FC大阪塚原真也監督にインタビュー#2 FC大阪の監督を務めることになったきっかけと将来像

   

7月18日に開幕が迫るJFL(日本フットボールリーグ)。FC大阪は今年はどんなサッカーを見せてくれるのでしょうか。
今回は、2020年シーズンに就任した塚原真也監督にインタビュー。FC大阪がJ3リーグに参入するためのキーマンです。
サッカーを初めたきっかけからFC大阪の監督になった経緯、将来像まで、FC大阪大好き記者・ホッケー梶間が聞いてきました。


#1|#2

前回はサッカーを始めたきっかけや指導者の道に進んだ理由を伺いました。今回はFC大阪の監督を引き受けた理由や、塚原監督が思い描く将来像を聞いていきます。


ーFC大阪から指揮を執らないかという打診があり、監督に就任した塚原監督。運営陣の熱意に惹かれたということですが…。

試合のときは鋭い眼差しでグラウンドを見つめますが、それ以外のときは笑顔が印象的。

塚原 とくに吉澤会長から「超攻撃的なサッカーをしたい。負けたとしてもたくさん点を取って負けたというような試合をしたい。最近のJFLは優勝せずにJ3に上がっている。FC大阪は絶対に優勝したいんです」という言葉を聞き、一緒に上を目指したいと思いました。

ーこの言葉は2020年シーズン始動式のときにも会長がおっしゃっていました。FC大阪にはどのようなイメージを持っていましたか?

始動式での吉澤会長のあいさつ。重みのある言葉に選手たちの表情も引き締まります。

塚原 アミティエSC京都にいたとき何度も対戦したことがあったので、攻撃的なチームだなと思っていました。でも、最近のFC大阪は、失点が多いですね。

昨シーズンの第27節アウェー・奈良クラブ戦。先制しながらも終了間際に同点に。セットプレーからの失点も昨年の課題でした。

ーたしかに昨シーズンは先制しながらも、守りきれず引き分けや敗戦という試合が多くありました。

塚原 なので、今年は堅守速攻。相手を0点に押さえれば負けることはないので、カウンターから攻めて得点を奪うサッカーがしたいです。

ー今年に入って何度かトレーニングマッチ(TM)を取材をさせてもらいましたが、守備はものすごく安定していました。

塚原 たしか最後に取材に来てもらったのは、3月1日の阪南大学とのTMでしたよね。守備は安定していたのですが、課題は攻撃。ゴール前での精度をいかに上げることができるかがポイントです。

阪南大学とのTMは終始FC大阪ペース。15本以上シュートを打ったものの、4得点しか奪えませんでした。

ーそれは昨シーズンの課題でもありました。攻めているのに負けたという試合が多かったです。本来であれば3月15日の開幕に合わせて準備していたと思うのですが、新型コロナウイルスの影響で延期に。現状は7月18日開幕予定ですが、どのように捉えていますか?

塚原 開幕延期をプラスに捉え、今は課題を修正しながら練習しています。トップチームにいる選手のほとんどは仕上がっているので、いつ開幕しても問題はありません。

ーその言葉が聞けて安心しました。

塚原 先ほども言いましたが、今年の目標は「優勝してJ3リーグに参入する」こと。私自身、10年くらいはFC大阪で指揮を執りたいと思っています。その中でJ1を目指して、最終的にはACL(アジアチャンピオンズリーグ)やクラブワールドカップにも出場したいと考えているので、長いスパンで見た指導もしていけたらと。

ーFC大阪が世界のクラブチームと戦う日が来るのが待ち遠しいです。でも、これだけチームのことを考えていると、プライベートの時間がないんじゃないか…と思ってしまいます。

塚原 プ、プライベートですか…笑。

ー答えられる範囲で大丈夫です。

塚原 いや、これはぜひ記事にしてもらいたいんです(笑)。本当にプライベートの時間がなくて、練習後は平野ヘッドコーチ(HC)とミーティングをしています。家族といるよりもサッカーのことをしている時間のほうが長いです。

「ミーティングは商業施設でしたり、HCの家でやることもあります」と塚原監督。

ーそうなんですね。でもそれだけチームのことを考えている、と。

塚原 はい。平野HCは知識が豊富。僕が監督になったとき、僕よりも知識が豊富な人がHCであってほしいと思っていました。コミュニケーションも取りやすく、とてもやりやすいです。

ソニー仙台FCとのTMでは、常に隣にいました。

ーたしかにTMのとき、ずっと2人でやりとりをしているのが印象的でした。

塚原 指揮を執るには恵まれた環境です。でも先ほども言ったんですが、本当にプライベートの時間がなくて…。子どものサッカーを観に行く時間を取ってあげられないのが残念です(笑)。

ーたしかに、このような仕事をしていたら、両立は難しいですね。

塚原 FC大阪の練習が終わって家に帰ってから、子どもたちにもサッカーを教えて…というのが日常です。

ー本当にサッカー漬けの毎日ですね。話は変わりますが、東大阪に来られたことはありますか?

塚原 事務所が布施にあるので、何回かあります。李選手が東大阪出身で、とても明るい選手。なので、明るい人が多いイメージはあります。

ーたしかに、李選手はインタビューがしやすい!

塚原 あとは、ラグビーが盛んなまちなので、同じフットボール同士共生していければ良いなと思います。

ー昨年、チームが花園ラグビー場第2グラウンドの改修を発表しましたね。

塚原 ラグビーとサッカーは元は似たスポーツ。僕らが良い試合をすることによって、東大阪の方たちに楽しんでもらいたいです。

ー昨年の花園(第3グラウンド)では勝利できなかったので、今年は初勝利を期待しています。最後に、改めて今年の目標を教えてください。

塚原 テーマの堅守速攻を磨いて、1つ1つをトーナメントだと思って目の前の一戦を大事に戦います。そして、優勝してJ3リーグに参入します!

ー優勝を期待しています。ありがとうございました。

塚原 ありがとうございました。

FC大阪のJリーグ入りは、塚原監督の手腕にかかっています。


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ホッケー 梶間

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山口県出身。
大学生のときに大阪にやってきました。
高校からホッケーを始め、現在もやっています。
なのでホッケー梶間です。
10chとYouTubeを見て生きています。
食べに行ったお店の中で1番カロリーが高そうなものをだいたい注文します。

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