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- ストーバークがサンウルブズのスコッド入り うっすらと見えてきた、日本代表の背中
12月16日(月)、2月よりスーパーラグビーでの最終シーズンを戦うサンウルブズは追加スコッド(所属選手)を発表した。今年はトップリーグと実施時期が重なるため、メンバー選考に苦戦するサンウルブズだが、その中に近鉄ライナーズのマイケル・ストーバークの名前があった。
204cmの長身LO(ロック)。毎年ラインアウトに苦しむサンウルブズにとって、このワールドクラスのサイズはそれだけでも招集する意味があるだろう。
ただ、ストーバークは試合によってパフォーマンスの最大値と最小値の幅が広い。
「どこの国の代表やねん」といったプレーをする日もあれば、空気のようになる日もある。
先輩であるトンプソンルークの例を出すまでもなく、80分間すべての試合で、どの時間でもちゃんと働くのがLOに課せられた仕事。今のままでは、サンウルブズでレギュラーを取るのは難しいだろう。

2016-2017シーズンの東芝戦。この3年で結婚し、日本語も少しずつ覚えた。環境が変わりはじめ、彼も変わった。
しかし僕たちは、3年前の春にライナーズにやってきたときの彼を知っている。ラグビー先進国のオーストラリアからやってきた大男は見るからにオーバーウェイトで、とてもプロとは思えないメンタリティ。ちょっとした出稼ぎの気分が見え見えだった背の高い青年が、花園の第2グラウンドで一人でポツンと座っていたのを知っている。
そこからライナーズでコーチングを受けて、チームメイトと同じ時間を過ごし、ラグビーを覚え一つずつ階段を上り、チームと日本のことが好きになった。

九州電力戦のストーバーク。ラインブレイクしたときの眼が特徴的。
今年はチームリーダーの1人にも選ばれ、春はゲームキャプテンを務めた。ところが秋の公式戦は、バイス(副)キャプテン。まだまだ一進一退でブレがあるものの、その幅は少しずつ少なくなってきている。
サンウルブズの先には、日本代表がうっすらと見える。成長曲線を上げなければ到達しない場所だけど、うっすらと。

今シーズン初戦のNTTドコモとの練習試合後。
今、彼は日本語を一生懸命勉強している。しかし、チームでのコミュニケーションはまだ英語が中心だ。
熱い発言でチームを鼓舞することもあれば、言うべきことを言えないこともある。足らないことだらけ。スキルもメンタルもフィジカルも、リーダーシップもまだまだやらなければならないことは多い。
それなのに、いやだからこそ、僕たちはストーバークのことが好きだ。
まずは目の前のコカ・コーラ戦そして、トップチャレンジ全勝。全試合出し切って、そこから全てが始まるんだ。チームもストーバークも。
4年後8年後に、大人気になってテレビ番組に引っ張りだこになったマイキーが「次は近鉄でプレーをする」と言い続けてくれることを願って。
がんばれ、近鉄の巨人マイケル・ストーバーク!
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