日本代表予備軍が2戦を終えるジョセ改めホゼ、今夏の日本代表キャップ獲得ならずか

6月19日（日）、日本ラグビーフットボール協会から日本代表への追加招集選手が発表されました。
ポジション別に
PR(プロップ)　三浦昌悟　ヴェルブリッツ
LO(ロック)　辻雄康　サンゴリアス
LO(ロック)　ヴィンピー・ファンデルヴァルト　レッドハリケーンズ
No.8(ナンバーエイト)　テビタ・タタフ　サンゴリアス
の4人。

タタフの突破力は2戦とも光った。

今の日本代表はちょっと複雑です。流れを追って説明すると
・5月に70人を超えるメンバーを選出し、宮崎での合宿を実施。
・合宿後の5月31日に日本代表選手34名とNDS(ナショナルデベロップメントスコッド=2軍)を発表。
・NDSは6月11日にトンガサムライ、6月18日にウルグアイと戦い、良い選手は日本代表に昇格
・6月25日のウルグアイ戦、7月2日＆9日のフランス戦は日本代表が戦う。
早い話が、テストマッチの1戦目ウルグアイ戦は2軍で戦うってこと。強敵フランスと戦う前の調整としてウルグアイとマッチメイクしたかのような、そんな日程ですが、賛否は今は問わないでおきましょう。

NDSの2戦は終了しFWの4選手が日本代表に”昇格”した一方で、BKで選出された選手はいませんでした。竹山、根塚など期待された若手とともにNDSからのスタートになった田村優は今までの日本代表の柱。今のところ、この夏に田村が日本代表でプレーすることはありません。

リーグワン新人王の根塚はファーストトライをあげた。

ジョセフHCから成長を促された田村。

ライナーズから選ばれていた日本代表候補の3人の現在地も確認します。

シオサイア・フィフィタ
日本代表とNDSの組分けから宮崎合宿参加。すっかり日本の柱として扱われています。6/25のウルグアイ戦はどんな方針で挑むのかはわかりませんが、3試合すべてへの出場も想定されます。

サナイラ・ワクァ
日本代表の新戦力としてSNSにも登場。ライナーズで無双していた長身と長い手足がフランス相手にも炸裂するか。調整も込めて6/25のウルグアイ戦に出場し、パフォーマンスによってはフランス戦の起用もあり。

🌸ライナーズの日本代表スコッド選手紹介🌸
サナイラ・ワクァ選手(LO)
すべてが規格外！2m超えの体とロングな手足、豪快なプレーで「進撃のワクァ」なんて異名も!?
LOなのに、大外で走り抜ける得意技をもつトライゲッター。片岡涼亮選手と並び今シーズンのトライ王に。#花園近鉄ライナーズ pic.twitter.com/dO2VKSIl0Y

— 花園近鉄ライナーズ(公式) (@liners_players) May 11, 2022

セル　ホゼ
NDSに組み分けされたものの、トンガサムライ戦でスタメンNo.8として登録。しかし開始直前に欠場することが決定しました。
ちなみに日本代表候補に選ばれた5月の登録名はジョセでしたが、6月に「ホゼ」に登録名を変更しています。
セルジョセ選手の登録名変更について（花園近鉄ライナーズ公式）

怪我やパフォーマンスによってNDSメンバーから追加招集もあるでしょうが、一旦この体制で戦うことが決まりました。

ホゼはフィジー出身の29歳。セブンズ日本代表として東京オリンピックに出場した経験を持ちます。
ライナーズには2020年から所属していますが、セブンズに専念していたため試合でファンの前に姿を表すことはほとんどありませんでした。
ようやく15人制に専念し、2022年ライナーズが昇格を果たしたシーズンにブレイクしたのです。

ライナーズに来る前は、クラブチームの北海道バーバリアンズに所属。その頃からセブンズでは無双していましたが、オリンピック後のキャリアを考えてライナーズへと移籍しました。
ホゼにとってもライナーズにとっても満を持して迎えたシーズン。190cmを超える大型選手でセブンズのスピードもあり、スキルも高い。あっという間にチームの中心になり、No.8のレギュラーをつかみ取ります。

🌸ライナーズの日本代表スコッド選手紹介🌸
セルジョセ選手(FL)
ヘッドキャップがトレードマーク。
ライナーズでは今シーズン、No.8としてFWの要に。
力強いキャリーで、ボールを持てば必ず前進！！
7人制日本代表の代表歴もあり。#花園近鉄ライナーズ pic.twitter.com/DTY981RTSb

— 花園近鉄ライナーズ(公式) (@liners_players) May 11, 2022

ギリギリで出場出来なかったトンガサムライ戦は、「家庭の事情」での欠場とのこと。怪我やパフォーマンス不足ではないので、2023年フランスワールドカップへ向けてまだチャンスが回ってくるはずです。
世界最高峰の舞台へ向けた切磋琢磨の連続はまだまだ続きます。ライナーズの面々を中心に、勝ち負けを超えた彼らの人生を見守っていけるのもライナーズファンの特権をフル活用して楽しみましょう。