前節、SO重光の劇的サヨナラDGにより、逆転勝利したライナーズ。
重光ありがとう!重光万歳!ベテランSOとしての経験と意地は、最高のエンディングを呼びこみました。
開幕戦で勝つ意味を、ラグビーファン誰しもが感じたのではないでしょうか。
興奮冷めやらぬうちに迎えた第2節は、8月26日(土)トヨタ自動車ヴェルブリッツとの対戦。
第3節のNTTコム戦、第4節のキヤノン戦につなぐため、連勝し勢いをつけたいところですが相手は強豪です。ルーキーのキャプテン姫野や、何人いるの!?というほど数がそろったカタカナ名がメンバー入り。
対するライナーズのスタメンは、前節に引き続き最前列に豊田・樫本・浅岡。
一番の注目は新加入のNo.8イオプアソ。セブンズNZ代表の代表歴をもつスピードモンスターに、期待が高まります。リザーブには同じく新加入のFBコンブリンク。チームに合流して間もない中、チームにどれだけフィットしているかが試されます。

まだまだ暑さが残る長居・金鳥スタジアムにて開戦。トンプソンの後ろに続くのが、イオプアソ。
17時、トヨタ自動車ボールでキックオフ。
序盤からキックを封じられるライナーズ。対策バッチリのトヨタ自動車にエリアを取られ、開始早々トライを許してしまいます。
しばらくは自陣でのプレーでしたが、7-0で迎えた前半10分、ファンの「取り返せ~」の声が届いたのかトヨタ自動車が反則。
SO野口が22mライン付近からPGを決め、7-3と迫ります。

NZ留学を終えた野口の、自信がみなぎるキック。
さあ、ここから仕切り直し。
今季の鍵を握るファーストスクラムは、相手のコラプシングを誘ってまたもやPGのチャンスが到来。
ここでももちろん野口が蹴ります。前半18分、ハーフライン付近真正面からの長いキックが見事入り、7-6に!じりじりと1点差に迫ります。

ファーストスクラム。豊田・樫本・浅岡が前節に続き最前列。「練習の中でもいいプレーをしてくれたメンバーで挑んだ」と坪井監督。
ディフェンスも機能しはじめ、相手にプレッシャーを与えます。アタックも悪くない。
しかし、肝心のトライが取れないライナーズ。相手陣に迫る場面があるものの、得点に結びつきません。
逆にラインアウトのミスから相手にトライを許してしまいます。
その後は自陣で耐えしのぎ、14-6で前半が終了。
少しひやひやする展開ですが、セットピースは悪くない。
エリアを取って、自らのミスをどこまで修正できるかが後半のポイントです。
メンバーチェンジをせず挑んだ後半も、自陣でのプレーが続きます。
後半10分にはゴール前まで迫られますが、奪い返しなんとか耐えて危機を脱出。
次第に主導権を握り始めます。
後半16分、マシレワのステップで一気に前へ出ると、どんどんつないで田淵がゲイン。焦った相手はシンビンを犯します。
本日3度目のチャンスがやってきました。
22mライン中央から、吉川の代わりに入っていた22重光が確実に決め、3点を追加。14-9に。

来た!ぼくらの田淵!
後半20分にはWTBにコンブリンクを投入し、ようやく敵陣でプレーしはじめたかに見えましたが、後半24分にPG、25分にはトライを決められ、さらに引き離されます。22-9。

新戦力となるか、コンブリンク!
次第に相手陣でのプレーが多くなってきた後半27分。相手陣22m付近のラインアウトから、No.8イオプアソを筆頭に突破し、つないだボールがマシレワに渡るとインゴールへ駆け込みます!トライに見えましたが、わずかに届いておらずTMO判定でノートライ。
すぐ後もゴールライン直前でマイボールスクラムからアタックしますが、痛恨のノックオン。
会場からは落胆の声が漏れます。

インゴールに飛び込むマシレワ。残念ながらノートライ。
トライできないまま残り10分。白星が厳しくなってきたライナーズ…せめてトライが見たい!
最後の力を振り絞り、相手陣に攻め入ります。
ホーンが鳴ってラストプレーの最後の最後までアタックしますが、敵陣でまたもやノックオン…。
蹴り出され試合が終了。22-9の敗戦となりました。

HO王、鬼の形相でアタック。
「トヨタのプレッシャーよりも、自分たちのコントロール(が悪かった)。ちょっとしたミスを改善していかないと。自滅してしまったところ、強みにできるところとが明確になった試合でした」と記者会見で話すのは樫本キャプテン。
ミスを修正しきれず、苦しい展開となったことは事実。
しかし、ディフェンスでの自信を見せた点は、昨シーズンからぐぐっと成長しています。
「ほかのチームにはないものはボールキャリア。どの選手もキャリアーとして力がある」とライナーズを讃えたのは、トヨタ自動車・ジェイク ホワイト監督。
そう、結果と悪かった点を見るのは簡単ですが、この強みはどんどん活かしていけるはず。
まだまだ2節。イオプアソも、コンブリンクももっと見たい!
次戦のNTTコム戦に向け、前を向こう。GO!LINERS!
【週ひがMVP】
2節の週ひがMVPは、SO野口大輔選手。2度のPGを決め、得点源となりました。
※サイン色紙を読者プレゼントします!応募は記事の最後からどうぞ。
ー2度のPG、自信はありましたか?
はい、問題なく蹴れました。先週外した分、今日は絶対に入れようと強い気持ちで挑みました。
ー自身のプレーを振り返って
敵陣プレーするため前へ出ていこうとしましたが、自分たちのミスが多くて後手に回ってしまいました。今日の出来は、半々(50点)くらいです。
【週ひがピックアップメンバーの試合後】
豊田大樹選手(PR)
ースクラム、いかがでしたか。
思ってたよりも強かったです。でも、狙い通りのことはできていたと思います。
ー後半、突き放されるPGにつながるスクラムでのペナルティ。何かレフェリーとコミュニケーションを取られていましたが。
僕の意見を言いました。しかしどんな状況でも、あの時間あの場所でペナルティをしてはいけません。
王鏡聞選手(HO)
ー良いゲインがありました。
相手が疲れていて、走りに行きました。
ー相手のことがよく見えていたんですね。
見えていました。ここなら抜けるだろうと。トライまでつなげられれば、流れが変わったんでしょうが。
ー次から修正できそうですか?
はい。次に向けてがんばります。
松岡勇選手(LO)
ー今日のプレーを振り返って。
思ったよりもトヨタのスクラムが強かったです。それを耐えて耐えて、でも簡単に取られてしまって。
ー自身のプレーを振り返って
ミスが多かったですね。いい面もありましたが。チャンスでノックオンもありましたし。あれがつながっていれば、と思います。
ートヨタのFWを相手にすると大変では?
特に他のチームと比べてより疲れるということはないです。大きなFWに低く行こうとはしていました。
田淵慎理選手(FL)
ー良いゲインがあったように思いますが。
そこを期待されてるので、応えないといけないなと。
ー思っていた以上に相手のスクラムが強かった、と各選手言っていますが。想定外のことでしたか?
スクラムは圧倒していこうと決めていましたが、逆に取られるところも。その誤算を修正しないといけなかったんですが、なかなかできずに終わってしまいました。
ーファーストスクラムはよかったと思いますが。
良かったんですが、それで相手が修正してきたのかなと。
イオプ・イオプアソ選手(No.8)
ー今日の自身のプレーを振り返って。
もっと良いポジションにいなければいけませんね。
ーファンはとても期待しています。
ありがとうございます。リクエストされたことには全て対応したいと思っています。
ー合流して1カ月。チームには慣れましたか?
いいチームです。このチームが大好きになりました。
【週ひがプレゼント】
今週のプレゼントは、週ひがMVPに輝いた野口大輔選手の日付入りサイン色紙!
応募期限は2017年9月1日(金)23:59まで。当選された方へのご連絡となります。どしどしご応募ください。
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