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会社探訪も序盤でネタ満載なことに圧倒された記者。気を取り直して、大手商社の業務の要、物流倉庫を見学します。
どうでしょうか、この巨大な倉庫。高さ30mです。これが中央環状線から見える建物の中です。ひときわ目立つ建物に、メーカーや品種別に整理され、 システマティックに動く倉庫と商品。出荷すべき商品が確実に出てきます。
「ねじはとにかく品種が多いですから、コンピューターでの管理は必須。どんな風に管理するかが、商社としての実力だと思ってます」と奥山社長が話される通り、サンコーインダストリーはITを活用して業績を上げている会社に贈られる「IT大賞」を何度も受賞しています。
さらに品質チェックをするフロアまであります。ねじを作る会社は小さな会社も多く、自社で高額な検査機器を導入することが出来ないことも多いとのこと。そんな時は、ここで品質チェックを代行しているのだとか。
こんなにたくさんの商品を全て管理し流通させているサンコーインダストリー。いったい何種の商品を取り扱っているのか。奥山社長に聞いてみると・・・
「60万点です。目標は100万点です」
とあっさりと。
100万点ってすごい数です。
物流を管理するシステムも日々アップデートし、それを使うスタッフさんからも毎日改善要求が出てくるんだとか。仕事の品質に対して全社的に意識が高くないと、このクオリティは実現しません。
クオリティと言えば、中央環状線から見える3匹ペンギンにはそれぞれ名前があります。グループ名は「3Qトリオ」
では、それぞれのペンギンの名前は、、、わかりますか?
正解は「クオリティ、クイック、クエスト」
クイックとクオリティは思いつきましたが、クエストとは。
「クエストとは探求するという意味で、サンコーインダストリーの社員は常に探究心を持って仕事に向きあおうという意味を込めています」
と奥山社長。かっこいい!こんな巨大でかっこいい会社が、東大阪にあったなんて。
一番左に見える1号館が1989年に設立され、東大阪での歴史が始まりました。では、どうして大阪市の立売堀に本社を置く優良企業の拠点が東大阪のこの土地だったのでしょうか。
「物流です。交通の便がよく、トラックターミナルが近い。運送会社さんも、お願いしたらすぐに来ていただけます」
なるほど。東大阪の持つ地理的な利点が、サンコーインダストリーを支える要因になっているなら、こんなに嬉しいことはない。東大阪を評価してくださってありがとうございますと、インタビューの最後に奥山社長に伝えると
「僕も東大阪出身ですよ」
とビックリな一言。枚岡東小学校出身の39歳。
「ねじを切削する工場の中で育ったようなもんです」
と笑う、オシャレな社長さんがちょっと身近に感じられました。
取材の最後に、ねじづくり体験をしました。スタッフさんの丁寧な説明のもと、手製のねじストラップをつくっちゃいました。
最後の最後まで、楽しまされっぱなし、圧倒されっぱなし。
東大阪ものづくり会社探訪第1回目。こんなでっかい記事を載せたら、この後ハードルが上がるんじゃないかと、ちょっと不安な中の人でした。
あー、楽しかった。
文・写真:前田寛文 @MaechanYK
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会社データ
会社名:サンコーインダストリー株式会社 東大阪営業所
住所:大阪府東大阪市本庄西1-5-13
TEL:06-6745-8135
公式サイト:http://www.sunco.co.jp/
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