2度めの「奇跡」は起きなかった FC大阪、今季王者・ヴェルスパ大分に完敗で、J3リーグ参入ならず

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今回だけは許してください。悔しい終わり方となってしまい、悲しい気持ちが強いですが、あえて厳しいことを言わせてください。
今シーズン、ホーム・アウェイ全試合取材&応援に行って、このような結果になってしまったので…。

他チームの結果から、勝てばJ3リーグ参入という中、FC大阪が王者相手に主導権は握るも、得点を奪うことができず完敗。来シーズンもJFLを戦うことになります。

試合終了後には、ヴェルスパ大分の優勝セレモニーが行われていました。

2020年11月29日(日)JFL第30節(最終節)が行われ、FC大阪はアウェイで今シーズンの優勝チーム・ヴェルスパ大分と対戦しました。結果は0-3。最終的には8位で今シーズンを終了しました。

「2度同じ過ちを繰り返してはならない」。試合終了後、円陣を組む選手たちに、キャプテン・岩本知幸がかけた言葉。

「切り替えるのは難しいと思いますが、来シーズンJ3参入に向けて頑張りましょう」と話す岩本。

前節を10人で勝利し、今節で勝てばJ3リーグ参入の可能性があるという中での一戦でした。
J3参入条件は…
FC大阪は勝利必須
①Honda FCが敗戦、いわきFC、ヴィアティン三重が引き分けもしくは敗戦のとき。
②Honda FCが引き分け、いわきFC、ヴィアティン三重が引き分けもしくは敗戦のとき、FC大阪は7点差以上での勝利。

シュートを打つMF江郷下奨。惜しい場面は作り出すも…。

かなり厳しい条件の中、なんとHonda、いわき、三重すべてが敗戦したのです。試合開始時刻はすべて同じなので、この結果がわかったのは試合終了後。結果論ですが、もしFC大阪が勝利していれば、J3に参入できていました。

「目の前の一戦を勝つことしか考えていなかった。なので、途中経過は選手を含め、我々も聞いていませんでした」(塚原真也監督)。
全員が「勝利すること」だけを考え臨んだ一戦でしたが、まさに今シーズンを象徴している内容でした。得点チャンスはあるが決めきれず、逆に相手に決められてしまう。得点を取りにいって前のめりになったところを、カウンターからやられる。王者との実力差がプレーに表れていました。

「緊張はなく、いつも通りの雰囲気で試合に臨めました」(岩本)と、チャンスが多かったのはFC大阪。特に前半は、ボールポゼッションではFC大阪が上回っていた印象です。
前半15分、MF大山武蔵のグラウンダーのセンタリングをFW川西誠がシュート。

今節でもスタメン出場の大山。

しかし、相手GKのファインセーブにあい、先制できません。

決定機を阻まれ、天を仰ぐ川西。

前半18分には、MF前田悠斗が自陣でパスカットしたボールをFW塚田卓にスルーパス。相手GK(ゴールキーパー)が前に出てきていたので、GKの上を越すシュートを打ちますが、ゴールラインまであと約1mのところで相手DFが追いつき、クリアされてしまいます。

これは決まったかと思った。あと少しのところでクリアされてしまいます。今シーズンは運もなかった。

今シーズンのFC大阪は得点チャンスの後に失点、ということが多くありました。この試合も、この2度のチャンスを活かしきれず、徐々に大分の流れへと変わっていきます。

試合が動いたのは前半30分。相手選手が蹴ったゴール前へのロングボールをGK田中大貴が飛び出してキャッチ…したかに見えましたが、まさかのこぼしてしまいます。これをゴール前でフリーになっていたMF薮内健人(大分)に決められてしまい、先制を許します。

J3参入に向け勝つしかないFC大阪にとっては、かなり痛い展開に。

前半のうちに同点に追いついておきたいFC大阪でしたが、次に得点したのも大分。前半45分、右サイドをパスで崩されてしまいます。DF西村大吾(大分)のパスから、最後はDFの裏に抜け出した薮内に再び決められ、2失点め。0-2で前半は終了します。

「そこまで悪い印象はなかったので」(塚原監督)と、メンバーはそのままで後半に。

逆転勝利に向け、円陣を組むFC大阪イレブン。

しかし前半と打って変わり、得点チャンスはなかなか訪れません。勝利するために絶対に得点がほしいFC大阪は、全体的にやや前のめりに。大分はその隙きを見逃しませんでした。
後半33分、左サイドでDF福元考佑(大分)から縦にロングパス。MF瓜生昂勢(大分)に渡り、そのままドリブルで持ち込まれてシュート。これがゴール右隅へと決まり、0-3と絶望的に。

2節続けてスタメンのGK田中大貴。試合終了には、涙する場面も。

FW濱野雄太やFW横野純貴など攻撃的な選手を投入しますが、ゴールは遠く、後半アディショナルタイム(4分)へ。全員が諦めることなくゴールを目指し、最後まで得点を狙いましたが、無情にも試合終了のホイッスル。今シーズン終了とともに、来シーズンもJFLで戦うことが決定しました。

試合終了後、観客席にあいさつする選手たち。なかなか顔を上げることができません。

他チームの結果を知ったのは全員、試合終了後。涙を流す姿も見られます。
この涙を「悔しかった」だけで終わらせていいのでしょうか。試合終了後には、大分の優勝セレモニーが行われていました。FC大阪のメンバーの中で、何人が「くそー、来年は俺たちがこの座を奪ってみせる」と思ったでしょうか。

「今のチームには、真のリーダーがいないですね」と、話すのは今日スタメンのFW塚田卓。FC大阪在籍11年目のベテランです。

試合終了後、インタビューに応じてくれた塚田。

そう、まさに今のFC大阪に必要なのはこれ。練習やウォーミングアップを見ていると、とても仲良さそうにしています。もちろん、仲が良くて強いチームが1番です。が、FC大阪の現状は8位。仲が良すぎて味方のミスに対して文句を言えなかったり、前に立ってリーダーシップを執る選手がいなければ、友達同士でサッカーをしているだけになってしまいます。

無観客試合で始まった今シーズン。徐々に緩和されていき、最終的には会場収容人数の50%までが入れるように。今節には、大阪からもファン・サポーターのみなさんも駆けつけました。

ゴール裏で応援するサポーターのみなさん。声は出せませんが、太鼓・手拍子でエールを送ります。

コロナ禍において、会場に足を運びたくても行けなかった方で、自宅から映像で見ていた方もたくさんいたでしょう。従来であれば、J3参入条件の1つに年間観客動員数30000人(1試合平均2000人)があります。Jリーグに上がるためには、ファン・サポーターの力も必要になってくるのです。「試合を観に行って良かった。また来たいな」と思ってもらえるようなサッカーをしなければいけません。そのためには、誰かが上に立ってチームをまとめ、時には喝を入れることも必要になるでしょう。
来年、「同じ過ち」を繰り返さないためには、これまでやってきたことを変えなければならないのです。

J3参入のためにFC大阪が来年行うことは、J3ライセンスを再び取得すること。Jリーグ百年構想クラブは毎年維持されますが、ライセンスの有効期限は1年。従って、2021年6月末に再び申請を行う必要があるのです。
そして、今シーズンは3回開催された(※1)ホームタウン東大阪での試合。これをホーム試合の半分(8試合)は行う必要があるでしょう。
※1・・・本来であれば6試合が予定されていましたが、新型コロナウイルスの影響で3試合が中止に。また、2試合が無観客での開催でした。

より多くの東大阪市民にFC大阪の存在を知ってもらい、年間観客動員数30000人を突破しましょう。

今シーズンはテゲバジャーロ宮崎がJ3参入を決め、降格はなし。地域リーグからFC刈谷とFC TIAMO枚方のJFL昇格が決まっているため、来シーズンは17チームでの開催が予定されています。枚方は同じ大阪からJリーグ入りを狙っているチーム。FC大阪が「大阪から3番めのJリーグ入り」を目指しているのに、上がり損ねていると抜かされてしまう可能性だってあります。

来年こそは優勝!そしてJ3へ行こうじゃないですか。週刊ひがしおおさかは、来年もFC大阪を追いかけ続けます。


インタビュー動画版

後日アップします。


■FC大阪公式ホームページ:FC大阪公式ウェブサイト

■公式記録:JFL公式


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ホッケー 梶間

ホッケー 梶間

投稿者プロフィール

山口県出身。
大学生のときに大阪にやってきました。
高校からホッケーを始め、現在もやっています。
なのでホッケー梶間です。
10chとYouTubeを見て生きています。
食べに行ったお店の中で1番カロリーが高そうなものをだいたい注文します。

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