あんまり使いたくない言葉だけど、僕たちは今「withコロナ」ってものに直面しています。毎日たくさん新規感染者が報告されて、それがどんなものであれ、見逃すことはできない。
「第二波だ!」
と叫ぶことと同様に
「大丈夫!」
と言い切ることも乱暴な話。
しばらくは自分たちの生活や仕事を柔軟に変化させることを強いられています。
好むと好まざるに関わらず。
岩田町にある「酒のにしだ」は、週刊ひがしおおさかが信頼を置く酒販店。贈り物や式典でお酒が必要なときは、必ず相談します。もちろん「最近どんなお酒がはやってるの?」なんて、雑談にも訪れます。
そんな週ひがのブレーンが、ライブコマースを始めました。
「らいぶこまーす?」
と聞き慣れない人もいるでしょう。平たく言うと、商品をライブで紹介し、見ている人にその場で購入してもらう取り組み。
ニュースなどでは、中国のバイヤーが日本の百貨店やショップの店頭でスマホを持ち、本国の視聴者に「これ買う人いますか?」と呼びかけながら販売していくというもの。
確かに、物理的にも法的にも隔たりのある場所に欲しい商品があって、誰かが実際に手に取る感覚で紹介してくれるなら、購入したくなるはず。理屈は簡単。でもそれ、うまくいくのかな?
「緊急事態宣言の外出自粛中に、期間限定でやってみたんです」
と話すのは、酒のにしだでWEBショップの店長も勤める西田祥一さん。
使うツールは、LINEのビデオ通話。
お店の固定電話の番号でアカウントを作り、店舗備え付けのタブレットで店内を案内。来店客へ説明するのと同じように、ビデオを通じて顧客とお酒をマッチングしていきます。
使い方は、酒のにしだ公式Facebookページを参考に。
明日からは4連休
当店は休まず営業しますが、
感染拡大で我慢の様相以前の緊急事態宣言下で好評だった
あのサービスを復活することにしました
7/23(木)から当面の間来店せず、おウチにいながら
お店でお買い得してる
そんなサービス…酒のにしださんの投稿 2020年7月22日水曜日
「まだライブでの売上は大きくありません。でも前回やったときは非常に好評でした。このやり方がいいのかわからないけど、だからこそやっていこうと取り組んでいます。」
購入する商品が決定すれば、顧客へは別途決済方法を送付。商品の配達にももちろん対応します。お店を訪れることなく、大切なあの人へお酒を贈ることも可能です。
すぐそこのお店に足を運ぶことが、あまり良いことじゃない。去年の今頃、誰がこんな現実を想像したでしょうか。
次に何が起こるかわからない。だからこそ小さな失敗をして、少し先に進んでまた小さな失敗をすること、チャレンジすることが重要です。
酒のにしだは、WEBショップにも力を入れています。独自の仕入れで揃える数々のお酒をモールで出店し、自社サイトでも販売。
一方、カートでサクッと売れるのとは真逆の、SNSのDM機能を使って購入までの相談をされることも多いと言います。
「SNSでのやりとりは、とても手間がかかります。すぐに返事が返ってくるとは限りませんし。でも手間こそが僕たちの持ち味です。」
ライブコマースでもSNSでも、一度購入に結びついた顧客はヘビーユーザーへと変貌することが多いそう。西田さんのかける手間に、顧客が虜になる。
だから今は、
「一緒にどんな手間が正しいのか、情報を共有して正解を探せる仲間が欲しいですね」
と西田さんは言います。
新しい道を進むとき勇気を与えてくれるのは、ともに失敗して情報を共有できる同志。自分一人での試行錯誤を、情報交換して正しい方向と達成感を作っていきたい。
「酒のにしだライブコマース」はまだ始まったばかり。これからたくさんの失敗と成功が待っているでしょう。でも、手間の方向は間違ってない気がします。
そして週刊ひがしおおさか、こういう新しい流れは大好物!
ドンドン仲間を増やして、
「なんか知らんけど、東大阪はライブコマース強いよな」
て言われるようになりたいね。
ということで、この記事を読んで興味を持ったお店の方、企業の人、行政の皆さん、支援団体の諸兄、ご連絡ください。
西田さんと、週ひがと、一緒に失敗してみましょう。まだ見ぬ何かを見るために。
■酒のにしだ
住所:東大阪市岩田町5−19−24
電話番号:072-963-3111
営業時間:10:00〜21:00
定休日:月曜日(2/11祝も休み)
駐車場:なし
WEB Shop:https://sakenonishida.com/
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