今までサイトでは触れていませんでしたがですね。俊徳道の雄「ラーメン丸っ子」が今年の2月に移転したんです。それも東大阪市外、大阪市鶴見区へ。
人気ラーメン店が東大阪から出ていったことに、多くの東大阪人は「損失だ」とか「せめて2号店にして」とか宣っていましたが、週刊ひがしおおさかの見解は少々違います。
マニアのものだった丸っ子が、より多くの層に楽しんでもらうために大阪市移転は必要なこと。お店が広くなるのも、当然経営判断として必要なことです。
だってさ、AppleのMacだってiPhoneだってはじめはただのマニア向け商品。iPhone3Gが発売されたとき並んでいたのは編集長前田のようなキモいオタクのみ。でも今は、女子高生でも70歳のうちの母でもみんなでiPhone。
「なにラーメン屋とGAFAの一角を比べてんだ」
って思った人は、ちょっとこの過去記事を読んでから戻ってきてね。
丸っ子と言えば、東大阪に現れたとんこつラーメン界のすい星。ラーメンマニアの中で知らない人はいない、胃にもたれない濃厚スープで多くの人を魅了してきました。合言葉は「濃度9.0」。
しかし、その評価はどこまでも「ラーメン界の」という形容が付きまといます。カウンターのみ10席程度の店内、券売機で購入するスタイル。
こういうの、ラーメンオタクは好きだよね。でも、丸っ子のすごさを多くの人に知ってもらうためには、決断が必要だったんです。
マニアが踊り狂い、生活を片っ端からデジタル化していくスマートフォンの誕生。その先頭を走ってきたiPhoneは、より速いマシンスペックと通信回線を得て「誰もが使える真のユビキタスコンピューティング」として進化してきました。そして、Appleは単なる「パソコンを作るメーカー」ではなくiPhoneを中心にしたプラットフォームを牛耳る帝国を作り上げています。
丸っ子が移転した先は、大阪市鶴見区横堤。鶴見緑地公園が近く、イオンモール鶴見もあって道路も広い。駐車場完備、広いテーブル席、そしてファミリーに対応したメニューたち。塩ラーメン、味噌ラーメン、セットも充実し限定メニューに「野菜タンメン」が登場する。
一見、「素朴なマニア受けするラーメン店」ではなくなった寂しさを感じる風貌。しかし、食べればわかる。ベースのとんこつを軸に、バリエーションを増やすラインナップ。マニアが愛した刺激を、万人に受けてとめてもらうための工夫がそこかしこにあります。
編集長前田も、それならと塩ラーメンとランチセットの+丸っ子めしで。昔の友人から投げられた、僕への挑戦状だと勝手に解釈もして。
あー、丸っ子の塩ラーメンって、こんなにおいしかったんだ。でも
麺屋清流とも違って、Umamiとも違って、中華そば九兵衛とも違う。
好きだからわかる、これが丸っ子の塩ラーメンだ。
鶴見区に移転した丸っ子で期間限定の野菜タンメン食べた。とんこつ+野菜のスープで、丸っ子独自の味に。おいしい。
あと野菜というだけで健康になった気がする。#higao pic.twitter.com/D33tTM0WBB— ミホロボット (@mihorobot) October 14, 2020
ド定番の丸っ子ラーメンもおいしい。横堤ならではの新メニューもおいしい。限定メニューもおいしい。
着々と、ラーメン店としてではなく飲食店としてのステージを上げる丸っ子。
いつか、世界のどこかで丸っ子に並ぶ異国の少年に言いたい。
「昔の丸っ子は、カウンターだけでな…」
と。
僕は、昔の失敗と成功を交互に繰り返してたときのAppleも、失敗は世界経済の行方の影響を及ぼす巨体を身に着けてしまったAppleも大好きだ。
あー東大阪じゃないけど、丸っ子最高!
■ラーメン丸っ子 鶴見店
住所:〒538-0052 大阪府大阪市鶴見区横堤1-11-52
営業時間:11:00~22:00
定休日:火曜日
TEL:06-6915-0505
公式サイト:Facebook、Twitter ※週ひがはTwitterをおすすめします。
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