近鉄ライナーズの新加入選手を1人ずつ紹介する特集「新人さんいらっしゃ～い」。
山口知貴選手につづき、第2回は同学年の新人LO、尾上俊光選手を紹介します。

尾道高校、明治大学出身の1994年生まれ。昨年の関東大学対抗戦ですべての試合にスタメン入りし、大学選手権にも出場した実力の持ち主です。過去には高校日本代表候補にも選出されました。

なんだか母性本能がくすぐられる笑顔。

ー今日はよろしくお願いします。さっそくですが、尾上選手は東大阪出身なんですよね。

尾上　はい、そうなんです。実家が長瀬で、弥刀(みと)中学出身です。花園ラグビースクールに通っていました。

ーおお～。週ひが的には、なかなかマニアックな学校名が出てうれしいです。山口選手とは中学のころに合同チームを組んだことがあるそうですね。

尾上　弥刀中は当時4人しか部員がいなかったので合同でした。山口選手とは、私の家で一緒にごはんを食べていた仲です。

ーめちゃくちゃ仲良いですね。「家でごはん」って、地元感あります。

尾上　高校から実家を出ていたので、「地元」という感じはあまりないのですが。思い入れがあまりなくて…すみません(笑)。

ー(笑)。広島の尾道高校、東京の明治大学と若い頃から大阪を離れていますね。遠くへ行くことに抵抗はなかったですか？

尾上　ええ。なんというか、早く自立したくて。色々な土地に行くことができてよかったと思います。

口調も座り方も、「謙虚」を絵に描いたような尾上選手。

ー知らない土地で刺激を受けることができた、と。明治大では…あっ、田中(健太)選手が1学年先輩なんですね。

尾上　はい。ライナーズに入団する前、何を持っていくのが良いかとか、寮生活はどんなものかとか、アドバイスをもらいました。変わってますが、面倒見が良い先輩です。

ー(笑)。明治大出身は個性豊かですね。大学を出られて、結果的には地元でプレーすることになりましたが。

尾上　すみません、これも地元という思い入れはあまりないのですが、トンプソン選手などスクールの頃から見ていた選手とプレーができるので、入団が決まってうれしかったです。一緒にできるんや、と感動しました。

話し方から「いい人」な雰囲気が伝わる尾上選手ですが、プレーになると別人に！

ーなるほど。身近だったあこがれの選手がいるチーム、という思い入れですね。

尾上　あと、大学時代はチームメイトやコーチに「尾上は電車や機械が好き」と思われていたので…。

ー電車！もしや、鉄道マニアですか？それで鉄道会社に…？

尾上　どちらかというと、あの、誤解されると困るのですが…私、兵器が好きで。

ーへ、兵器。

尾上　列車砲とか、銃とか…モデルガンを家に飾って見るタイプです。今は寮なのでまだ飾りきれていませんが。

ーなかなか濃い趣味ですね。「好きなことは深く」を追う週ひがと、同じニオイがします。インドアな方ですか？

尾上　この前のオフは清水寺と伏見稲荷にひとりで行ったので、けっこうアクティブではあると思います。

ー渋い、渋すぎる…！あっ、すみません、プライベートをめちゃくちゃ聞いてしまいました。プレーのことも聞かせてください。LOは層の厚いポジションですが、実際にチームでプレーをしてみてやっていけそうですか？

尾上　今はもう、教えてもらうことしかありません、本当に。先輩たちと技術の差があると思うので、ラインアウトのジャンプの仕方など基本から覚え直しているところです。

Honda戦では後半出場。写真は試合前のアップ中。先輩たちに見劣りしないラインアウトですが、本人曰く「まだまだ」。

ートップリーグの選手として通用するには、やはり基本からということですね。そんな中で、ここは見てほしい！というプレーはどこでしょう？

尾上　そうですね…運動量でしょうか。でも、とにかく今は、学ぶことばかり。たくさん吸収して、ひとつでも多くの試合に出ることを目標にがんばります！

「あっ、では失礼します」とお姫様抱っこ。優しい。

最後まで謙虚で丁寧な尾上選手。しかし、「プレーでは目つきが変わる」と山口選手からの情報も。
一体どんなプレーを見せてくれるのか、開幕が待ち遠しいですね。
次回は同じポジションで同期のあの選手が登場です。お楽しみに！
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