3月19日(月)、第69回近畿高校ラグビー大会の2回戦が大阪市・鶴見緑地球技場で2回戦が行われました。毎年近畿の都道府県が持ち回りで開催するこの大会。今年は大阪・花園(多目的球技広場)と鶴見緑地でやってます。週刊ひがしおおさかでは、全ステージを追いかけて、3月末から行われる全国選抜高校ラグビー大会と、その先にあるお正月の全国高校ラグビー大会の基礎情報をお届けします。

もしかして世代最強？！報徳学園が常翔に逆転勝利！

常翔学園17-21報徳学園
（前半12-7）

安定した力を発揮しつつも、全国での活躍となると近年少し物足りない常翔学園に対するは、1回戦で京都成章を下し優勝候補に名を連ねる報徳学園の戦い。試合開始直後から主導権を握ったのは常翔学園。スクラムで優位に立つと、準備されたプレーから2トライを奪う。対する報徳学園も敵陣に入って粘り強く攻め、1本返して12-7で前半を折り返す。
後半に入ると報徳学園がギアチェンジする。5分にペナルティーで得たラインアウトからモールを形成。近場を押し込んで2がトライを奪うと、コンバージョンも成功し12-14とする。対する常翔も負けられない。8分に自陣からボールを回すと、7が左ライン際を抜けて独走。トライを上げて17-14と再逆転する。早い時間に逆転しておきたい報徳だが、敵陣に入ってもチャンスを生かせず。常翔も敵陣でプレーを継続するもトライには至らない。このまま常翔の勝利かと思われた33分。報徳は敵陣に入り攻め続け、ゴール前ラックから飛び込んで逆転のトライ。コンバージョンも成功すると、試合終了の笛が鳴る。
17-21、報徳学園が準決勝進出と選抜大会出場を決めた。

天理が科学技術を圧倒！

天理34-7神戸科技
（前半17-0）

全国的な強豪の天理と近年勢いに乗る科学技術が対戦。大方の予想通り、天理が前半で3トライを上げる。対する科学技術もハンドリングスキルなら負けていない。スコアには至らないものの、ループパスを当たり前のように決めBKの連携も上々。後半の展開が楽しみな試合運びで17-0で前半を折り返す。
後半に入ると天理はモールを中心にスコアを重ねて、16分経過で34-0。一矢報いたい科学技術は巧みなオフロードを決めて、ディフェンスラインを突破。なんとか1トライを奪い34-7とする。
結局、そのまま試合終了。天理の充実と、科学技術の可能性を感じ試合が終了した。

東海大仰星があっさり負ける！？充実の御所実業

東海大仰星19-40御所実業
（前半5-26）

1回戦で100点ゲームを行った御所実業に、前回花園の覇者東海大仰星が対する。試合開始早々から、御所実業のBKが暴れまわる。7分に強烈な走力でインゴールに飛び込むと、前半13分までに4トライ3ゴールで26点。ディフェンスでも早い出足で、仰星を自陣に釘付けにする。
ようやく前半終了間際に仰星が1トライ返すと、後半に入ってもしばらく仰星ペース。御所実業は前半の早い出足は見られず、ディフェンスで受けに回る。
12-28で迎えた後半22分。御所実業が高速ドライビングモールでトライを奪い、12-33として試合をほぼ決める。その後はお互いに1トライずつ奪って19-40で試合終了。
FW、BKともに運動量豊富な御所実業が、全国制覇も期待できるパフォーマンスで勝ちきった。

大阪桐蔭が力の差を見せつけ圧勝

大阪桐蔭93-21八幡工
（前半52-7）

今年も強いフィジカルで2回戦に勝ち上がってきた大阪桐蔭に、1回戦で関西学院を破り注目のチームとなった八幡工業の対戦。試合開始早々から大阪桐蔭が縦へのアタックでトライを量産する。対する八幡工業は意気消沈すること無く果敢に攻め続け、オフロードを多用してこじ開けようとする。前半の折り返しは57-7で大阪桐蔭の勝利は疑いない。そんなかでも八幡工業は攻め続けて、ショートパントをインゴールに入れてトライを奪うなど合計3トライ。
最終スコアは93-21だが、点差以上に八幡工業のアタックが大阪桐蔭を苦しめた。