小阪で開催中の「まちゼミ」。お店の人が先生となり、受講者に暮らしに役立つお得な情報を伝授する期間限定のイベントです。
今回で4回目の開催となるまちゼミは、着物のリメイク術やクリスマスオーナメント作り、大学博物館の見学など新たな講座も加わりパワーアップ。
せっかくなので記者も講座を受けたい!ということで、今回初参加となるお店の講座をレポしてきました。
やってきたのは「レストラン酔牛亭」。今年で50周年を迎える小阪の老舗洋食店です。
こんにちは〜とドアを開けると、お店いっぱいに広がるスパイシーな香り!
そう、酔牛亭の講座は「酔牛亭オリジナル・万能スパイスソルトの作り方」。
普段お店で作っている下味用スパイスの作り方を、マスターの山本さん(ここでは山本先生とお呼びしましょう!)がじっくり教えてくれます。
まずは山本先生がお店の歴史を一通り説明。「戦前、昭和初期の和歌山市の洋食店に始まり、小阪で店を開いたのが昭和39年。僕はどうやら3代目か4代目です。小阪に来た当初は串カツや焼き鳥もやってたようです」と、普段お店では聞けない話がどんどん出てきます。もうこれだけでも来た甲斐があります!
「ではスパイスを作る前に、一度試食してもらいましょう」と豚ヘレ一口カツが目の前に。特製スパイスで下味を付けたものと、普通の塩コショウで下味を付けたものを比べてみてビックリ。確かに特製スパイスを使ったもののほうが風味豊か。
「揚げ物やステーキだけでなく、魚料理にも使えますよ」と山本先生。
元々市販されていたスパイスが製造中止になり、「じゃあ自分で作ろう」と10年ほど前に思い立ってオリジナルスパイスを作ったそう。
試食を終えたら、ナツメグやセロリシードなどのスパイスを分量に従って混ぜ合わせていきます。中には材料を1回ずつペロッと舐める受講者の方も。
すべての材料を混ぜ終えたら、オリジナル・スパイスの完成です。味見をしてみると…確かにこれは、酔牛亭の味だ!こんな秘伝の作り方を教えちゃってもいいんですか?とこそっと聞くと、「みなさんが美味しいと思ってくれればいい。うちはこれぐらい教えても全く問題ないで〜」とニッと笑う山本先生。まだまだ秘伝の味はあるってことですか・・・酔牛亭、おそるべし!
お得な情報だけでなく、お店の意外な歴史までもが分かる「まちゼミ」。気になる講座やお店があれば各店舗にお電話下さい。期間は11月30日(日)までです。 講座内容はこちら
写真・文:@mihorobot
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。