- Home
- ライナーズ応援日記, ラグビー
- LINERSノーサイド反省会!2019-2020 File.2 南藤辰馬選手
LINERSノーサイド反省会!2019-2020 File.2 南藤辰馬選手
近鉄ライナーズの選手に、シーズンの総括をしてもらう「ノーサイド反省会」。
第2回は南藤辰馬選手です。トップチャレンジリーグ(TCL)全試合に出場し、リーダーの1人としてチームを引っ張っりました。オフに入り、見えてきた課題とは?
ーさて、今シーズンの振り返りです。TCL全試合出場されましたね。
南藤 ケガもなく、アピールする場が増えたからだと思います。今シーズンは全試合を目指していたので…。
ー目標達成ですね!
南藤 だと良かったんですが、春に1試合欠場したので達成ならずです。
ーあー、マツダ戦か。
南藤 ただ、秋にすべての試合に出場できたことは、自分の体を知る上でも重要でした。TCLは全7試合ですが、トップリーグは15試合。倍の試合数をどこまでこなせるのかを考える材料になりました。
ー常にトップカテゴリで戦うシミュレーションをしていた、と。
南藤 はい。例えば、自分が松島幸太朗選手(サントリー)とトイメンになったときどうなるのか、ということを意識していました。
ーなるほど。ご自身が成長したという実感はありますか?
南藤 そうですね…具体的には下半身の強化をして筋肉量をあげ、体の調子がでてきました。春に肉離れして出遅れたので強化しようと。
ーふむふむ。
南藤 あとは試合でのスピード、アジリティのスキルもアップしました。
ーそう、南藤選手といえば角度のあるランだと思うんです。そこに狙いを感じるのですが…。
南藤 狙っています。今年はWTBでの出場で、スペースを見つけにくいこともありましたが、相手の弱いところに走っていくことを意識していました。
ーおー、やっぱり!
南藤 トモさん(トンプソンルーク選手)の言葉を借りると、ぼくは特別な選手じゃない。足も特別速いわけじゃない。だから考えることが必要だなと。
ーそうして強みにしたプレーが、鋭いラン。トライゲッターとしての活躍ぶりも、目立っていましたね。
南藤 ありがとうございます。
ーTCLでは4トライあげました。
南藤 トライはほしいときにとれるものでもないし、たまたまです(笑)。ぼくは目の前のプレーをしただけですが、チームのスタンダードはあがっていると感じています。
ースタンダードがあがった結果、取れるトライが増えていきました。
南藤 ですね。一番取ったのはセミシ(セミシ・マシレワ選手)、その次がジョッシュ(ジョシュア・ノーラ選手)。クウェイド(クウェイド・クーパー選手)はシーズン最後の方でがつがつトライ稼ぎにいってました(笑)
ー確かに(笑)。ご自身の取ったトライの中で、特に手応えを感じたものはありますか?
南藤 やっぱり、コーラ戦です!後半の最初にとったトライ。サインプレーでパスダミーからクウェイドが抜けて矢次、ぼくとボールをもらって。ディフェンダーを交わして最後にトライが取れました。BKとしてベストな方向に攻めることができて良かった。
ー後半先に取って勢いに乗れた、という点も大きいですね
南藤 そこに尽きます。外国人選手が日本人選手とうまくコミュニケーションをとってくれたことも作用しました。今まで、後半に崩れてしまう試合が多くあったので。
ーいかに勢いを維持したまま後半につなげられるか。今シーズンのライナーズのキーポイントです。リーダー陣の1人としてチームを見て、何が変わりましたか?
南藤 「主体性」というテーマで1年間やってきて、全員がその意味を考えて行動に移せたことでしょうか。
ーファーストミーティングでは「自主性」と「主体性」の違いについて考えられていましたね。
南藤 結果も出たので、良いテーマだったと思います。2018シーズンの入替戦(日野戦)で状況を打破できなかった反省もあって、全員が重く受け止めることができましたし。
ー前年から、チームが変わってきているなと感じました。
南藤 「前段階のレベルアップ」はできました。ここで終わりではなくて、常にトップチームを目指さないと。ぼくはベテランの域に入ってきていますが、年下の選手にもがんばってもらいたいですね。
ー期待している若手のバックス(BK)はいますか?
南藤 髙野(髙野蓮選手)はポテンシャルが高いですね。WTBとして必要な体の強さをもっているし、もっと成長できるはず。目を合わせて話すことが課題のひとつですが(笑)。
ー彼はかなりシャイですよね(笑)。
南藤 ジョッシュも良かった!BKの中でいちばんハードワークしたんじゃないでしょうか。クウェイドに教えてもらって、どんどん上達していますし。
ーあの2人は仲良いですね。チームの練習が終わった後も、2人で残って最後までキック練習をしているとことをよく見かけます。
南藤 チームとしても結果が出てこれで満足するのではなく、常に上を目指すチームということを意識して来シーズンも取り組んでいきます!
ー最後に、南藤選手個人の来シーズンに向けたターゲットを。
南藤 細かいところですが、まずはスピードのトレーニングで走り方のフォームなどを見直し中です。あとはシーズン中に減った体重を戻すこと。
ー素人目では、体重が軽いほうが走りやすくて有利に見えますが。
南藤 100kgの選手と80kgの選手が同じスピードで走ったときに、100kgの方が断然当たりの強さがあるんです。トップリーグのチームにはそんな選手がゴロゴロいるので。
ー常にトップのチームとの対戦を想定して、ですね。ありがとうございました!
南藤 次のシーズンも、トライをたくさん取れるようにがんばります!
常にトップチームとの差を意識し、次のステップへ進む南藤選手。自身のみならずチーム全体のレベルアップを図るべく、「考えるWTB」は明日へ向かって走り続ける!
【関連記事】
LINERSノーサイド反省会!2019-2020 File.1 菅原貴人選手(2020.02.7)
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。