先週、トップリーグプレシーズンリーグ第1節にてサントリーに逆転負けを喫したライナーズ。今週は第2節、福岡レベルファイブスタジアムでコカ・コーラと対戦しました。
昨シーズン、宮崎であと一歩及ばず敗戦した、苦い思いを噛み締めつつの福岡遠征です。

前半は少しだけ風上で、キックオフはライナーズ。サントリー戦に続いてスタンドオフに入った10高が蹴ったキックが、タッチに出ようたした時に、

コーラの選手はタッチに出そうとしてるが、11松井がジャンプしてオンプレーに。

この日久々にスタメンに名を連ねた11松井が、ギリギリでボールを活かすプレー。直接ボールが外に出ると、相手ボールのセンタースクラムとなり、嫌なムードになったはず。機転の効いた、アグレッシヴなプレーでチームに流れを呼び込みます。

さらに、ファーストスクラムでライナーズがコカ・コーラに対し優勢。「今日はいける」と思わせる立ち上がりでした。

押しこむスクラム。終始コカ・コーラを圧倒した。

ところが先制したのはコカ・コーラ。前半11分ライナーズのミスに乗じて22mラインの中に入ると左インゴールにグラバーキック。13山下が抑えて、あっさり0-5とします。

ライナーズは冷静でした。焦ること無く、20分に10高のPGで3-5とすると、安定したスクラムからしっかりボールを展開し、順調にゲインしていきます。そして23分、残り35m付近左で15テイラーがボールを持つと1対1。相手ディフェンスの裏にショートパントを落とす得意のプレーで、インゴールに入ると自らコーラの選手とせりながらトライ。Gも決まって10-7と逆転します。

相手のミスにも助けられながら、ライナーズも決め手に欠いたプレーが続きます。32分にはハーフウェイラインでのマイボールラインアウトから9金がするっと抜けて独走。そのまま50m走りきってトライ！！かと思いきや、トライ寸前でコカ・コーラのディフェンスに絡まれており、TMO(ビデオを用いた判定)の結果ノックオンに。

ライナーズファンからはため息が、コカ・コーラファンからは歓声が上がります。

独走する9金。間違いなくトライと思ったのだが…

悔しそうな9金でしたが、すぐにリベンジします。37分、敵陣でのコカ・コーラボールスクラムでボールが乱れると、拾ったのは9金。ディフェンス2人にタックルされながらも、トライを上げました。これで、17-5とし前半を終えます。

気迫が伝わってくる、9金のトライ。借りはきっちり返した。

後半に入っても、ライナーズペースは変わりません。両チーム早い時間に1トライずつあげ、24-10となるもボールの支配は完全にライナーズが優勢。
後半19分に14田中がラックサイドに走りこんで、相手ディフェンス2人もそのまま押し込んでトライを上げると、29分にはテイラーの2つめのトライ。さらにペナルティトライを奪うなど後半だけで5トライの猛攻で、50-10と圧勝しました。

MOMを獲得する10高。キレのいい動きが、ライナーズに不可欠。

スクラムで優勢に立ち、FWが体をはってボールを争奪し、BKはアグレッシブにアタックする。今日の戦いは理想的な、ライナーズらしいものでした。
そんな流れを開始早々勇気あふれるプレーで作り、久々にフル出場した11松井寛将選手が今週の週ひがMVP。

11松井がフル出場。ライナーズファンは、みんな喜んでいる。

ライナーズの次戦は9月19日(土)、ヤンマーフィールド(長居陸上競技場第2)
詳しい日程は、こちらをご覧ください。