ついに開幕した明治安田生命J3リーグ。今季からJ3に参入した東大阪市をホームタウンとするFC大阪は、アウェイ・白波スタジアムにて鹿児島ユナイテッドFC(以下、鹿児島)と対戦しました。
前半2分に先制し残り5分までリードも、終了間際に2失点し、1-2で敗戦。志垣良新監督の初陣を白星で飾ることはできませんでした。
「選手はひるむことなくハードワークしてくれました。ただ、初めてJの舞台に立つ選手も多く、入りは硬くなってしまったかもしれません」と志垣監督。
今日の試合はJリーグの経験の差が出た試合と言ってもいいでしょう。
鹿児島は2016年からJ3を舞台に戦っています。そのためサポーターも多く、会場も青一色でした。声出し応援も解禁となり時折地響きのように揺れるスタジアム。
鹿児島の大嶽直人監督も「サポーターの声援が選手を後押ししてくれた」と、記者会見で話します。
今季からJ3参入のFC大阪にとっては、硬くなっても仕方がない試合でした。
ボールポゼッションはホッケー梶間の体感で、(FC大阪)30:70(鹿児島)。特に後半はほとんど攻められている印象でした。
しかし先制したのはFC大阪。
前半2分。これまで積み上げてきたショートカウンターから攻め上がると、左サイドからDF美馬和也がセンタリング。これをゴール前にいた今季加入のFW島田拓海が合わせて、FC大阪のJ3初ゴールを挙げます。
「さらなる追加点を取りにいきましたが、守備に時間をかけすぎてしまいました」と志垣監督。
先制後は防戦一方で、FC大阪はカウンターから攻め上がるしかありません。攻め上がっても鹿児島の守備は堅く、1対1でもなかなか抜くことができません。
一方の鹿児島はサイドからテンポよく攻め上がり、精度の高いセンタリングを上げてきます。スピードも早く、「これがJ3のスピードか、と慣れるのに少し時間がかかりました」と、この試合ゲームキャプテンを務めたMF西矢健人。
被コーナーキックも多く、FC大阪の1本に対し鹿児島は10本。いつ失点してもおかしくない時間帯が続きましたが、GK永井建成のファインセーブなどでなんとか凌ぎ切ります。
新戦力のFWンダウ・ターラ、FW宇高魁斗、FW田中直基と後半に攻撃的な選手を投入しますが、なかなかスコアは動きません。
追加点が奪えないFC大阪は残り10分から5バック(DFを5人にすること)にし、1点を守りにいくことに。
しかし、志垣新監督の初陣を勝利で飾るまで残り5分という場面でした。
鹿児島の右コーナーキックから、DF広瀬健太にヘディングで合わされ、痛恨の同点弾を浴びます。
同点となり、会場のボルテージはMAXに。
「ピッチで選手同士で声を掛け合ってましたが、それがかき消されるような声援にやられてしまいました」(西矢)。
その直後の後半アディショナルタイム(45分+1分)。ゴール前まで攻め込まれると、FC大阪のクリアミスから鹿児島のDF薩川淳貴にゴールを決められてしまい、まさかの逆転を許します。
残り時間は攻め込む時間があまりなく、そのまま試合終了。FC大阪のJ3初戦は、1-2で敗れました。
「(鹿児島に)身体の強さ、スピードで負けてしまっていました。ただ、まだ37試合残っているので練習から強度を上げて、次節に臨みます」と、志垣監督は最後に話します。
鹿児島は昨季3位で、上位2クラブはJ2に昇格したため現在のJ3トップのチームともいえます。そんなチームと初戦で対戦できたのは、今後J3を戦っていくのに良い指標になったはず。次節以降は今日の課題をしっかり修正してもらいましょう。
次節は3月12日(日)。アウェイ・ユニリーバスタジアムにて、JFL時代にも対戦があるテゲバジャーロ宮崎と対戦します。次節こそは勝利して、J3初勝利を!
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