日本、いや全世界に奇祭ってありますよね。
はたから見ると珍妙なことをしているように見えるその地域独自の恒例行事。
有名なところでは、長野県の御柱祭とか
スペインのトマティーナとか
何百年も続くその祭りは、始まったときにはなんでそんなことをする必要があったのか想像すら難しく。偶然が重なって誕生し、そこに誰かの情熱が有って継続する。
そんな奇祭が誕生する瞬間かもしれない。歴史的出来事かもしれない。
そんな思いから、週刊ひがしおおさかは東大阪から車で1時間の茨木市のたんぼへ行ってきました。それは「第1回たんぼラグビー in 茨木」が開催されるから。
たんぼラグビーとは2015年に「なんか面白いことを」とラグビー好きの有志により始められた、田植え前のたんぼで行われるラグビーの大会です。「大会」と言いましたが、技術や駆け引きを競うスポーツ的な要素よりもたんぼで泥だらけになって走り回ることが主題のアクティビティに近いもの。
2015年京都府福知山市での開催を皮切りに、全国で実施されてきました。
たんぼに入るなんて経験は、農業を生業としない限りなかなか体験できないことでさらにラグビーまでしちゃうという欲張りな企画。1チーム5人(両チームとレフリー合意とのもとで人数変更可)でタックルの代わりに体にタッチをされるとボールを離さなければならない「タッチフット」に似たルールで実施されます。
週刊ひがしおおさか、初開催のときから毎年写真撮影におじゃましていましたが、今年はついにライブ配信を敢行しました。
新型コロナ禍により2019年以来になった今回は、大阪では初めての開催。
参加したのは30チーム約200人。通常のトライは1点ですが、ダイビングトライなら2点という絶妙なルールによって全員が全力で笑顔のダイブを実施します。
この時期のたんぼはとても深く、体重が重いと足を取られます。結果、今回の決勝は高校生の「高槻高校」と中学生のチーム「スカルハート」が対戦。両チームキックを有効的に使うハイレベルな試合は、7対5でスカルハートが勝利しました。
将来ラグビーって競技がどんどん形を変えてもたんぼラグビーだけが今の形で残っていけば、奇祭の誕生になります。
といってもやっぱり週刊ひがしおおさかは東大阪の地域メディア。この奇祭を東大阪でも実施できたら、ラグビーのまちの完成度が高くなるんじゃないかなって思っています。興味のあるたんぼ所有者の皆さん。ぜひご連絡を。
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