今シーズン、週ひがが注目した選手にインタビューをする「ノーサイド!トップリーグ」。
最終回は、満を持しての登場!WTBの島直良選手です。
トヨタ自動車戦、リコー戦ではスーパーラグビーのような快速プレーを見せ、花園を興奮の渦に巻き込みました。
入団5年め、若手から頼れるトライゲッターへと変身を遂げた島選手に直撃です。

インタビューはスーツ姿で。凛々しい印象の島選手。
ー前回の前田選手に引き続き、初登場ですね。実は、トヨタ自動車戦を観たときから、シーズン終了インタビューをお願いしようと思っていたんです。
島 ええー!ありがとうございます。僕なんかでいいんでしょうか?
ーその謙遜される感じが、大好きで(笑)。昨年はプレシーズンリーグで公式戦初トライを決め、今年はトップリーグで2トライと好調でしたね。シーズンが終わった感想は、いかがですか?
島 そうですねぇ…いい部分もあれば、悪い部分もありました。
ー例えばどんなところでしょうか。
島 良いパフォーマンスができたのはアタック。悪かったのはタックルです。悪かった時ってだいたい考えすぎてるんですよ。考えるよりも、体を動かさないとダメなんです。思い切りが良かったときは、いい結果が出ています。
ーなるほど。思い切りが良かったのが、トヨタ自動車戦、リコー戦ですね。脅威のスピードでトライを奪いました。
島 ずっと「トライできないWTB」と言われてましたが(笑)なんとか取れました。
ートヨタ自動車戦では若手選手でパスを回して、外から走り込んだ島選手が独走トライ。ご自身のトップリーグ初トライとなりましたね。
島 相手のディフェンスに隙があったので、走りきることができました。
ーそこから勢いがついて、次のリコー戦でもトライ。これはステップでディフェンスをかわし、電光石火のごとく走りきったスーパープレーでした。本当に、この試合は神がかっていました!

速い、速い!リコー戦でゴールへと駆け抜ける島選手。
島 僕も試合後にJスポーツでプレーを見返したんですが、「これ、本当に自分?」って衝撃を受けました(笑)アタックに関しては、リコー戦が一番よかったです。ただ、後半のディフェンスが悪かった。
ー良い部分も、悪い部分も出た、と。
島 はい。前半はアタックがうまくいきましたが、後半でリズムが狂って相手のペースになって負けてしまいました。そのイメージが頭に残って、切り替えられずに次の試合に挑んでしまったのが反省点です。
ー厳しい自己評価ですね。
島 持ち味は出せたと思いますが、まだまだです。リコー戦が終わった次の週から、全体練習の後、三原選手、ファインガ選手と一緒に、タックルの猛練習を始めました。ファインガ選手にコーチ役をしてもらいました。
ーファインガ選手といえば、強烈なタックルが印象的でしたね。
島 彼はポイントを決めてから、タックルに入るスピードが速いんです。足の踏み方や肩の位置などを、細かく教えてもらいました。僕は失敗を引きずるタイプなので、切り替えようと。
ー明るい印象で、そんなタイプには見えないですが…。
島 普段は明るいですが、プレーのことになると考えすぎることがあります(笑)。できることが多い方でもないですし。ボールを持って走るのは好きですが、不器用です。
ーそこを課題にしながらも、トップリーガーになられているということは、相当な「輝くもの」があったからではないでしょうか。島選手の持ち味といえば、やっぱりスピードですね。
島 ありがとうございます。そこを評価してもらっているんだと思います。
ーやはり昔から、スピードスターだったんですか?
島 小学校の時は陸上をやっていました。ラグビーの方が好きだったのでこの道を選びましたが、僕、高校最後の年にメンバーから外れて、花園に出られなかったんですよ。

天理高校、近畿大学出身。当時の思い出を表情豊かに話す島選手。悔しい思いもたくさん経験。
ーえー!そうなんですか。
島 はい。で、大学に入って、1年のころに監督(中島茂現総監督)に足の速さを評価してもらい、試合に出るようになりました。監督は、短所より長所を見て選手を起用する方なんですよ。
ー少しずつ、目立つようになったんですね。ライナーズに入団されてからは、昨シーズンから公式戦での活躍が増え、勝手に島選手の成長を感じています。ご自身で手応えを感じることはありますか?
島 うーん、難しいですね…。毎年満足できてないです。ウイングとしてトライを取れたことは成長ですが、また次の課題が出てきますし。
ーやっぱり、ご自身に厳しい!
島 すみません、ネガティブで(笑)でも、目の前にある課題を一つずつこなして、今シーズン良かったアタックに、磨きをかけていきたいです。不器用ながらスピードを活かしたプレーをしていけるよう、がんばります。
熱い火花が散った今シーズンの島選手。来シーズンも、スーパープレーに期待大です。

満を持しての抱っこ。記者mihorobotのうれしそうな顔。
選手インタビューはこれにて終了。坪井ライナーズ2年めの挑戦が始まります。
新年度へ向けて、MOVE FIRST!
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