今シーズン注目した選手に感想を語ってもらう「ノーサイド！トップリーグ」。第4回は、ロックの松岡勇選手です。

公式戦全試合出場、チーム内タックル数2位、タックルサポート1位、ボールキャリー1位、ラックサポート1位(ライナーズ公式ブログより)と高いレベルでチームに貢献し続けた松岡選手。今シーズンの試合に対する鋭い見解を聞いてきました！

いつもながら、謙虚な微笑み。

ー今日はよろしくお願いします！松岡選手=献身的なプレーが魅力だと思っているのですが、今シーズンは特に、ボールを持って前に出るシーンが印象的でしたね。

松岡　僕は器用なことはできないので…自分の仕事をしただけです。ボールを持つことは好きですが、(アタックで前へ出るのが得意な)トモや統悦がいるので頼りにしてます。(※トモ…トンプソン・ルーク選手　統悦…タウファ統悦選手)

ーアタックで相手を倒し、仲間にボールを託す…いつも以上に「縁の下の力持ち」が発揮された年でしたね。ベテラン選手として、チームを引っぱっているなと感じましたが。

松岡　確かにもう「ベテラン」なんですよね。普段年齢を感じることはないですが、試合のメンバー表で「松岡勇(31)」という表記を見て、歳をとったな…と思うくらいですが(笑)

サントリー戦で、強いボールキャリーを見せた松岡選手。今年で入団9年目です。

ーあはは。新人選手がどんどん入団して、昨年以上に選手層に厚みが出てきましたね。そんな「オール近鉄」で挑んだ今シーズンですが、振り返ってみて、いかがですか？

松岡　大きな怪我をせず試合に出続けることができ、充実した1年でした。公式戦では途中交代など除くと、すべての試合に出場できたのでよかったです。(※公式戦15試合のトータル出場時間は1176分とチーム一！)

ー出場回数が多いと、チームの状況もよく見えたのではないでしょうか？

松岡　　そうですね、良かった試合でいうと、ディフェンスがしっかりできました。ターンオーバーを狙うのか、それともディフェンスラインに人を多くして止めるかの見極めもよかったですし…。

「逆に、ダメな試合はディフェンスがうまくいかなかった」と分析する松岡選手。

ー特に「これは良かった」という試合はありますか？

松岡　サントリー戦で勝ったことですね。サントリーは比較的ボールを動かして来るチームなのでしんどかったですが、この試合を境にチームのディフェンスが機能し始めました。「何をすればうまくディフェンスができるか」を全員が共有できたんだと思います。

ーその後の勝利の起爆剤にもなったということですね。

松岡　そうですね。

ーあと、今シーズンで大幅に改善されたのはキープ率87.5％(トップリーグアプリ調べ)を記録したラインアウトですね。

松岡　はい。専門のコーチの指導を受けて、サインプレーのオプションが増えました。…それがよかったんじゃないかな？

トップリーグ開幕戦から、高いキープ率を見せたラインアウト。

ースピース選手もジャンパーをしていることがありましたね。

松岡　そうですね。スピースの加入は、いい影響を与えてくれました。南アの選手が入団すると聞いた時はびっくりしましたが、「ライナーズのラグビー」を理解しようとしてくれました。

ー新メンバーの加入や課題の改善で、チームのレベルが一段と上がったのではないでしょうか。

松岡　まだまだラインアウトの技術は向上させられます。次への課題ですね。あとは、キックオフのキャッチも。ライナーズで日本一を取れるよう、頑張ります。

ー来期に向けて、ここからがスタートですね！

身長190cmのお姫様抱っこは、見える景色が違う！

試合に出続けるだけでなく、冷静にチームを分析する松岡選手。来シーズンも全試合出場を果たせるよう、お姫様抱っこでゲン担ぎしました！
「ノーサイド！トップリーグ」は次で最終回。頼れるあの人が登場です。
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