みんなの好きな街ってありますか?
「東大阪!」
と言う方もいらっしゃると思いますが、週刊ひがしおおさか的には東大阪と言う価値は無いと思っています。人工的に作られたのが1967年で、まだ街と言えるほど歴史も思いもない行政的な意味合いが強い。大阪の東って意味だしね。
街と言って、イメージしやすいのは駅でしょうか。布施とか小阪とか、鴻池とか。
東大阪の中でも、特に個性的なお店や人がたくさん集まるのが八戸ノ里(やえのさと)。週ひがメンバーにとっても思い入れがあります。
そんな街に、縁もゆかりもないイラストレーターさんが魅力を感じていると言います。茨城県在住の茶谷順子さん。
↓7月に東京・銀座で開催されたグループ展「ほのぼの展」での茶谷さん(冒頭右)↓
10月8日(土)に大阪では初めてとなる個展を八戸ノ里駅前の東大阪市文化創造館で開催します。
独特の柔らかく温かみのあるイラストたちが、八戸ノ里にできた新しい文化・芸術の拠点に並べられる。ちょっと感慨深い。
でもこういう個展って、普通は梅田とか心斎橋とか、たくさんの人が行き交う場所で行われるもの。基本的には絵を見てもらって、気に入ったら買ってもらうんだから。
カメラマンとの付き合いが多い編集長前田も、写真展などに出向くのはだいたい難波、心斎橋、本町、淀屋橋その辺。八戸ノ里でやって作品は売れるんでしょうか。まして、関東在住の方の。
「どうしてわざわざ」
と思ってしまいます。
茶谷さんと八戸ノ里の接点は、地域の人気ケーキ店「モンガトウ」でした。
ネットの文章を読むのが好きだと言う茶谷さん。偶然モンガトウのパティシエ・長尾久美子さんのブログを見たことから始まり、SNSもフォロー。以後、旧知の友のようなお付き合いが始まります。
茨城県在住のイラストレーター茶谷順子さんのイラスト見てくださーい♥
おじさんシェフを可愛く描いてくださってありがとうございます笑
(店内展示しております)
個展は随時、ホームページでご確認ください(*ˊ˘ˋ*)。♪https://t.co/yeD6cHYFwj pic.twitter.com/yTKMy071Eq— パティスリーモンガトウ東大阪❁⃘*.゚長尾久美子•*¨*•.¸¸♬︎(*ˊ˘ˋ*).•*¨*•.¸¸ (@momongatou) February 21, 2022
「ソフトクリームがおいしそうで」とFacebookで見たモンガトウの人気商品に惹かれた茶谷さんは
ブログやSNSから伝わる久美子さんの人柄に気を許すようになります。
そしてついに、まるで聖地巡礼のように茨城県から八戸ノ里を訪問し、SNS仲間たちとモンガトウで出会います。この「ちょっとしたオフ会」で八戸ノ里商店街の店舗やユーザーたちとの関係を築いていきました。
しかしその後、新型コロナ禍がやってきます。
茶谷さんは「お出かけできない多くの人のために、エア旅行をイラストで」と、自身の絵で日本各地・下関や萩など観光地を巡る企画をYouTubeで始めます。その中になんと八戸ノ里も登場。
「普段の個展は、もちろん東京の人の多い場所で開催しています。でも大阪は初めてなので、それならお友達が来てくれるところでやろうかなと思いました」
そう、八戸ノ里は茶谷さんにとって「お友達が来てくれやすい場所」なのです。SNS時代もここまで来たか。
個展の期間は10月8日(土)から10日(月・祝)の3日間。場所は八戸ノ里駅から北に徒歩3分の東大阪市文化創造館です。
また、茶谷さんのイラストは出会いの地モンガトウに3点展示中。
うち2点は、モンガトウさんが過去の個展で購入したものです。
シェフの長尾徹さんも「うちの雰囲気にぴったりなので」とご満悦。
また、茶谷さんお気に入りのお店「串かつちとせ」にも描き下ろしのイラストを掲示。「会期中にご飯を食べに行く予定」とのことで、もしかしたら茶谷さんに会えるかも。
「肩肘張らず文化祭のようにがんばりたい」と話す八戸ノ里を好きになってくれたイラストレーターの姿は、恐縮しちゃうと同時にうれしさで溢れるもの。どうかこの個展が、これからも続き1人の作家の転機となりますように。
茶谷順子さんのプロフィール
1972 山口県下関市生まれ
1993 専門学校桑澤デザイン研究所リビングデザイン科卒業
1995 以後4年間、個人デザイン事務所に勤務
1999 イラストレーター活動開始 現在にいたる。
主な制作事例
NHKTV 総合大河ドラマ「功名が辻」冒頭説明イラスト
誠文堂新光社「マンガでわかるイギリスの歴史」コラム、キーワードイラスト
NHK出版「きょうの料理6月号」ビギコレイラスト
など
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