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- ライナーズまた補強 190cm超のFWを獲得し…ポジション被らん?大丈夫?いや必要!
2015年、前々回のワールドカップイヤー。ライナーズはトップリーグで7位になりました。全16チーム中だから、半分より上。
7位を決めたNTTコミュニケーションズ戦では、Jスポーツ解説の野澤武史さんが
「近鉄も苦労してきましたからね」
と漏らすほど。いやー、かっこよかったなぁ。あのシーズンは、それまで10年間の集大成のようでした。
しかし、それからチームは転がり落ち、現在は下部のトップチャレンジリーグにいます。

2015-2016シーズンのNTTコム戦。トップリーグ史上初の延長戦を制し、勝ち取った7位だった。
今のライナーズは、あの転がり落ちた頃とは違います。その大きな要因は、悔しいけど、在籍する選手の層が厚いんです。
今日また、ライナーズは新加入選手を発表しました。
1人は、三菱重工やホンダで活躍して日本国籍を持つミロ デビッド。190cmを超えるロックで、3列としての経験も豊富です。年齢は34歳と高いため、毎週出ることは想定できませんがトンプソンが抜けたポジションには最適です。

走り込みをするミロ。日本国籍ありの万能FWとして重宝されるだろう。
もう1人はサナイラ・ワクア。NECに3年在籍した24歳は、昨年春シーズンでライナーズと対戦した際も苦しめられました。202cmの長身もしなやかで強いランニングが売り。何よりまだ若い。ライナーズで日本国籍も…と夢を見てしまう。

サイズとスピードを兼ね備えた、ハイブリットカーのようなワクア。
もちろんまだ2人はチームに合流したばかり。仲の良い選手もいなければ、東大阪の暮らしに慣れてもいません。馴染む過程で、さまざまな苦しみも伴います。それでも新戦力は、チームに活力を与えます。
今シーズン、新加入選手はこれで8人め。新卒の4人を除く竹田、長江、ミロ、ワクアはいずれもインターナショナルクラスです。
こんな補強をすると絶対聞こえてくるんですよ。
「ポジション被るやん」とか「選手を育てる気があるの?」とか。でもね、ここは週刊ひがしおおさかが声を大にして言いたい。
補強をし続けないチームは、強くなれないんだよ。
ライナーズがライナーズであり続けようとした10年間。残ったのはなんだったのか。もちろん、重光のチェンジオブペースは脳裏に焼き付いてるし、トンプソンの献身には胸を打たれた。佐藤幹夫の運動量も、髙忠伸の強さも、アンドレ・テイラーのキレも忘れられない。
でも、そんな彼らをライナーズは凌駕できなかった。いつまでも頼りにし続けて、大切な惜しむべき存在として、そして去っていった。
強いチームとは、知らない選手が次から次へと現れて、大好きな僕たちのスターたちを追い抜いていく。それは、野球でもサッカーでも、会社でも変わらない。絶対に変わらない。
今年、グラウンドに立つロックは誰だ。
ストーバークは外国人枠の争いに勝つことができるのか。
松岡はどこまで食い下がり、山口や尾上はここに割って入るくらいの成長ができるのか。
ミロは、3列でも出ることができる。野中、菅原、田淵、萩原の中からスタメンで出られるのは、おそらく1人。
ワクァに関して、同じくフィジー出身のセミシマシレワは
「LOなのにWTBのようなスピードがある。そんな選手が入ってきてくれてうれしい。」
と語る。
となれば、ジョシュア・ノーラもウカウカしていられない。
そして出られない選手や彼らを愛する私たちファンは、
「どうして使わないんだ」
とチームを批判する。
しかし、それがポジション争いなんだ。新しい何かと切磋琢磨して、自分を高めて、そしてスタメンを勝ち取る。
言わば今回の補強は、競争を激化させ固定の15人を脅かす次の15人を作るためだと言っていい。
だから、新しくやってきた彼らがシーズンが始まり当たり前のように試合に出ていたら、それはこの補強が失敗したことと同じ。
「結局元いた選手が出てるよね」
が補強の最適解だと、重光泰昌は僕たちに教えてくれたはず。
では新戦力を、チームに活力と競争をもたらす2人の選手を、指揮官である有水へッドコーチはどう見ているのか。
「プレーをちゃんと見るのは今日がはじめて。まだこれからなので何とも言えないけれど、2人とも取り組む姿勢が良い。そうじゃないと、なんで取ったんだって話ですけどね。」
と、話します。そう。姿勢が悪けりゃ、競争のスタート地点にすら立てない。とりあえず2人は合格だ。
ライナーズが、新しいラグビーの形を作るための必要な進化。そのためにまだまだライナーズは前へ出続ける。
強くなれ。絶対に強くなれライナーズ!
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