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- 初・勝・利!新体制ライナーズ 「継続」トライでキヤノンを突き放す
6月9日(土)。ラグビーファンのほとんどは日本代表とイタリア代表のテストマッチに関心を寄せ、ダブルスコアでの勝利に歓喜した日。
しかし、わざわざ近鉄ライナーズのオープン戦に関心を寄せたファンにとっても、喜ばしい日となりました。
キヤノンイーグルスとの春のオープン戦で、26-17で快勝したのです。
「前半は80%、後半は40%やりたいことをできた」と有水HC。今回のテーマは「継続」だったと語ります。
「フェーズを重ね、我慢して取りきること。それが最後のトライにつながりました」。
メンバーは以下の通りでした。
1 山口 知貴
2 樫本 敦
3 才田 修二
4 尾上 俊光
5 松岡 勇
6 田淵 慎理
7 辻 直幸
8 村下 雅章
9 住吉 藍好
10 PATRICK STEHLIN
11 島 直良
12 ANTHONY FAINGA’A
13 森田 尚希
14 トゥキリ ロテ
15 南藤 辰馬
16 豊田 大樹
17 高島 卓久馬
18 浅岡 勇輝
19 山口 浩平
20 寺田 桂太
21 MICHAEL STOLBERG
22 福居 武
23 重光 泰昌
24 PARK HAN GYUL(トライアウト選手)
25 三原 亮太
26 井波 健太郎
27 PATRICE OLIVIER
前回に引き続き、若手からベテランまでフルメンバーが出場。春シーズンのベストメンバー選考を意図した構成です。
今シーズンのオープン戦初出場となるのは6田淵、8村下、9住吉、11島、そしてトライアウト選手の24パクです。
前半は新加入選手10ステイリンのキックで前に出て、セットプレーで相手を圧倒。特筆すべきはラインアウトです。すべて成功するだけでなく、相手ボール時の反応も申し分ありません。ディフェンスで奪いにかかります。
自分たちのペースで試合を運び、前半で3本のトライを奪います。
1本め・2本めのトライは、相手陣ゴール前でのマイボールラインアウトからモールで押し込む、前回も見られた勝ちパターン。どちらも2樫本がトライをあげます。
3本めは、前半終了間際。相手陣ゴール前でのスクラムから左へ回し、9住吉からボールを受け取った10ステイリン。2人のタックルを受けながらインゴールへ飛び込み、中央やや左へトライ!自身でGも決め、無失点の19-0で前半を終えます。
ただ、後半メンバーが大きく替わると流れは一気にキヤノンに。
ライナーズはハンドリングのミスやブレイクダウン時のサポート不足など、ミスが多発します。
「個々の力不足というよりも、相手のペースになると合わせてしまうのが前年までの悪癖。自分たちのペースに早く戻すことが課題です」と有水HCは分析。
だから焦ってミスをしてしまう。その繰り返しに陥っていた前年。
自陣でのプレーが続き、気づけば3本トライを奪われ19-17と2点差に迫られます。
前回と同じ展開に嫌なムードが漂いますが、今日のライナーズには具体的な目標がありました。
そう、「継続」です。マイボールになると、フェーズを重ねて少しずつ前進。21ストーバーグが力強いゲインを見せるなど、ようやく自分たちのペースに。
そして後半38分、徐々にゴールへ迫るライナーズはボールをつないで右へ回し、一番右にいた27オリビエに。相手のタックルを受けながら、手を伸ばして右端ギリギリにトライを決めます!23重光がGを決めて、26-17。
追いついてきたキヤノンを突き放して試合が終了。
後半は苦しみましたが、最後のトライが今日までにやってきたことの収穫です。
萌芽が育っていることを確認できる試合となったと同時に、トップリーグのチームに勝利したことを自信と誇りを取り戻す足がかりにしてくれるでしょう。
次戦は6月16日(土)、宗像サニックスブルースと玄海グラウンド(福岡)での対戦です。次も実りある成果を期待しましょう。GO!LINERS!
【週ひがMVP】パトリック・ステイリン選手(SO)
今週の週ひがMVPは、キックで前半の流れをつくったステイリン選手。
ー前半のパフォーマンスがとてもよかったですね。
ありがとうございます。前半はみんな良くて、前に出てスコアできました。
ーキックを多用していましたが、意識していたんでしょうか?
そうですね。裏にキックしていこうと考えてました。良いところに決まって、うれしいです。
ーご自身のトライも決まっていました。
チームのみんながアシストしてくれましたし、自分自身の判断も良かったと思います。
豊田大樹選手(PR/FWリーダー)
ーオープン戦2戦め。チームは良くなってきていますか?
ベースアップはできているかなという感じです。ただ、後半自分たちのミスが多かったです。だいぶ減ってきてはいますが 。
ー個人的な今日の手応えは?
先週は試合感がまだつかめず、コンディションは良かったですがプレーが良くありませんでした。(今日臨むにあたって)徐々に感覚がつかめてきました。
樫本敦選手(HO/キャプテン)
ー前半のラインアウト良かったですね。
ラインアウトは練習から良かったですね。投げやすく、テンポも良かったです。
ー相手ボールラインアウトにも対応していました。
まず自分たちがしっかり上げていこうというのを徹底しています。それができているから、相手についていって上げることも実行できています。先週から、ラインアウトは良いディフェンスができるようになっていますね。
ー次に向けての一課題は?
プレーした次の動作の反応が遅く、ミスが目立ちました。次の動作に入る速さを追求していかないと。動きを速く的確にすれば、ペナルティもしなくて済むので。
尾上俊光選手(LO)
ー今日はお疲れ様でした、お話いいですか。
えっ!私でいいんでしょうか?
ーよくボールをもち、ゲインもされてたと思います。自身の手応えは?
去年に比べて間違いなく成長はしていると思います。ただ、お世辞にも状況判断が良かったとは言えないので、瞬時に判断していくようにしないと。
ー今日のゲームで意識したことは?
独りよがりな個人プレーをしてしまうことが多く、以前から指摘を受けていました。なので、今日はチームで1つの塊となって動くことを意識しました。
福居武選手(SH)
ー福居選手が前に所属されていたチームとの対戦でしたね。
めっちゃやりにくかったです(笑)ぼくはパスダミーで走るのが得意なんですが、それを知られているので「パスダミー来るぞ」って試合中に相手から声上がってました。
ー後半は相手に取られる場面も多かったですが。
個人的にはあまり良くない試合でしたし、チーム全体がまだシステムを理解しきっていないのが課題です。
ー最後に巻き返せましたね。
最後はギアチェンジして継続し、トライでフィニッシュできました。それはめっちゃ良かったです。
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