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- 近鉄ライナーズの前田監督と一緒に今シーズンを振り返ってみた
近鉄ライナーズのシーズンが終了して、3週間が経過したある日、週刊ひがしおおさかは前田監督に突撃インタビューを敢行。
2014-2015シーズンの振り返りと来季の展望をうかがいました。
–1シーズンお疲れさまでした。今は少し落ち着いた時期でしょうか。
前田隆介監督 結構忙しくしています。シーズンのまとめや報告書作成、関係各所やシーズン中お世話になった方へのあいさつ、来シーズンに向けた体制づくりなど、やることはたくさんあります。
–忙しい中、時間を取っていただきありがとうございます。今年は12位とギリギリ入替戦回避。今季、印象に残る試合を教えてください。
前田 セカンドステージ、宮崎でのコカ・コーラ戦です。前半全く元気がない状態で、5トライを奪われてしまいました。ラグビー人生の中でも相当ショックな試合です。
–後半怒涛の追い上げで7点差まで追いあげましたが。
前田 重光のメモリアルゲーム(※トップリーグ通算100試合出場達成試合)で良い準備もできて、雰囲気も悪くなかった。それでもこんなことが起こるのかと。
–逆にいいほうで印象に残ったのはどの試合ですか。
前田 セカンドステージの豊田自動織機戦ですね。もし負けたら入替戦が確定する状況の中、思い通りの試合ができました。
–40点以上とって、今シーズン最多得点差の試合でしたね。
前田 あと、開幕のドコモ戦。大阪ダービーということもあって、春からターゲットにしていた試合でした。点差以上の戦いができました。
–その次の神戸製鋼戦で、ラインアウトでミスを連発してしまいました。
前田 神戸製鋼とクボタ戦は特に悪かったです。両チームともラインアウトディフェンスのレベルが高いチームなのですが、連続ミスが出てしまいました。
–同じセットプレーでも、スクラムは向上しているように思えます。
前田 阿部コーチそしてフロントローのメンバー中心にFW陣の努力もあって、かなり押せるようになりました。次の課題は自分たちの思うように行かなかった時。しっかり対処できるようにすればもっと耐えられるし、押し込めるようになります。これはラインアウトも同じです。プレッシャーをかけられた時にもろいところがある。
–とは言え、ファーストステージでトヨタを破り、サントリーと1点差の戦いをしました。力は向上していると思いますが。
前田 シンプルに前に進めた時は力を発揮できていますし、フィジカルのレベルアップも含め、成長できていますね。
— 気持よく攻撃しているときは、ファンも盛り上がります。逆に攻め込んでノックオンをすると・・・(笑)
前田 プレッシャーを受けた中で、もっと早いコミュニケーションをしなければなりません。早ければ、プレーの幅も広がるし、余裕もできます。そこをもっともっとレベルアップしないと、ミスは減らないと思います。
–ミスを減らすにはミスをしにくい状況を作るということですね。
前田 リバイブして、相手よりも早くセットして良いコミュニケーションをとる。これが大事です。
–そんな中、2013-2014シーズンよりも向上したのはどんなところでしょうか。
前田 同じ体制下で4年目のシーズン、やるべきことは理解・共有できていると思いますし、個人のボールを前に持っていく力・フィジカルは向上できました。
–逆に最大の誤算はなんでしょうか。けが人も多く出たように思いますが。
前田 2013-2014に比べると、けが人は少なかったです。うまく行かなかったのは「もっとシンプルに攻めれば」という状況で、難しくやろうとしてミスが出てしまった。判断に迷ってしまっていたところです。
–プレーの選択を誤っていたとうことでしょうか
前田 試合ごとに戦略を持って挑みますが、状況に応じて最適な選手に良いボールを渡すといった単純だけど難しいことをやらなければならない。ですが、選手たちに迷いがあって、それができなかった。迷いを持たせてしまったのは、私の責任です。
やはり就任4年目にしてもっとも低い順位で終わったシーズン。うまく行かなかったことがたくさん前田監督の口から出てきました。
次回は、今年活躍した選手についてお聞きします。
文・写真:@MaechanYK
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