今シーズン週ひがが注目した選手にインタビューする「ノーサイド！トップリーグ」。第2回は、フッカーの樫本敦選手です。
リーグ戦、トーナメント戦全試合に出場し、チームの主戦力として活躍。サントリー戦では勢いあるランを見せ、先制トライを上げました。

樫本選手、ライナーズパーカーを羽織って登場。

ー今日はよろしくお願いします。今シーズンは全試合出場でしたが、終わってみていかがでしたか？

樫本　いや～、実力不足を感じました。もっとチームを引っぱれたかな、と。東芝戦や神戸製鋼戦ではフィジカルで負けてしまったので…。

ー個人的には課題が残った、と。ファン目線では、リーグ戦の後半から、チーム全体に自信や勢いがついたなという印象がありましたが。

樫本　それはありますね。少しずつですが、プレシーズンリーグあたりから「勝ちきる力」がついてきました。

「印象に残っているのはサニックス戦(エキシビションマッチ)。普段とは違ったメンバーと雰囲気の中、いい試合ができました」

ー特にサントリー戦は、競り勝ちましたね。

樫本　はい。ノーサイドになった瞬間、めっちゃ泣きました(笑)。パナソニック戦での負けがあったから、サントリー戦で勝つことができたんじゃないかな？

ー悔しい気持ちがバネになった、ということでしょうか。

樫本　そうですね。パナ戦では負けたものの、手応えはあったんです。だからこそめちゃくちゃ悔しくて。「絶対上位に行く！」という気持ちがより一層強くなって、次の勝ちにつながったんだと思います。

ーサントリー戦では、樫本選手が先制トライを決め、チームを勢いづけましたね。大きくゲインした島選手から、パスを受けてのトライでした。

サントリー戦、パスを受け猛ダッシュする樫本選手。

そしてトライ！これはかっこいい！！

樫本　島がゲインした時、追いつけるかわからないけど、とにかく走ろう！とダッシュ。普段は密集へのサポートを意識してますが、この時ばかりは「しまー！」ってめっちゃ叫んで、パスをもらってトライしました。

ー島選手がそのままトライするかと思いましたが、見事な連携プレーですね。

樫本　周りをよく見てくれたと思います。

ーそんな激闘の末残りのリーグ戦で3勝をあげ、グループAを3位通過。上位トーナメント進出が決まった時は、ホッとしました。

樫本　僕なんか、リーグ最終のNTTコム戦が終わったあと家に帰って、寝て起きたら、めっちゃじんましん出てました(笑)。

ーえっ、じんましん！？

樫本　それだけ体が緊張してたということなのか…でも、勝ててよかったなぁと。

ーそうですね。勝ちきる力がついたほかに、ラインアウトがものすごく改善された気がしますが…。

スローイングする樫本選手。フッカーの大切な仕事です。

樫本　キャッチする側の高さが統一されて、ブレがなくなったんです。フッカーとしても投げやすくなりました。

ーあー、なるほど。投げるたびに高さが変わると、投げるべき点が定まらないですもんね。

樫本　はい、精度がかなり上がりましたね。あとはディフェンスも改善され、タックルのスピードをコントロールできるようになりました。

ータックルは早ければ早いほどいい、というわけではないんですか？

樫本　前へ出るのが早すぎると、ステップを切られてしまったり、タイミングが合わなくなったりするんです。ちょうどいいタイミングでタックルすることに力を入れました。

ー今シーズン、かなり改善できたんですね。逆に、これからの課題や目標など教えてください。

樫本　ボールキャリー、そして、悔しい思いをしたフィジカルを強くすることですね！

ーありがとうございました。私をかついで、フィジカルを鍛えてください！

お姫様抱っこで鍛えてもらいましょう！

チームと自身を冷静に分析し、どんどんレベルを上げる樫本選手。来シーズンも、目指せ全試合出場！
次回はあの外国人選手にインタビューです。
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