FC大阪 ホンダロックSCとの対戦は3得点で快勝! 岩本キャプテン復帰2戦めで勝利をあげる
2019年10月23日(水)JFL(日本フットボールリーグ)第23節が行われ、FC大阪(12位)はホーム・服部緑地陸上競技場でホンダロックSC(以下、ホンダロック)と対戦し、3−1で勝利。5位につける相手に快勝しました。
台風の影響で延期になった10月12日の振り替えで行われた今日の試合。前節は10月20日に行われたので、中2日での戦いでした。しかし、その疲れを見せることなく、90分間戦い抜きました。
舘野俊祐ゲームキャプテンは「前節から中2日ですが、それを言い訳にせずに100%の力を出せるように準備しました」と話します。
ボールを相手に持たせカウンターからの攻撃になることが多いFC大阪。今節は3-4-3(DF3人、MF4人、FW3人)の攻撃的なシフトで積極的にゴールを狙います。
さらに、シュート数は多いものの最後の決定力に欠け得点を奪うことができない試合が多いですが、今節は10本のシュートを打ち3得点。確実に得点力が上がっていると言っていいでしょう。
ファーストシュートもFC大阪。前半3分にMF・齊藤隆成が上げたセンタリングをゴール前にいたFW・横野純貴がヘディングシュート。しかし、これは相手ゴールキーパー(GK)の正面。
その後もチャンスを作るFC大阪は前半23分、左コーナーキックを獲得。今季初スタメンとなったMF・江郷下(えごした)奨がキッカーを務めます。
江郷下が蹴ったボールをゴール前にいた齊藤がヘディングシュート。ゴール右隅に決まり先制します。
攻撃の手を緩めないFC大阪は前半28分、ペナルティーエリア内で横野が江郷下へパス。ドリブルで相手を交わし左足でシュート。これもゴールの右隅に吸い込まれ2−0とします。
さらに、ケガをしていたキャプテン岩本知幸がDFに戻って来たことにより、守備も安定。ホンダロックにシュートを1本しか打たせず、前半を無失点で折り返します。
前半は攻め込む場面が多かったFC大阪ですが、後半はホンダロックに攻め込まれることが増えてきます。
そして2−0というのは、茨城国体のときに後半に3失点してしまい、まさかの逆転負けをしたときと同じ点数。ホッケー梶間の頭にはあの試合が頭によぎります。
後半両チームとも無得点で迎えた後半36分。ホンダロックに右サイドを崩されゴール前にセンタリングが上がります。このボールをホンダロックMF・大山直哉にヘディングで決められてしまい、2−1。まさに茨城国体のような展開に。
次に試合が動いたのは失点後すぐでした。後半37分、今度はFC大阪が右サイドからMF・前田悠斗がセンタリング。ゴール前で相手に競り勝った齊藤がそのままゴールに押し込み、この日2得点め。3−1と試合を決定づけます。
このときの状況を和田治雄監督は「国体の負け方から彼らが学んでくれた結果です」と振り返りました。
後半は1失点したものの、その後はゴールを許さず3−1で試合終了。結局、相手に3本しかシュートを打たせませんでした。
今日の勝利で9位に浮上し、勝点は30。4位・東京武蔵野シティFCとの勝点差は10。残り6試合今日の戦い方ができれば、まだまだベスト4の可能性はあります。昨年2位だった意地を見せてくれ!
次節は10月27日(日)13時から、ホーム・服部緑地陸上競技場で16位の松江シティFCと対戦します。次節も勝利を!
試合後の声
和田治雄監督
ー試合を振り返って。
和田 ホンダロックは守備が堅く、セットプレーにも強い。(前節から)時間がなかったですが、しっかり準備して臨みました。前節は相手が引いたプレーで得点を奪うことができませんでしたが、今節は選手が自分たちで考えてゲームを進めてくれました。
ー1点めはセットプレー(コーナーキック)からでした。
和田 セットプレーの練習に力を入れていたので、ようやく活きてきました。
ー2-1と1点差に迫られた直後に3点めを奪いました。
和田 2−0はよく危険と言われるがそれは勘違いで、実際にはものすごく有利な点差。ハーフタイムに3点めをどこかで取らなければいけないと話しました。その中で、失点後すぐに取れたというのは大きかったですし、国体のときの負け方から彼らが学んでくれた結果だと思います。
ー江郷下選手が初スタメンですぐに結果を出しました。
和田 チーム全体が良かったので、彼を含めチーム全員が良いプレーをした結果です。
ー次節(vs松江シティFC)に向けて。
和田 連勝しなければ順位は上がっていきません。JFL残留を確実にするためにも、ホームでもあるので、勝点3を目指します。
舘野俊祐ゲームキャプテン
ー試合を振り返って。
舘野 前節は不甲斐ない負け方でした。(前節から)中2日ということを言い訳にせずに、100%の力を出せるように準備して試合に入りました。
ー岩本キャプテンが戻ってきて2戦め。チームとしてはどうか。
舘野 後ろから良い声を掛けてくれたり、しっかり守ってくれるので、安心感があります。
ー前半はボールを持っている時間が多かったが、後半は相手に持たれる場面が多かったが。
舘野 前半飛ばし過ぎていて、後半は前半に比べプレスが遅くなったので、相手に持たれる場面が多くなりました。ただ、前半は飛ばしていくというのは想定内で、そこで2点取れたのが大きかったです。
ー次節に向けて。
舘野 アウェーで対戦したときとお互いメンバーは違うと思いますし、相手(松江シティFC)は残留がかかっているので、その分気持ちを入れて試合に臨んでくると思います。僕にとっては古巣なので、何が何でも勝ちにいきます。
岩本知幸キャプテン
ー試合を振り返って。
岩本 チームでやりたい守備が出来ていましたし、ボールもしっかり奪えていたので、良い攻撃に繋げることが出来ました。
ー復帰2戦めでしたが、プレー感覚は戻ってきましたか?
岩本 前節の前にも練習試合などで出してもらっていたので、コンディションは問題ありませんでした。試合感という面では、相手からボールを奪うときやパスの質は前節よりも今節のほうが良かったです。
ー残り試合に向けて。
岩本 半年間ケガで試合に出ていなかったので、元気が有り余っています(笑)。良い形でシーズンを終わりたいです。
MF・齊藤隆成選手
ー試合を振り返って。
齊藤 相手は高さがあってロングボールを使ってくることが分かっていたので、守備から入りました。セカンドボールを僕と江郷下選手で拾おうという話をしていて、前半からうまくいきました。それが自分たちの流れに持っていけた要因だと思います。
ー1点めを振り返ってください。
齊藤 練習や練習試合のときから江郷下選手から良いボールが来ていたので、信頼していつものところに走り込みました。
ー2得点めは。
齊藤 途中でMFからFWにポジションが代わったんですが、FC大阪に加入してからは初めてでした。センタリングが上がったときの動き方は以前FWでプレーしていたときに教わっていたので、体が勝手に反応しました。前田選手から良いボールが来たので、僕は当てるだけでした。
ー次節に向けて。
齊藤 今日勝ちましたが、まだまだ良い順位とは言えません。今シーズン良かったと言えるように、残りの試合全部勝ちます。
HMVP(ホッケー梶間のMVP)
MF・江郷下奨選手
ー試合を振り返って。
江郷下 きつかったです(笑)。自分のことよりもチームが勝つことを第一に準備しました。ホーム3連戦の初戦は負けてしまいましたが、今日は勝つことが出来てホッとしています。次節も勝てるようにしっかり準備していきます。
ー得点シーンを振り返って。
江郷下 練習の中でも横野選手からパスをもらってシュートを打つ場面が多くありました。大事な試合で決めきることが出来て良かったです。
ー1点めも江郷下選手のコーナーキックからでした。
江郷下 僕がキッカーを務めたらあそこを狙うと練習からやっていたので、思い通りにいきました。
ー持ち味は。
江郷下 僕が自信を持っているのは、相手からボールを奪うプレー。今後やっていきたいのは、チームが苦しいときに声を掛けたりボールをリズムよく動かすプレー、サイドチェンジ、縦パスからチャンスを演出したいです。
ー今後の試合に向けて。
江郷下 JFL残留をまだ確実なものに出来ていないので、まずは残留を確定させます。そして、順位を1つでも上げて、来シーズンに繋げていけるような試合をします。
■FC大阪公式ホームページ:FC大阪公式ウェブサイト
■公式記録:JFL公式
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