5月1日は一年で1度、東大阪が確実にヤフーニュースに取り上げられる日。
そのネタは?そう、ラガーシャツのクールビズ!
東大阪市役所では、2010年6月からクールビズ期間中のラガーシャツの着用を奨励。ラグビーワールドカップの誘致の推進力にしようと取り組みが始まりました。
業務命令ではなくあくまで奨励とし、公費から購入するのではなく着る人が個人的に購入するという、一歩間違えればなんとかハラといわれそうなギリギリの活動です。
2013年には公募でシャツのデザインを一新。現在の赤い襟にすると、ワンポイントの鮮やかさが受けてか市民の中にも購入者が現れます。ワールドカップの誘致にも成功し、開催まであと1年と迫った今年・2018年では、半ば自治会や商店街活動のユニフォーム的立ち位置まで確立しています。
東大阪にとってラグビー的活動の象徴となったラガーシャツ。ときとして東大阪市をバックアップしてくれることもありました。
2015年、市会議員による政活費の不正使用が報じられたとき、押し寄せるであろう報道陣を見越して野田市長と市議会に参加する幹部職員が全員ラガーシャツを着用したのです。
そしていつも通り議会が開催される。それをマスコミ各社が報じ、主題であるはずの政活費よりもラガーシャツが目立ってしまうと言う、無言のPR、無言の抵抗を成し遂げたのです。
今年は例年よりもさらに報道陣が多く、マスコミ向けに野田市長の執務中の撮影とコメントを出すサービスも。年々対応がスムーズになり、露出向上へ力をつけます。
昨年のゆるキャラグランプリで3位になった東大阪市のマスコットトライくんもこの喧騒に参戦。
普段はそんなことしていないのに、デスクに座って業務中をアピールする様は、まるでダメ社員です。
ついにはに若手職員と円陣を組んで「がんばるぞ、おー!」とか何をがんばるのかよくわからないサービスカットも提供。これにはちょっと冷ややかな目も…。
思えばクールビズラガーシャツもトライくん同様、長きに渡り着用し続けて今ようやく認知されています。知られるって、時間がかかる。誰も理解してくれなくても信じてやり続ければ、大きな動きにできる。そんな事業の象徴ではないでしょうか。少なくとも、ラガーシャツクールビズ運動に税金は使われていませんし。もし今この記事を読んでいる読者のあなたが、挫けそうになっている仕事があったらなら。襟の赤いラガーシャツを想像しましょう。
「継続は力」
と、勇気が湧いてくるはずです。そんな力強さを感じたクールビズ開始の一報でした。
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