レガシーを守りつつ新たな挑戦をする「尾道中華そばとうやん」 6月から尾道まぜそばを開始
- 2022/7/19
- グルメ, 吉田駅
- 尾道ラーメン, 尾道中華そばとうやん
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地元の味が恋しいときってないですか?
ホッケー梶間は山口出身で、瓦そばが無性に食べたくなったりします。
2021年10月に東鴻池町にオープンした「尾道中華そばとうやん 鴻池店」は店名の通り、広島の尾道ラーメンを提供しています。

府道21号線(八尾枚方線)沿い、楠見橋交差点にある「とうやん」。以前は「恵比寿家」があった場所です。店舗の隣には駐車場も。
「とうやんは尾道弁で『お父さん』という意味。実家に帰ってきたような雰囲気を楽しんでほしいと思って付けました」と話すのは、尾道出身で東大阪育ちの店長・桑田さん。
ラーメン好きで特に尾道ラーメンが大好き。いくつかのラーメン店で修行した後、自分のルーツの味を地元東大阪で提供しようと独立しました。

鴻池店店長の桑田さん。英田育ちです。
そもそも尾道ラーメンとは…。
広島県尾道市を中心に提供されているご当地ラーメン。麺は平打ち中細麺、スープは鶏ガラと小魚からとった出汁にしょう油を合わせ、背脂のミンチが使われているのが特徴です。
オープン当初は大阪の人の口に合うように試行錯誤していましたが、現在は本場の味のまま提供。麺や具材も広島から取り寄せています。
「やっぱり大好きな味を知ってもらいたいなと。尾道出身の方が『懐かしい』と言って、よく食べに来てくれます」。

こちらは特製中華そば
着丼した瞬間、ほのかにしょう油の芳ばしい香りが伝わってきます。キレのあるしょう油に背脂が入ることで、スープに独特の甘みが。こってり感はあまりなく、どちらかといえばあっさりしている印象です。

スープに浮かぶ白い粒状のものが背脂。
桑田さんのおすすめはレアにこだわるチャーシュー麺。
「まず何枚か食べて、残りはスープに浸して熱を通してから食べてほしい」と、こだわりを語ってくれます。

このレアチャーシューがたまりません。
また、6月からは尾道まぜそばを開始。キレで勝負の尾道中華そばに対し、こってり感のあるメニューをと桑田さんが考案しました。

尾道まぜそば(900円)
尾道ラーメン同様のしょう油ベースに、ニンニクや卵黄を使ってパンチ力のある二郎系に近いテイストです。

この背脂がかなりおいしい。
流行りのスタイルに寄せつつも、尾道ラーメンの代名詞とも言える背脂を全面に出して「尾道」をより感じられる一杯に。とうやんにしか作れない、現代のラーメンシーンとご当地ラーメンを融合させた意欲作です。
「でも二郎系なんでしょ。ちょっと食べるのに勇気がいるな」なんて人は、味変をおすすめします。半分食べた後に、備え付けの「酢」と「ラー油&ごま油」でガラリと変身。

左が酢で右がラー油&ごま油。
酢を入れれば信じられないほどマイルドに変化し、ラー油&ごま油なら油そばに似た風味に早変わりします。

午後からの活力に、無心で食らいつけ!麺は、京都の製麺所・麺屋棣鄂(ていがく)のものを使用しています。
7月からは黒チャーハン(焦がししょう油)も登場しているので、ぜひ一緒に。目玉焼きトッピングをおすすめします。

黒チャーハン(並450円)。小は280円で、目玉焼きが付きません。
尾道ラーメンのレガシーを守りつつ、新たな挑戦をしていくとうやん。家系や二郎系のように、将来的には「尾道系」というジャンルが誕生しているかもしれません。僕たちはこれからもとうやんの挑戦を見守っていきます。
■尾道中華そばとうやん 鴻池店
住所:東大阪市東鴻池町2-4-25
定休日:不定休
営業時間:11:00〜15:00(14:30L.O.)、17:00〜24:00(23:30L.O.)
駐車場:あり
アクセス:近鉄けいはんな線吉田駅から徒歩20分
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