知ったか!第100回高校ラグビーダイジェスト 12月28日(月)1回戦②
- 2020/12/28
- ラグビー
- 第100回全国高等学校ラグビーフットボール大会, 高校ラグビー
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新型コロナウィルスの影響で、無観客で開幕した第100回全国高校ラグビー大会。
毎年恒例、週刊ひがしおおさかの「知ったか」もより存在感が増してくるはず。ということで、いつもと違う高校ラグビーをお届けしていきます。
12月28日(月)の2日目は、1回戦・16試合が行われました。
記念大会でシード校が1回戦から登場しますが、今日は100点ゲームはなし。それでも、大差のゲームや拮抗したゲームなど、多くのドラマが生まれました。
(1回戦①はこちらから)
大会2日目(12月28日)のトピックス
・昨日「どこに行ったかわからない」と言っていた「100年先も、熱い冬。」をレフリー&ウォーター係の背中に発見。
・第1グラウンドの6試合目は14:55キックオフ。照明がつくのも花園名物ですね。いつもは30日だけなんだけど。
・決勝戦のような好カード。1回戦で御所実業と報徳学園が対戦すのは記念大会だからこそ。
・最近メキメキ強くなっていた高知中央が初戦敗退…勝者西陵の今後に注目したい。
・東大阪市民美術センターで開催中の企画展「東大阪市花園ラグビー場写真展〜伝統と軌跡〜」は、今日から1/4までお休み。ま、無観客だしね。
美術センターの写真展、今日から1/4までお休みです#higao pic.twitter.com/CIPMgpie35
— 週刊ひがしおおさか(12/21は情報ノーサイド) (@w_higa) December 28, 2020
全試合ダイジェスト
第1グラウンド
大阪朝鮮(大阪第2)34-8朝明(三重)
前半19-3
開始早々、ハーフウェイラインから大阪朝鮮のエースアタッカー15金昂平がディフェンスを抜けてトライを奪う。ラインアウトに乱れがあるものの、自分たちのペースで試合を進める。朝明は後半16分に敵陣22m付近のラインアウトからつないでトライをあげたが、大阪朝鮮のフィジカルを前にそれ以上得点を重ねることはできなかった。
東海大静岡翔洋(静岡)0-24秋田工業(秋田)
前半0-24
過去15回の花園優勝を誇る秋田工業と、3大会ぶりの出場となる静岡翔洋の一戦。
キープレーは前半7分、静岡翔洋がボールを保持しアタックのチャンスを伺っていると、敵陣22m付近で7高橋がターンオーバーで抜け出しトライを奪う。フィジカルを武器に前進し、後半はさらに勢いを増す。合計12トライを量産した。2回戦は高知中央との接戦を制した西陵と激突する。
東海大相模(関東ブロック)24-3光泉カトリック(滋賀)
前半7-3
前大会で県勢過去最高の16強入りを果たした光泉に注目が集まった。PGで先制点をあげるが、東海大相模のテンポの速いボール回しに苦戦。後半5分、東海大相模はFW戦で相手ゴール前まで迫ると、ラックから持ち出しトライを決め14-3に。21分にはターンオーバーからトライをあげ、光泉を突き放した。
開志国際(北信越ブロック)5-57大分東明(大分)
前半0-26
留学生を有する大分東名が、北信越ブロックを勝ち上がってきた開志国際に快勝。
留学生を中心に縦にアタックする大分東名のスタイルは、前半6分に色濃く出た。
相手陣ゴール前のラックから8セコナイア・ブルが持ち出し、つないで11ナコ・ジョアペがトライ。その後も接点で勝ち白星をあげた。
開志国際は後半終了間際に意地のトライを見せ、花園を後にした。
関西学院(兵庫)17-0盛岡工業(岩手)
前半17-0
県大会で強豪の報徳学園を破ったシード校関西学院。対するは、こちらも花園常連校の黒沢尻北を下して12年ぶりの出場となった盛岡工業。
前半12分、敵陣22m付近のラインアウトを関西学院1田中が受け、左へつなぐと相手ディフェンスを振り切って12山本がトライする。アタック力のほか、ポジションに縛られないプレーの関西学院に今後も注目だ。
常翔学園(大阪第3)76-0日川(山梨)
前半36-0
この日の最終試合。個々のスキルが高い常翔学園は、試合序盤から点を重ねていく。タックルされても倒れない強い体で、どんどん前へ。
相手が疲れてきた後半16分には、相手ボールスクラムをターンオーバーしてつなげ14中村がトライ。中村はこの試合で合計6トライをあげる活躍を見せた。
第2グラウンド
昌平(埼玉第2)26-12松山聖陵(愛媛)
前半7-5
互いによくボールを動かす面白い試合。昌平の9渡邉が序盤からテンポ良くボールを動かし、松山聖陵はキックを織り交ぜた攻撃で前半を1トライずつで折り返す。
後半も1トライずつ上げ14-12で迎えた20分。自陣のラックから15北川が左サイドに長いグラバーキック。10篠崎が抜け出しキャッチして、ディフェンスを振り切りトライを上げ試合を決めた。
御所実業(奈良)24-5報徳学園(近畿ブロック)
前半10-0
決勝戦かと思うような、全国優勝を狙う両チームのアタックはほぼ互角。しかしディフェンスで御所実業が上回る。
前半10分にPGを決めた御所実業は、前半25分にはラックからFWを押し込んでトライを奪う。後半はディフェンスからこぼれたボールを御所実業が獲得し、優位に。報徳学園は終了間際にFWでトライを上げたが間に合わなかった。
山形中央(山形)15-0旭川龍谷(北北海道)
前半15-0
17人のメンバーで挑んだ山形中央が、北海道・旭川龍谷に勝利する。開始2分にゴール前ラックから展開し1年生の11森本でトライを奪った山形中央。22分には13叶内が華麗なステップで、25分はゴール前ラックからパワーで押し込み連続トライをあげる。
後半は旭川龍谷が修正し、お互いが体をぶつけ合う。15-0ながら、見応えのある試合だった。
新潟工業(新潟)26-24関商工(岐阜)
前半7-10
先制したのは関商工。前半8分に敵陣ペナルティから速攻すると、右に3人余らせてトライを奪う。すぐに新潟工業も反撃。22mラインのラインアウトからモールを組み、サイドを10大久保が抜けてトライを返す。後半に入ると新潟工業は3トライで26-10。勝負あったかに思われたが、ここから関商工が怒涛の攻撃を見せる。8西村がこじ開けたトライ、12上野の華麗なステップでのトライと多彩な攻撃をみせ、残り5分で2点差。
ヒリヒリした展開も、最後は新潟工業が守りきり、2回戦に進出した。
流通経済大柏(千葉)30-12高鍋(宮崎)
前半11-0
千葉・流経大柏が、宮崎・高鍋に対し強豪の意地を見せる。前半9分に12横山のトライで先制するも、その後は高鍋のディフェンスに前進を阻まれる。それならばとPGを2本決めて、11-0で前半を折り返す。
後半に入るとゲームが一気に動く。高鍋が返せば流経大柏が、流経大柏が取れば高鍋が取り返し後半17分で18-12。ゲームの行方は次のトライに左右される展開に。
ここで決めてきたのは、流経大柏の長身8ワーナー。ラックサイドでトライを奪い、接戦をものにした。
第3グラウンド
高知中央(高知)14-22西陵(愛知第2)
前半7-12
土佐塾を破り花園にやってきた高知中央と、8年ぶりに帰って来た西陵。
序盤は高知中央の留学生のアタックに対して、西陵が低いタックルで対抗し前半を7-12で折り返す好ゲームとなる。
高知中央は後半2分、15大坂がトライを奪い14-12と逆転するも、徐々に規律に乱れが。
西陵は中盤でペナルティを得て、ラインアウトからモールで2トライ。14-22で競り勝った。
國學院栃木(栃木)75-7名護(沖縄)
前半28-7
強豪の栃木・国学院栃木に沖縄・名護がチャレンジする構図。開始早々にキャプテン9屋部がトライを奪い、気概を見せる。しかしフィジカルで勝る国学院栃木が試合を支配。5分、7分、20分、27分とトライを量産。後半も同様にFW・BKが連携して計11トライ。75-7と圧勝した。
目黒学院(東京第1)57-0玉島(岡山)
前半33-0
全国優勝5回を誇る東京・目黒学院が、岡山・玉島を完封する。
前半3分、中盤から11林が抜け出しトライをあげた目黒学院は、サイズ、フィジカル、スピードで勝り着実にトライを積み上げる。
10分、玉島は距離のあるPGにチャレンジするも不成功。その後も目黒学院が圧倒し、57-0で勝利した。
熊野(和歌山)0-78中部大春日丘(愛知第1)
前半0-40
開始すぐ、体格に勝る愛知・中部大春日丘が、順目にボールを回してトライを奪うと、和歌山・熊野に対し前半だけで6トライで0-40。さらに後半も早々に力の違いを見せつける。自陣の密集で相手ボールを力でもぎ取った春日丘は、そのままトライまで一気に持っていき、中部大春日丘が0-78と大勝。熊野はチャンスはあるも得点には結びつけられなかった。
鹿児島実業(鹿児島)19-14札幌山の手(南北海道)
前半7-14
鹿児島実業は、開始早々に洗練された連続攻撃を見せる。6分、自陣からキックパスで敵陣に落としたボールを密集でマイボールにすると、次は10山下がショートパントでゴール前に。ここもマイボールにし、トライを奪う。札幌山の手はここから反撃。ボールキャリアの真横に走力のあるプレーヤーが走り込む憎いアタックで2トライを返し、7-14と逆転して折り返す。
後半は鹿児島実業のペース。4分に15伊知地が右隅でトライをあげると、14分は自陣スクラムから。10山下の飛ばしたパスを受けた25山口がビッグゲイン。12吉野につなぎ逆転トライを奪い、シーソーゲームを制した。
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12/27 1回戦①
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