2月28日、花園ラグビー場第2グラウンドにて、東大阪市タグラグビー交流大会が開催された。主催は東大阪市と東大阪市教育委員会。集まったのは市内小学校3年生、5年生、6年生、6校から27チーム。
東大阪市はラグビーの普及の一貫としてタグラグビーに注力している。
タグラグビーは、
授業に取り入れられだしたのは昨年9月から。小学校の先生を対象に、プロレフリー原田隆司さんを講師として、ルール及び指導者講習を開催。ラグビーの基本理念から、指導への心構えなどを講習した。
指導方法やレフリングについて講習する原田さん
また東大阪市出身で元神戸製鋼・近鉄で活躍した南條賢太さんをアドバイザーとして招き、週3~4回市内小学校へ指導に派遣している。今大会開始時も参加する子どもたちから「南條さん!」と親しみを込めた声が多くとんだ。
現役時代同様子どもたちに大人気の南條さん
協力するレフリーも超豪華メンバーだ。先述の南條さんを筆頭に元日本代表吉田明さんや現役トップリーガーの赤井大介さんなど、ラグビー界のスターが勢揃いし、児童のプレイをレフリングする。
豪華スタッフがズラリと揃う
運営でも配慮している。授業の一環だが、他のラグビー大会と同様に医務員も配備。緊急時に備える。会場も大学Aリーグなど、ハイクラスの公式戦が行われる花園ラグビー場第2グラウンドを使用。ラグビーのまちならではだ。
大会が開始されると、8人1チームの小学生たちが、天然芝のグランドで元気にボールを追う。皆体育の授業でタグラグビーを行っているので、作戦や役割も決っている。円陣を組んで気合いを入れるチームもあり、スタンドからチームメイトに声援もかかる。
タグを取られ、味方にパスしようとする
タグラグビーを積極的に体育授業に取り入れている小学校の先生は「タグをやってからクラスの結束カが高まっている。今まで他のスポーツで目立てなかった子供も積極的に参加できている」と話す。
準決勝、決勝と進むと先生からのゲキも熱を帯びる。児童たちの目も真剣そのものだ。ミスには悔しそうな顔をし、トライには体全体で仲間と喜びあう。
優勝が決まり、仲間と大喜び
「学校の授業でやる意味はここにある」と関係者は言う。クラスの仲間と一緒に勝利に向かうことで、自然にルールを理解する。ルールの難しさが普及の足かせだと言われるラグビーで、裾野を拡大する重要な取り組みとなる。
優勝から3位までは以下の通り。
3年男子 優勝:枚岡東小学校C 準優勝:枚岡東小学校A 枚岡東小学校B
3年女子 優勝:枚岡東小学校A 準優勝:枚岡東小学校C 枚岡東小学校B
5年男子 優勝:森河内小学校A 準優勝:森河内小学校B 赤田南小学校
5年女子 優勝:菱屋西小学校C 準優勝:赤田南小学校B 菱屋西小学校A
6年男子 優勝:縄手東小学校A 準優勝:縄手東小学校B 高井田西小学校
6年女子 優勝:高井田西小学校 準優勝:縄手東小学校B 縄手東小学校A
表彰式では皆「楽しかったと」話す。この中から、未来のトップリーガーが、日本代表が、ライナーズファンが誕生するに違いない。
取材・写真・文:前田寛文@MaechanYK
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