市役所 協働のまちづくり部 市民協働室
※報告会は終了しました。
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