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- ライナーズ新旧監督対談 前田隆介監督×坪井章新監督【前編】
前田隆介監督の退任が決定し、坪井章新監督の就任を発表した近鉄ライナーズ。
今、2人がどんなことを考えているのか、これからチームはどうなっていくのか。新旧監督に、たくさんのことを聞いてきました。
■監督交代で、2人が今思うこと
ー今日はお集まりいただきありがとうございます。前田監督は昨シーズンの総括インタビューから、約1年ぶりの登場です。
前田 はい、その節はありがとうございました。よろしくお願いします。
ーよろしくお願いします。そして「坪井新監督」は…ええと、今日はなんてお呼びしたらいいでしょう?週ひがでお会いするときははずっと「坪井さん」でしたから…。
坪井 いつも通りでいいですよ(笑)
ーでは、坪井さん。ついに監督就任ですね。昨年アシスタントコーチになられた時、「もしかしたら再来年あたり、監督の可能性もあるんじゃ…?」と個人的に感じていましたが、こんなに早いとは。
坪井 本当ですか(笑)いつどんな話があるかわからないので、何があってもいいよう常に準備はしていました。
前田 カンがいい選手はなんとなく予想していたんじゃないかな?
ーほー、そういうものですか。
前田 坪井とはスタッフをずっと一緒にしてきて、「次のことを考えろ」と常々言ってきましたから。1年間かけてしっかり考えてくれたと思うので、坪井章のカラーをしっかり出して、チームを新しくカスタマイズしていって欲しいですね。
ー前田監督が、新監督を指名されたんですか?
前田 後任候補の話は時間をかけて議論して決まります。僕は5年監督をさせていただいたんですが、3年目ぐらいから次期監督の構想を考えていました。そして、坪井になら安心して任せられるな、と。2015年のシーズンがスタートした時から、後任育成も含めた組閣を考えてました。
ー「坪井新監督」をすでに視野に入れて動いていた、と。
前田 はい。スタッフとして9年間チームを支えてくれた坪井なら、引き継いでくれると思いました。
坪井 私は選手を引退してからは主務、広報、若手育成、アシスタントコーチとしてチームと密に関わり続けてきて、これからさらにコーチングのことを学ばないといけないな…と感じていた矢先の任命でした。
ー事務方から現場まで、あらゆる面でチームを見続けた、というのは坪井さんだからこそ成し得たことですね。指揮を執ることに、不安はありませんか?
坪井 今は大役に身の引き締まる思いです。何事にもパッション(情熱)を持って取り組んでいきたいです。熱くチームの為に全身全霊を注ぐ前田監督の姿を間近で見させていただきました。サドンデスでの勝利や、主力選手が怪我で出場できない中でチームの底上げができたことは、前田監督だからできたチームづくりだと思います。
前田 5年間体制(FWコーチ・BKコーチ)を変えず、時間をかけて積み上げてきました。トップリーグの上位チームとギリギリの戦いができるところまで、時間をかけてようやく来れました。
ー5年目にして、今まで育ててきた芽が一気に開花したんですね。
前田 チームの底上げに関しては、リクルーターのおかげです。リクルート体制をしっかり整え、骨のある選手が多く入ってきてくれました。
坪井 前田監督になってから、情報収集が密になってきましたよね。案をどんどん出して、新しいことにも前向きにチャレンジしてくださった。チーム内のコミュニケーション向上にも大変気を配られていた。昼休みに行ったスタッフ間でのミニラグビーゲームもその一環ですね(笑)
ーなるほど。前田監督でないとできなかったチームの基盤作り、さすがです。
前田監督が培ってきたチーム作り。パッションを引き継いだ新監督の熱いまなざしを感じました。後編は、思い出の試合とチームのこれからを語ってもらいます。
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