10月11日、関西の大学ラグビーが帰ってきました。
新型コロナウィルスの影響で、数々の大会が春から中止に追いやられていたラグビー界。
3月に予定されていた花園でのスーパーラグビーが中止になったのを皮切りに、国内のトップリーグは途中で中断。毎年鶴見緑地で実施されていた関西セブンズフェスティバルもなくなり、春の大学王者決定戦である関西大学春季トーナメントも開催されませんでした。
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2019関西セブンズの「プロップセブンズ」で大活躍だった関西大学PR朝倉。交流試合ではリザーブで出場。
加えて、第100回全国高校ラグビー大会の開会式が実施されないことが決定したり。どこまで中止になるんだ。いつ試合ができるんだ。私たちがラグビーを応援できる日は来るのか。
そんな不安が拭えない日々を、ラグビーファンは過ごしていたのです。
「やっちゃえばいいじゃん」
という声も聞こえてきます。しかし、関西は少し事情があるのです。
全国的なニュースになった大学が複数参加する関西大学ラグビー。
卒業旅行に行った学校とか、寮でたくさん判明したチームとか。他にも大学が部活動の再開を厳格に管理していたりと、ガチで一筋縄ではいかないのです。
様々な事情を乗り越えて、始まったのが関西大学交流試合と変則の関西大学Aリーグです。順位を決定するリーグは通常の8チームを4チームずつの2リーグに分けて実施。総当りが終わった後に順位決定戦を行うというもの。それに先駆ける形で「交流試合」を開催し、参加できるチームが試合を行うというもの。
昨年のリーグ戦が終了して以来となる公式戦。緊張感のある表情で、入場する選手たちはみないつもよりも動きがぎこちなく感じました。
感染症対策のため、交流試合は無観客で行われます。この日は取材陣も入場NGという徹底ぶりで、関西ラグビー協会の配信するYoutubeLIVEだけが頼りになりました。
神戸製鋼灘浜グラウンドで行われた同志社大学対摂南大学は、開始2分で同志社大学10田村のトライで先制。接戦ながら終始リードを保ったまま、39−17で勝利しました。
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写真提供:KRPU Y.Sakata
4連覇中の天理大学は、関西大学のディフェンスに苦しみながらも48−12で圧勝。先制トライの12市川は、東大阪市立日新高校出身でこの試合のプレイヤーオブザマッチを獲得しました。ホーム天理大学白川グラウンドで、良い形で初戦を終えられたと言っていいでしょう。
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写真提供:KRPU T.Watanabe
全体的に、どのチームも出来上がっていない印象で、やはり準備期間の短さとイレギュラーな事情がうかがえます。今シーズンは交流試合を含めて全試合YoutubeLIVEにて配信予定。仕上がっていく過程を、しっかりソーシャルディスタンスで確認し応援できそうです。
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編集長は摂南大学出身なので摂南主将9三田村推し。 写真提供:KRPU Y.Sakata
今後、シーズンが進むにつれて観客席がどこまで制限解除されるかは不透明ですが、始まるまでわからないのが関西大学リーグ。不確定要素を週刊ひがしおおさかとともに、しっかり楽しんでいただければ幸いです。
では、また。今週末は鶴見緑地と天理親里です。
関西大学交流試合と2020ムロオ関西大学ラグビーAリーグの日程はこちら。
https://rugby-kansai.or.jp/gameuniversity
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