2020年12月5日(土)花園中央公園内に、新たにウィルチェアスポーツコートがオープンしました。
主な使用用途は、ソフトボールやバスケットボール、テニス、ラグビーなどの車いすスポーツ。
東大阪市にはこれまで、若草町にウィルチェアスポーツ広場がありました。
しかし、アスファルトの駐車場であることや照明設備がなかったことから、「コートやトイレ、照明設備を完備した他に例のないウィルチェア施設を」と、花園ラグビー場東側に新たにオープン。屋外型のウィルチェア専用施設は日本初となります。
この日は竣工式並びにソフトボール日本代表OGによるオープニングゲームが行われました。
竣工式は、岸田文雄衆議院議員のあいさつでスタート。
「東大阪といえば、ラグビーの聖地。そして今日新たに、年齢や障がいの有無に関係なくウィルチェアスポーツが楽しめるメッカができた。東大阪市にはパラリンピックに出る選手も多くいる。こういう時期だからこそ、スポーツを通じて多くの人に元気や勇気を与える存在になってほしい」と期待を込めます。
野田義和東大阪市長は、「日本で初めてのウィルチェアコートが完成し、今日は東大阪市が新たな一歩を踏み出した日。スポーツは、する楽しみもあるが、それを支える楽しみもある。また、生きる力を与えてくれる存在。この施設をよりたくさんの方にご利用いただき、ウィルチェアの聖地にしていきたい」と意気込みます。
竣工式の後は、女子ソフトボール日本代表OGチームと東大阪連合女子ソフトボールチーム「ホープスター」の混合チームによるエキシビションマッチを開催。
OGチームを率いるのは、アトランタ・シドニー・アテネオリンピックに出場した高山樹里さん。高山さんは現在、日本車椅子ソフトボール協会の会長を務めます。
車いすソフトボールでは、一般のソフトボールと異なる点がいくつかあります。
1.ボールの大きさ
2.グローブを使わない
その他にも、打者は1ストライク1ボールから開始したり、1チーム10人でプレーする点なども、異なるところです。
普段は車いすを使ったことがない子どもたちばかりなので、かなり苦戦。しかし、OGチームは容赦なくヒットを量産します。
3-3の同点で試合は終了。
実際にプレーをした高山会長は「ラグビーの応援で東大阪に来たことがありますが、まさか裏手にできるとはビックリ(笑)。この場所から車いすソフトボールを広めていきたいです」と話しました。
このコート、将来的には普及イベントの実施や、関西初の全日本車椅子ソフトボール選手権大会の誘致・開催を目指しています。
一般利用は2021年2月からを予定。ウィルチェアスポーツでの利用は3ヶ月前から、それ以外の利用予約は1ヶ月前から可能です。また、受付で申請をすれば誰でもウィルチェアを借りることができます。
おそらく、これからここで多くのイベントや大会が行われるでしょう。新たな聖地を作るのは東大阪に住む自分たち。どんどん利用しましょう。
■東大阪市ウィルチェアースポーツコート
住所:東大阪市松原南1-1-1
料金:1時間1000円(土日1.2倍、市外者1.5倍、営利目的3倍)
予約:ウィルチェアースポーツでの利用は3ヶ月前から、それ以外は1ヶ月前
貸出備品:競技用車いす22台(無料)、ボッチャ一式、ミスト冷風機、デジタル得点板、音響設備一式etc
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