花園を支える最強のボランティア集団TEAM NO-SIDEが本格始動!咲洲庁舎でオリエンテーションが行われました

   

「4年に1度じゃない、一生に一度だ。」
何のキャッチフレーズか分かりますか?
2019年に日本、そして花園にやってくるラグビーワールドカップ2019日本大会(RWC)のそれです。

「いえ、一生に一度じゃない。もう一回やるぞ!という気持ちで取り組みます」と意気込んだのは、野田義和東大阪市長。
「TEAM NO-SIDE(チームノーサイド)」のオリエンテーションが、2月2日(土)大阪府咲洲庁舎にて行われました。

オリエンテーション会場となる咲洲庁舎は右。大きすぎて全景が入らねぇ!

TEAM NO-SIDEとは、RWCのために集ったボランティアたち。2018年4月〜7月に募集し、応募者はなんとRWC史上最高の38,000人超え。
9月には面接会「インタビュー・ロードショー」が実施され、全国合計で約13,000人、うち東大阪市では約900人が採用となりました。

9月に行われたインタビュー・ロードショーin東大阪アリーナ(東大阪市中央体育館)では、ラグビー体験も行われました。

「RWCとはこんなイベント」「こういう気持ちで取り組もう」といった共通の意識をもつべく、採用者に向けてのスタートミーティングとなるオリエンテーション。
開催都市ごとに会場・日程が決められ、今回は東大阪市(花園)での採用者が集まる日です。

この日は数回に分けオリエンテーションを実施。12:20からの回に、250人が参加しました。

RWCが開催されるまであと半年と少し。
それまでに数回研修やトレーニングを重ね、本番に望みます。

ボランティアといえば当日に会場に行ってその場でやることを言い渡されて…というイメージでしたが、TEAM NO-SIDEはその概念を吹き飛ばします。

チェックインするTEAM NO-SIDEの面々を、主催のRWC組織委員会が拍手でお出迎え。

まず驚いたのは、TEAM NO-SIDEにのみ配布される「Principles」という全43ページの冊子。英語で原理や主義という意味なので、おそらく「TEAM NO-SIDEの根本方針」的なことを言っているのでしょう。教えて翻訳家!

サラサラした手触りの、上質な表紙。もちろん非売品。これは思い出に残るなぁ。

「こういうときはこう対応する」「困った時はこうしよう」といったHow to が書かれた説明書ではありません。
RWCへの気運・意識を高めるキャッチフレーズ、イメージが全ページに散りばめられているのです。

ムードを盛り上げる言葉とイメージが、2ページぶち抜きで描かれる。かっこいい。

何度「これ、もらっちゃダメですか?」と言いそうになったことか。
面接を乗り越えた者だけに与えられるプレミアムな冊子なんですから、気軽に「くれ」とは言えません。観戦だけでは絶対に味わえない付加価値も、ボランティアの醍醐味です。

大会マスコットキャラクター・レンジーの幕にも「TEAM NO-SIDE」の文字が。特別感があって高まる。

野田市長のあいさつも終わり、冊子を元にオリエンテーションが始まります。
…と思ったら主催のRWC組織委員会から、「まずは4人くらいでグループを作って、自己紹介してください!」

あいさつする野田市長。記者は目撃した。会場で参加者の子どもをあやして泣かせてしまった現場を。

18歳から83歳までのボランティアが、性別・年齢・人種関係なくグループを組み自己紹介。

名前や出身地はじめ、なぜ参加したのか、「あなたにとっての一生に一度とは?」など、ラグビーはお互いを理解することからはじまる、とばかりに参加者同士コミュニケーションを取っていきます。

後出しジャンケンで10回勝つ/負けるというショートブレイクもはさみ、とにかく参加者を飽きさせない。

さらには2015年のイングランド大会の様子や花園にRWCがやってくるまでのヒストリームービーを流したり、「Principles」を眺めながら言葉の意味を考えたり…。

RWCまでのマインドセットといって良いでしょう。
…あ、すみません。ついラグビー用語を使ってしまいました。マインドセットは経験や教育から作られる考え方・信念のようなものです。

「嗚呼、本当に日本に、花園にこの素晴らしい大会がやってくるんだ…」と胸がアツくなるムービー。

「ボランティアは搾取」なんて言ってるのはどこの誰だ!
「良いことをする」だけがボランティアの目的じゃない。自分自身が楽しいから、アツくなれるから、一生に一度しかないから参加する。
それで良いじゃないか。みんなが幸せになることが重要じゃないか。すばらしいよRWC。かっこいいよTEAM NO-SIDE。
オリエンテーションが終わったあと、記者はめちゃくちゃ一人でアツくなっていました。

大切なのは他者を理解し、自分自身が楽しむこと。それを体現してくれるオリエンテーションでした。

あっという間の2時間。最後はみんなが一つのチームとなっていた。

さて、今後のスケジュールは以下の通り。

2月以降 Eラーニングによる研修
6月頃  活動日・活動内容など決定
6月以降 活動研修(トレーニング)
9月20日 RWC開催

週刊ひがしおおさかは、これからもTEAM NO-SIDEの活動を追っていきます!

【関連記事】
TEAM NO−SIDEが決定!花園を支える最強のボランティアグループが選ばれる一部始終を取材しました(2019.1.20)

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編集長 前田

編集長 前田東大阪探検隊隊長・編集長

投稿者プロフィール

特定非営利活動法人週刊ひがしおおさか代表編集長兼東大阪探検隊隊長。
ふとした思いつきからはじめたWEBサイトが、13年。
これからは地域に嵐を呼びます。覚悟しろ!

好きなモノ:花園近鉄ライナーズ、阪神タイガース、競馬、ゲーム、プラモデル、楽でお金になる仕事。
嫌いなモノ:愛、本物

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