世は空前のカフェブーム。東大阪でもここ数年でたくさんのカフェが誕生しました。それはたぶん、SNSが誕生したから。おしゃれでかっこいいお店が、沢山の人が知れるようになったのです。
ですから、今のカフェはどこもレベルが高いのです。おいしいコーヒーにのんびりした時間は当たり前。そのお店ならではの「強み」を多くの人に知ってもらって、そこで人がつながって…と好循環を起こしているのです。
今回紹介する「EARLY’S CAFE(アーリーズカフェ)」はそんなSNS時代を体現したようなお店です。
場所は新石切。というか、石切神社から徒歩1分、参道西端です。お参りしたあと、占い店やたこ焼き店が並ぶ中少し坂を下れば、かっこいい木の外観のカフェが見えてくるのです。
こんなかっこいいお店のオーナー店長は有川(ありかわ)さん。飲食店をするのは初めてです。
休日に趣味で作ったスイーツをFacebookにアップ。投稿する際「しゃれ」でと「EARLY’S CAFE」とクレジットし、アップし続けると徐々に人気になりました。
「なので、SNSで知り合った人は僕のことを『アーリーさん』と呼びます(笑)」
そのうち、自身がお客として通っていたバーにて3ヶ月に1度間借りで商品を提供。リアルEARLY’S CAFEを始めると、これもまた人気に。
そして「よしやってみよう」と決心し今年の7月、リアル店舗の出店へとこぎつけました。
「決めたのはいいけど、全然お金がなくて(笑) とにかく安く内装を仕上げようと、大工さんに『僕も手伝うから』とお願いしたりしたんです。」
ウッドテイストな店内には、こだわりがつめ込まれています。
テーブル、カウンターなどは有川さんの手作り。イスも「IKEAで買ってきました。だから揃ってないでしょ?」とあっけらかんと。でも不揃いなのが、味になってます。
そして、自分がこだわったものには「EARLY’S CAFE」を焼き印を入れていったのです。
並ぶメニューも、もちろんアーリーさんの思い入れが詰まっています。
コーヒー(450円)は、東大阪の名店「プエンテコーヒー」から取り寄せたオリジナルブレンド。フードもスイーツも「どうせやるなら」と、すべてが手作りです。ミートソーススパゲティ(850円)は「ミンチは買わずに自分で合わせてます」と、わざわざ手間のかかる選択をします。
そんな中でも、特筆すべきはレモネード(650円)。瀬戸内の国産無農薬レモンを、1週間から10日間漬け込むんで作るレモンシロップは、長野産アカシアの蜂蜜に3種の砂糖をブレンドして使用しています。
一杯650円は、見ただけでは割高に感じてしまうかもしれません。しかしストローを通って唇から舌、のどを通過して体中に染み渡る心地良い甘味と清涼感は、アーリーさんのレモネードでしか味わえないもの。
一気に飲み干してしまった記者に
「しっかり漬け込んでいるので、水を入れてレモンをガシガシやったらまたおいしく飲めますよ。」
とアーリーさんが笑いながらアドバイスをくれます。
しかし、執念とも言えるほどのお店とメニューへのこだわりは、どこから来るのでしょう。
「もともとカフェやバーが好き」と言いつつ、
「お店ってね、地域の文化だと思うんですよ。いいお店に年齢も性別も超えたお客さんが集まって、横につながって、助けてもらって、心強かったりして。それが地域活性化やと思うんです。」
と語ってくれました。
聞けばアーリーさんのご自宅は、お店のすぐ近くだとか。家族と自分の住む街を愛しているからこその、お店へのこだわりなんですね。
新石切駅から徒歩5分。石切神社に向かう参道沿いにある、かっこいいカフェ「EARLY’S CAFE」は、地域でも異彩を放つ今風のおしゃれ店です。
でも根底に流れる思いは、しっかり地面に根を張った、内装、飲み物、食べ物、そして空気にも手をかけまくった、こだわりの空間です。
※お知らせ
EALRY’S CAFEでは石切神社のお祭り「夏季大祭」(8月2日〜4日)にて店頭でオリジナルアイスバーを販売します。また手をかけまくって、買った人をビックリさせるつもりでしょう?
取材店舗データ
EALRY’S CAFE
住所:東大阪市西石切町1-2-34
電話番号:072-943-137
定休日:不定休(そのうち決まります)
営業時間:10:00〜18:00
公式サイト:Facebookページ
駐車場:近隣にコインパークあり
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