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ノーサイド!トップリーグ2017 File.2 前田龍佑選手
今シーズン活躍した近鉄ライナーズの選手にインタビューする「ノーサイド!トップリーグ」。
第2回はPRの前田龍佑選手です。
第一列で体を張り、FWの中心メンバーとして活躍。試合に出続け、公式戦フル出場を成し遂げました。
実は週ひがでの単独取材は初めてです。スクラムの話題を中心に、今シーズンの総括をしてもらいました。
ー前田選手とゆっくりお話をするのは初めてです。今、入団5年めですね。
前田 はい。ちょうど週ひがさんの新人インタビューが始まる前に入団したんですが…やっと出ることができました(笑)
ーありがとうございます(笑)さて、シーズンの総まとめですが、前田選手にとってどんな1年でしたか?
前田 5年間を通して、今年がPRとして一番仕事ができたと思います。個人的には、いいシーズンでした。
ー確かに、今年は「スクラムの年」と言っても過言ではないほど、劇的な進化を遂げましたね。かなりハードな練習だったとのうわさですが…。
前田 はい。春シーズンは、スクラムを単に押すのではなくて、後ろ移動や横移動などいろんなことをしました。全体練習が終わったら、FWだけ残ってスクラム練習も。練習方法がガラッと変わりましたね。とにかく練習量が半端じゃなくて、終わった後にめまいがするほどでした。
ーう~ん、聞いているこちらもめまいが。
前田 あとは人対人のスクラム練習が、週1回から3回に増えました。スクラムを組んだことがある人ならわかると思いますが、これってかなりハードなことなんです。
ー1度組むだけで相当消耗するのに、それを週3回も…?
前田 はい。僕、トップリーグの中でもトイメン(正面にいる相手の選手。前田選手は3番なので相手の1番のプレイヤー)に来たら一番嫌だと思うのは、豊田キャプテンなんです。練習では何度もトイメンで…いたぶられました(笑)
ーおおお。それだけキャプテンの押しは強力、ということなんですね。
前田 それはもう。そうやって自分自身を追い込んだ練習の量と質が、自信になりました。
ーなるほど。FWコーチにカンバランドさんが就任したことも、スクラム強化の外せないポイントだと思います。チーム、そしてスクラムに、どんな影響がありましたか?
前田 テクニックはもちろんですが、カンバランドコーチには、気持ちの面でたくさんのことを教わりました。
ー気持ちですか。
前田 はい。スクラムって繊細なので、少し力を抜いただけですぐ崩れてしまうんです。だから、気持ちを全面に出して、食いしばる我慢強さが重要になります。カンバランドコーチはそういう気持ちを焚きつけるのがとても上手くて…。
ー気持ちの強化が進化につながった、と。試合を経るごとに、みるみる強くなりましたね。
前田 開幕試合のサントリー戦では、うまくスクラムをコントロールされてしまいましたが、そこから気持ちが奮起しました。
ー1点差での敗北がやる気を引き上げたんですね。スクラムが光った試合はたくさんありますが、中でもヤマハ戦は見事に押し勝っていて…涙なしには見られなかったです。
前田 おお、本当ですか。第一列が全員日本代表のヤマハに対して、僕らは東大阪代表のようなもの。だから、もう、徹底して相手を「破壊」しにいこうと。
ー東大阪代表(笑)。
前田 はい、だからスクラムで勝負ができたことは嬉しかったです。試合前から「今日はマジでいったろ!」と第一列で話していました。
ーヤマハ戦で勢いがつき、次節の豊田自動織機戦で爆発しましたね。
前田 織機戦は良い試合ができました。スクラムで押し勝つシーンもあって、FW全員でトライを取れたのでうれしかったです。
ーあの織機戦のスクラムで、またまた泣きました。ああ、これが、1年間かけてしたかったプレーなんだって。
前田 そう言ってもらえるとうれしいです。
ースクラム以外で、ご自身の印象に残っている試合って何でしょう?
前田 リコー戦ですね。これはトライを取れたから。島選手からのオフロードパスを受けた、ごっつぁんトライですが。
ーシーズン初トライ、見事な連携プレーでした。フィールドワークも冴えていましたね。
前田 今年は数字にもこだわりました。カンバランドコーチと話し合って、タックル回数やボールを何回持ったか、試合の度に記録していったんです。そこがよかったのかもしれません。
ー細かく自分の数字を取っていくことで、強化点を意識、改善できるんですね。この綿密な調整で、来シーズンはさらにパワーアップした前田選手が見られそうです。
前田 来シーズンはスクラムもフィールドプレーも成長させて、キーマンになりたいです。もちろんライナーズで優勝したいので、そこに向かってがんばります!
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