東大阪のみならず、日本いえ世界のコーヒートレンドに大きな影響を与えるスーパー企業「田代珈琲」。スペシャルティコーヒーの製造・販売のパイオニアとして、創業83年のコーヒー専門企業として、今まで培った経験とプライドをギュッと凝縮させた「ティラミス」が登場したと聞き、早速味わいに行ってきました。「珈琲屋さんがティラミス？！」と驚いた週ひがの面々がおじゃましたのは、大阪市城東区に2月にオープンした直売店「TASHIRO COFFEE STATION2」です。

TASHIRO COFFEE STATION2は閉店しました。

「ティラミス(450円)」はみんなが知っているティラミスとは一線を画する。

地下鉄緑橋駅から徒歩10分。周辺には住宅、工場、事務所などが混在する。

■スイーツバリスタがつくるスイーツを開拓
前回とりあげたコーヒーソフトクリーム「マデューロ」は我々を驚かせた田代珈琲のスイーツ。今回いただく「ティラミス(450円)」もコーヒーに精通したバリスタさんが開発しました。フォークを入れると見えてくるコーヒー色のスポンジ。エスプレッソのコーヒーシロップを十分に染み込ませることで、とろけるような舌触りを実現。甘味とコクが口の中でふわっと溶け出す、どこにもない食感を実現しています。

この形を保っているのが不思議なくらいトロトロの「ティラミス」。盛り付けにもこだわりが見える。

「スイーツバリスタという言葉を作り、コーヒー同様にこだわりぬいたものを提供しています。」と話すのはマネージャーの桝屋さん。生クリームやチーズなどの素材選びも徹底し、コーヒーの専門家であるバリスタが作る最高品質のスイーツをと真剣勝負。残念なのは、柔らかすぎて、テイクアウトはできないこと。それくらい味最優先で作られたティラミスなのです。

ラテと一緒にいただいたバージョンも。スイーツもコーヒーも、真剣勝負。

■人が集まり集い行き交う「STATION」
田代珈琲が東大阪市外に初めて出した実店舗「TASHIRO COFFEE STATION2」は2月にオープンしました。生活の導線の上で、コーヒーと人々が集まり交わる場所にしたいと「STATION(駅)」と命名されています。もちろん、スタッフは全員インストラクターの資格を持つバリスタばかり。

「お客様それぞれが好きなコーヒーを、私達も一緒に探していけたらと思っています。」と桝屋さん。「深くて”ドン”とくるコーヒーが好きなんです」と曖昧な相談を記者がしても、しっかりおいしいコーヒーを提供してくださいました。

昼休みにテイクアウトでと毎日来られる方や、仕事帰りに必ず立ち寄られる方などファンも既にいるとのこと。オープンから3ヶ月で早くも。田代珈琲恐るべし。

コーヒーを淹れる桝屋さん。キリッとした真剣な佇まいに、息を飲む。

■伝えるのはコーヒーの文化
東大阪・俊徳道の本社同様、こちらでも「スペシャルティコーヒー」「ダイレクトトレード」と言った、田代珈琲が長年積み上げていった経験と文化を発信します。店内でデモンストレーションを行い、自宅で再現しておいしいコーヒーを楽しんでもらえるようにと、器具も販売。こちらもすでに、試すファンがいらっしゃるとか。田代珈琲恐るべし。

店内の大型ディスプレイでは、買い付けに出向いた際の写真が流れる。

豆を買ってよし、淹れ方を聞いてもよし、スイーツを食べながらコーヒーとともに時間を費やすのもよし。東大阪から世界へ向かって、コーヒーの文化を発信するコーヒー界の伝道師「田代珈琲」からこれからも目が離せません。

■田代珈琲株式会社　TASHIRO COFFEE STATION2
住所：大阪府大阪市城東区東中浜9-3-36　真柄ビル1階
TEL：080-3824-0580
営業時間：9：00～18：00
定休日：月曜日
駐車場：あり(店舗スタッフに問い合わせください)
アクセス：地下鉄緑橋駅から北東へ徒歩10分

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