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- ブレイクダウンでの劣勢が敗戦に直結したダイナボアーズ戦振り返り ライナーズ原理主義者がリーグワンと敗戦を堪能する
大切な試合のはずだった。
記念すべき新リーグの初戦で快勝し、昇格に弾みをつけるつもりだった。試合終了の瞬間、戦前の楽観的な見解が胸に突き刺さる。
花園近鉄ライナーズは1月10日、ラグビー新リーグ「リーグ・ワン」開幕戦を東京・秩父宮ラグビー場で行った。対するは三菱重工相模原ダイナボアーズ。
結果は14-25とあと一歩でもなく、惜しくもない。スコア以上にダメージの大きい敗戦。
7点差以内の勝点ボーナス1も、4トライ以上の勝点ボーナス1もない。痛い敗北。
戦前の予想よりも実はよくできた部分はある。心配していたスクラムもラインアウトもなんとか乗り切れた。
ただ1つ、ブレイクダウンで後手を踏みまくった。これでは勝てない。
済んだことは仕方がない。新型コロナによるイレギュラーもプラスにはできなかった。
ブレイクダウンの劣勢が敗北に直結したのは、序盤に簡単な2トライを与えてしまったからだ。
フィフィタも焦りが見える。アタックでもディフェンスでもフィットしていない。
野口の50:22は成立させてやりたかった。
絶好調の南藤のパフォーマンスを勝利に結びつけたかった。
三竹、田中、文、金子など若いフロントローは成長している。
次こそは、どんな形でも勝利を。
と思えるのはたぶん幸せだ。ライナーズは直近の3年間を「勝って当たり前」の2部リーグで過ごした。
勝点を積み重ねながら、リーグを深めていく。そんなヒリヒリした戦いを久しぶりに堪能していきたい。
本日の要素分析
スクラム
ライナーズ5:5ダイナボアーズ
元日本代表を揃えたダイナボアーズの一列に、ライナーズは互角以上の戦い。前半35分には敵陣22m内マイボールスクラムでペナルティを奪い、その後のトライにつなげた。
ただ、後半は押し負けないまでもコラプシングなどペナルティを献上することが何度かあった。
ラインアウト
ライナーズ4:6ダイナボアーズ
主力が揃わず高さと強さに不安があったラインアウト。なんとかマイボールを工夫しながら乗り切ることはできた。ただ相手ボールに競りかけることはほぼできず。クリーンにキャッチされ、アタックの起点にされてしまった。
コンタクト・ブレイクダウン
ライナーズ3:7ダイナボアーズ
昨年末にレッドハリケーンズとやった最後の練習試合で見せた、ボールの争奪局面での敗北。今季初めて本気の相手と戦って、大きな課題が表出した。が、本番まであまりに時間がなかった。
何度も繰り返されるアタックからのターンオーバー。フィフィタが片岡がジョシュアが。攻め込んでは孤立し、抱え込まれてボールを奪われた。これではアタックできない。
後半はジェドを下げたこともあり密集でのボール保持率がさらに悪化。スクラムでの優勢がなくなったこともありほぼ自陣でプレーすることになった。
ゲームコントロール
ライナーズ5:5ダイナボアーズ
クリーンなボールがほぼ出てこない状況ながら、懸命にスペースを作ったゲニア。相手を撹乱するアタックを見せたクーパー。どちらも及第点以上だが、もう少し自由に試合を作らせてみたい。
一方ダイナボアーズのスレイドもさすがオールブラックス。スペースをよく見てボールを運んでいた。
決定力
ライナーズ5:5ダイナボアーズ
ライナーズ最初のトライは、クーパーのノールックパスから南藤、ゲニアと50m以上のゲインで奪ったもの。パスとランの組み合わせは、ライナーズの武器になる。
ダイナボアーズのポルドリッジも2トライの活躍。常に速さをケアしなければならないプレーヤーは大きなプレッシャーにもなる。
キック
ライナーズ4:6ダイナボアーズ
キックでのエリア取りが少なかったライナーズ。前半に1度野口が50:22を成功させるがチームとしては蹴り合いに付き合うことはなかった。
ダイナボアーズはブレイクダウンから奪うペナルティを起点にうまくエリアをコントロール。スライドの有効なキックも多かった。
ディフェンス
ライナーズ4:6ダイナボアーズ
粘りきれなかったライナーズに対し、自陣22mラインまででライナーズを止めたダイナボアーズ。チーム全体でフォーカスするポイントが明確であったダイナボアーズが上回った。
次戦は1月22日12時キックオフ。本拠地東大阪市花園ラグビー場にて、三重ホンダヒートと。
今回の戦いをディビジョン2はもとより全チームが見ている。
弱みを改善するか、弱みを凌駕する強みを磨くのか。
どちらにしても、時間は多くない。
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