布施駅から南へ徒歩2分。布施少路商店街をまっすぐ歩くと「金太郎パン」が見えてきます。
昔話「金太郎」のように、むか~しむかしから愛されるパン店の秘密を探ってきました。
■迷っちゃう!約130種類のパンがずらり
店頭のスピーカーから流れてくるのは、「金太郎パン」名物、店員さんの元気な呼び込み。「は~い、焼きたてできましたよ」「おいしいよ~」の明るい声に引っ張られ、店内へ。
一歩足を踏み入れると、大名行列のようにずら~りと並ぶパン。入り口には看板商品、右を見れば菓子パン、左を見れば食パン、レジ横にもパン、後ろを振り返ってもパン。とにかく店内どこを見渡してもパン・パン・パン。パンでぎっしり埋めつくされています。
今崎さんいわく、「ちゃんと数えたことはないけど、120~130種類はあるんじゃないかな?」
ひゃ、ひゃくさんじゅう!それもそのはず、今年で創業91年め。今崎さんは3代目店主。先代、先々代の作ってきたパンを受け継ぎながら新しい商品を開発するうちに、数が増えていきました。
これほど数が多いと、お目当てのパンがない時もあるのでは?…と不安になります。しかし、心配ご無用。入り口にはタイムスケジュールが設置されており、焼き上がり時間の目安が確認できるようになっています。「種類が多く手間が多いけど『大変』と思ったことはありません。ずっとそうやってきたからね」。なるほど、長年手作りしてきたからこそできることなんですね。
驚きはそれだけではありません。「東大阪八尾Wlaker」などの雑誌をはじめ、多くのメディアから引っ張りだこ。「布施のパンといえば金太郎」と東大阪人満場一致になるであろう…というほどの有名店なのです。
創業当時から人気のブリオッシュ、「東大阪カレーパン会」にも登録されているカレーパンなど、取り上げられた商品は数知れず。一体何を食べたらいいんだー!!と迷うのは当然です。
■あんこ、あんこ、あんこのパレード
そんな「金太郎パン」初心者向けに、まず食べてもらいたいのは日本人の心「あんこ」を使ったパン。記者が訪れた日、あんこ入りのパンを7種類も発見。定番の「あんぱん」から、「あんフランス」「つぶあんマーガリンパン」「きなこシュガーアンフライ」など、さまざまな「あん」パンが並びます。
中でも「リッチな金太郎メロンパン」(195円)は必食。メロンパンにあんこ、さらにバターを一切れはさんだ、ぜいたくなハイブリット・ブレッドです。「普通のパンよりも、メロンパンの方が面白いでしょ?」と今崎さん。
いろいろなパンに使われているあんこ。もちろん細かなこだわりが。1週間に1回程度、大きな「あん炊き機」で約12kgの小豆を一気に炊き上げます。砂糖と小豆の比率は1:1。季節や気候によって調整します。控えめすぎず、激甘じゃない。「ちょうどいい」甘さが人気の秘密なのかもしれません。
「昔からあるパンも作り続けますが、新しいこともどんどんやってきたいですね」と今崎さん。
創業当時から人気のあんぱんからハイブリットなメロンあんパンまで、あんこで見える時代の流れ。常にアンテナを張り、新たなパン文化を生み出し続ける「金太郎パン」は、おいしさ、種類の多さ、どれを取っても横綱級。いや、金太郎級だ!
■金太郎パン
住所:東大阪市足代1-13-6
TEL:06-6721-3023
営業時間:7:30~22:30
定休日:木
アクセス:近鉄奈良線布施駅より南へ徒歩3分
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