2020年8月2日(日)JFL(日本フットボールリーグ)第24節が行われ、FC大阪はホーム・服部緑地陸上競技場で松江シティFC(以下、松江)と対戦しました。
結果は2-1で勝利し、暫定ですが、首位をキープ。J3リーグ参入に向けて、順調なスタートを切っています。
※本来、24節は10月17日に行われる予定でしたが、今シーズンは新型コロナウイルスの影響で、ホーム・アウェイどちらかでしか試合が行われません。その調整で日程が変更になりました。なので、24節が終了するまでは暫定の順位となります。
前節の開幕戦を4-0で勝利したFC大阪は、同じく前節勝利をあげ、2位につける松江シティFCとの対戦でした。過去に5度対戦があり、一度引き分け(PKで敗戦)がありますが、他の試合はすべて勝利を収めています。昨シーズンも、アウェイで1-0、ホームで3-0と相性が良い相手。
しかしDF舘野俊祐は、「(松江は)昨シーズンとはメンバーが半分くらい違う。監督から『昨年までのイメージは捨てるように』と言われていました」と話します。
序盤はFC大阪がファールを受け、チャンスの時間が続きます。
まずは前半5分、ペナルティーエリアのギリギリ外でフリーキックを獲得。
MF水野匠弥が蹴ったボールは惜しくもバーに直撃。先制点とはなりません。
しかしその直後でした。
前半7分、松江のクリアボールを、MF町田蘭次郎がゴール前にセンタリング。
このボールをゴール前にいた、DF附木雄也がヘディングシュート。ゴールの左隅に決まって、FC大阪が先制します。
このシーンについて附木は、「練習や練習試合であの形を練習していたので、結果として出て良かったです」と。
また塚原真也監督も「松江のファーサイドの高さが低いと分析が出ていたので、セットプレーやセンタリングはファーに入れるように練習していました」と、練習の成果がうまく形として表れました。
このままFC大阪ペースで進むかと思われましたが、得点後は松江ペースに。
前半32分、松江に細かくパスを繋がれて、FC大阪ゴール前まで攻め込まれます。
MF菅本岳(松江)にボールを持ち込まれると舘野が足をすべらしてしまい、交わされます。そのままドリブルで攻め込まれて、シュートが決まり1-1に。
同点のまま迎えた前半アディショナルタイムでした。
左サイドから舘野がセンタリング。このボールに水野がダイビングヘッド。
これが右隅に決まって、2-1と逆転に成功し、前半を折り返します。
後半は危ないシーンがほとんどなく、両チームともスコアが動かず、2-1でFC大阪の勝利となりました。
今日良かったのは、附木が言うように練習していたことが試合で出せたこと。
ディフェンスに関しても、相手に決定的なセットプレーを与えていないことが勝利につながっています。
2試合終わって、相手に与えたコーナーキックは1本のみ。昨年はセットプレーからの失点も多く、そのために落としてしまう試合もありました。今年良いスタートダッシュが切れているのも、最後までボールを追って、マイボールにする。1失点でも少なくして、「絶対にJ3に行くぞ」という気持ちがプレーから伝わってきます。
今節、失点はしてしまいましたが、舘野が足を滑らせてしまったから。決して、ディフェンスが悪くて失点をしたわけではありません。
これからも、今日のような戦い方ができれば勝利を積み重ねられる。昨シーズンからほとんどの試合を取材している記者・ホッケー梶間が言うので、間違いありません。
次節は2週開いて8月23日(日)。FC大阪が花園にやってきます。昨シーズン1勝1敗のMIOびわこ滋賀と、ホーム・花園ラグビー場第2グラウンドで対戦。
昨シーズンの花園での試合は、試合終了間際に失点し敗れているので、花園での初勝利がかかった試合でもあります。
リモートマッチ(無観客試合)にはなりますが、あすリートチャンネルでのライブ配信もあるで、開幕3連勝に向けて、みんなで応援しましょう!
次節も勝利を!
試合後の声
塚原真也監督
ー試合を振り返って。
塚原 分析通りの形で相手が攻めてきたので、ボールを奪ってからショートカウンターが、形で出せたと思います。ただ、松江がボールを持つのがうまくて、1失点してからズルズルいってしまいそうになりました。それでも、うち(FC大阪)の走力が勝って、水野が2点めを取ってくれたのが大きかったです。
ハーフタイムで修正をして、後半はめちゃくちゃ危ないシーンはなかったです。
結果的には連勝になりましたが、一戦一戦全力でやろうとしていたので、勝てたのが1番良かったです。
ー監督にとって初めてのホームでの試合緊張はありませんでしたか。
塚原 準備がしっかり整っていたので、緊張はありませんでした。ホームということもあって、観客席にはベンチ外の選手がいてくれたので、やりやすいなと感じながら、試合に入りました。
ー今日は2得点。それぞれの得点を評価してください。
塚原 1点目は、松江のファーサイドの高さが低いと分析が出ていたので、セットプレーはファーにボールを入れたり、センタリングもファーに入れたりと、練習していたことが出せました。2点めは水野が中に入ってきてゴールというシーンだったんですが、これも練習通り。前節でも同じような形で得点ができたので、良い形で取れました。
ー前節とリザーブも含めて同じメンバー。ある程度メンバーが固まっているのでしょうか。
塚原 前節から練習などを見てきて、今日の時点でのベストメンバーです。ベンチ外のメンバーでも、ピッチに立って遜色なく戦える選手はたくさんいます。対戦相手によってもメンバーを変えているので、固定しているというわけではありません。
ー次節(8/23)、ホームでのMIOびわこ滋賀戦に向けて。
塚原 ホームタウンの東大阪で試合をするので、まずは勝つこと。その中で良い試合をして、勇気を与えて感動してもらえるような試合をしたいです。そのためには、今日のように相手に走り勝って、全員が集中してプレーするということがかなり大事になってきます。
DF岩本知幸キャプテン
ー試合を振り返って。
岩本 勝利して勝点3を取れたのは、チームにとっても大きいこと。また、ホーム1戦めにして勝利できたのは、ファンの方たちにも良い結果を届けることができたので、うれしいです。
ー同点に追いつかれた後、前半のうちに逆転しました。
岩本 失点しないで前半を終えるのが良かったんですが、仮に失点したとしても落ち着いてプレーしようと話していました。前半のうちに追加点が取れたのはチームの成長だなと感じます。
ーこの暑さ。疲れはなかったですか?
岩本 正直、しんどかったですね(笑)。僕たちのサッカーは走ることが求められる。今後もこの暑さの中での戦いは続くので、良いほうに改善できることがあれば改善していきます。
ー次節に向けて。
岩本 チームとしては開幕3連勝を目指したいです。昨シーズン、花園で悔しい思いもしているので、今日の良いところは次節でも活かして、ダメだったところは改善して、最高の形で試合を迎えたいです。
得点者インタビューは、こちら。
■FC大阪公式ホームページ:FC大阪公式ウェブサイト
■公式記録:JFL公式
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