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- 圧勝か辛勝か ライナーズが残した「64−29」を振り返る 清水建設戦
11月17日(日)ライナーズにとって勝負のシーズン、トップチャレンジリーグ2019−2020が始まりました。
初戦の相手は、今年度から昇格した清水建設ブルーシャークス。ついこの間まで1部(トップリーグ)にいたライナーズと、昨年3部(トップイースト)から上がってきた清水建設。ライナーズは絶対に力の差を見せつけて勝利しなければなりませんでした。

今日は12ステイリンがゲームキャプテン。
結果は64−29。
これは、圧勝なのでしょうか。それとも辛勝なのでしょうか。
10トライにおよぶ猛攻、見ごたえはありました。特に前半に奪った11南藤の2トライは、ライナーズのアタックを象徴するものでした。
そのトライを生み出すまでに、ライナーズは開始早々にモールから奪ったトライで7−0としたものの、密集でのミスが連発して攻めながらボールを失うことが多くありました。

ジョシュアの先制トライに喜び合うライアンとクーパー。
しかし、30分に相手陣ゴール10m前のスクラムから左に展開すると、9ライアン、13森田とつないで大外の11南藤へ。左端にトライを決めます。
素早く、粘り強く、継続してトライを取りました。
33分には、リスタートのキックオフを5ストーバークがキャッチしてゲインすると、フォローした9ライアンから11南藤へ渡り、一直線にインゴールへと駆け抜けます。高い集中力を見せて、強いライナーズをアピールしました。

南藤の2トライ目。このトライはかっこよかった!
しかし、後半はグダグダ。トライは取ります。トライゲッターの15マシレワが合計3トライを奪ったり、14ジョシュアも反応がよくこぼれ球をインゴールへと持っていきます。
一方、細かいミスからリズムを崩してしまいます。ハンドリングエラーでこぼしたボールを拾われて50m一気に走られたり、キックオフからディフェンスのすきを突かれて走り抜かれたり。
アグレッシブさに欠け、後半だけ見れば33−24。まあまあな接戦をしてしまったのです。

2年前まで近鉄にいた清水建設15の高のパフォーマンスがやばい。
やりたいことはできています。ただ、精度に欠ける。ギリギリの場面で確実性の低いプレーを選択してしまっている。
誰もサボっていない。真剣にやっている。システムにも忠実だ。でも精度の低いプレーを自ら選んでしまっています。
日本一のチームになるために。いいプレーをすることだけではなく、自分のプレーをやりきる精神力の高さが、今のライナーズには足りないのかもしれません。
10トライを奪ったことより、4トライを奪われたことが気になる試合でした。
と、ここまで苦言を呈してきましたが、久しぶりに週ひがMVPを選びます。
ライナーズのテーマを真っ先に実行し、今日の勝利を決定づけてくれた男。11南藤辰馬選手です。

角度のあるランと、きれいな黒目がチャームポイント。
週ひが イメージ通りのプレーができましたか?
南藤 1つ目のトライは森田さんが役目を果たしてくれて、しっかりコールして呼んで、コミュニケーションが取れたのがいいトライにつながったと思います。
週ひが 2本目のトライはかっこよかったですね。
南藤 マイキー(ストーバーク)とライアンががんばってくれて、僕に回ってきてラッキーでした(笑)
週ひが コミュニケーションはシーズン通して意識していますか。
南藤 はい、意識してます。改善する所も多いですが、いい部分も多くありました。
週ひが ちょっと、後半はうまく行かなかったですね。
南藤 ライナーズはディフェンスを強みにしているチーム。今日のスコアは取られすぎです。

有水ヘッドコーチの囲み取材に多くの記者が。
今日の観客は、ヤンマーフィールドで5068人。今年のトップリーグカップ準決勝が同じ場所で行われ、神戸製鋼対サントリーっていう黄金カードで4581人でしたが、それを軽く抜いちゃいました。下部リーグが。

今日、トンプソンルークが出場したのは、本人たっての希望。
トンプソンルークの露出、RWCでの健闘はもちろんありますが、ライナーズそのものへの興味がなければここまで人は集まりません。
かっこいいラグビーをしよう。誠実なプレーをしよう。そして、より多くの人たちに、ライナーズが日本一になる道のりとその喜びを共有してもらおう。
絶対に強くなれ、ライナーズ。
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