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- 野口の時代が来た!PGで12点 ライナーズ惜敗するも、魂を見せる
新年はじめのゲームは、ライナーズにとって緊張感漂う一戦となりました。
1月8日(日)ジャパンラグビートップリーグ第14節のヤマハ戦を前に、下部リーグとの入れ替え戦が濃厚となってきたのです。
残りの2試合、勝ち点5で白星を上げなければ、入れ替え戦回避はかなり苦しい状況。
ケガ人続出で満身創痍のライナーズは、ヤマハ戦に持てる力のすべてを出して挑みます。
スタメンはベテランが中心。コンスタントに試合に出続ける金と重光、復活して間もない高と、安定した布陣です。
ただ、前節同様外国人選手のほとんどがケガで欠場。そんな中期待を集めるのは、この日も健在のストーバーク。人員不足の中、出場し続けたことでアタックに磨きがかかり、目下成長中です。
対するヤマハは現在2位。山本、伊藤、日野など、日本代表を擁するチームが、やすやすと勝利を譲ってくれないことは確かです。
ここで負ければ後はない。背水の陣のライナーズ。チャレンジャーとしての挑戦が始まります。
大雨の中、ライナーズボールで10重光がキックオフ。ライナーズは風上です。
序盤は互いに様子見。試合が動いたのは9分でした。ヤマハの強靭なモールから先制トライを奪われます。
そこからヤマハペースとなり、なかなか自陣を抜け出すことができません。
しかし、悪天候の中でも、ライナーズは我慢強くディフェンスし、相手のミスを誘います。
ヤマハがペナルティを連発し、PGのチャンスが到来。本日合計4本のPGを決めたのは、ルーキーの12野口です。
23分、37分と、10mラインを越える長距離から確実にショットを決め、名キッカー誕生を予感させる勇姿を見せます。
さらに41分の1本は、22m付近右端からの難しい角度。それでも落ち着いて成功し、7-9で逆転して折り返します。
前半の我慢比べを制したライナーズ。いいぞ、その調子だ!強豪ヤマハを1トライで抑え、しっかり戦えています。

4ストーバークはこの日も絶好調。大きな体で相手をなぎ倒して前へ進みます。
後半出だしは、キックでエリアの取り合い。重光、宮田、野口、高。このBK4人がそろったライナーズは、エリア取りでも負けません。
10分、ヤマハにモールから2本目のトライを奪われますが、ライナーズの勢いは落ちることなくすぐさま反撃。
キックでエリアを取り、相手陣へ。自陣に攻められると、耐えて相手のミスを誘う…この繰り返し。泥臭く、シンプルに。相手陣でプレーする時間が増えていきます。

「近鉄は悪天候の日の戦い方をわかっている」とヤマハ・清宮監督。経験がのあるベテラン選手が、状態の悪いグラウンドで耐え抜いた。
「ライナーズの魂を見せてくれました。スクラムが強いヤマハから、スクラムでペナルティを取れて誇りに思います」と、試合後の会見で話した坪井監督。
その言葉通り、スクラムにも勢いがついていきます。負けていないどころか、押し勝っています。
「押ーせ!押ーせ!」雨に負けない声援が、より一層後押し。21分、完全に押し勝つと、ヤマハは思わず崩れてペナルティ。
そうだ、このライナーズが見たかったんだ!
強靭なスクラムで相手陣10mに迫ったライナーズ。23分には、この日大活躍の12野口がさらに4本目のPGを決めると、14-12と追いすがります。
が、追撃はここまで。疲れてきたライナーズは、後半の後半に来てミスを連発してしまいます。
ヤマハはもちろんチャンスを逃さず、30分、33分と連続トライ。
終わってみれば26-12と、勝利を収めることは叶いませんでした。
しかし、チームは前を向いています。
坪井監督は、「最後の花園で胸を張れるようなライナーズを示したい」と最終戦に向け気合い十分。
豊田キャプテンも、「セットプレー、ブレイクダウンと、相手の強みのところでも(自分たちの力が)通用した部分がありました。修正して続けていきたいです」と前向き。
トップリーグ第15節は、1月14日(土)豊田自動織機と、花園ラグビー場での対戦。
入れ替え戦は不可避ですが、今日のゲーム内容なら最終戦は勝てるはず。
今シーズン、ホームグラウンドでの勝利は果たせていないライナーズ。有終の美を飾り、少しでも順位を上に。バックにはファンも、地元の声援も、週ひがも、みんながついている。さあ、いよいよ次節、クライマックスです!
【週ひがMVP】野口大輔選手
本日の週ひがMVPは、得点源となったPGを4本決め、12点得点した野口選手。
Q.PGすべて成功。自信ありましたか?
前節、右首を怪我したのでキックの練習はせず、1週間安静にしていたんです。いざ試合(のぶっつけ本番)で、という感じでした。
キッカーは重光選手がすると思っていたのですが、試合をしていく中で「いけ、いけ!」とチームで声をかけてもらい、結局僕が全部蹴っていました。緊張はまったくしなかったです。
Q.SOではなく、CTBでの起用でしたが。
いつものポジションであるSOからボールをもらう時に、少しプレッシャーを感じてしまうところがありましたね。
ミスタックルやボールを取れなかったりと、僕のミスで崩れてしまったところがたくさん。
なので、ミスで終わらず、キックで取り返していこうと思っていました。
CTBは慣れてないですが、そこで言い訳をしてしまうとダメなので。
【週ひがピックアップメンバー】
前田龍佑選手 ヤマハに負けないスクラムを披露
Q.スクラムはで押し勝つ場面がありましたね。
最前列3人で、「いつも通りすること」を意識していましたね。キャプテンが押し勝ってくれるので、僕はそれについていきました。
Qうまく組めていない時もありましたが、後半にかけて修正できたのはなぜでしょう。
方向をバラバラに押してしまったり、相手の組み方に合わせてしまった場面もあったので、ハーフタイムで修正をしようと話し合いました。
樫本敦選手 フィールドプレーでよくボールを運び、ラインアウトも安定
Q.良い部分も多かったが、負けてしまいましたね
トライを取れていないことですね。一本でも取れていれば変わったんですが。
Q.ヤマハのスクラムにも負けてかったですね。
組んでいる感触は良かったです。もっとレフリーとのコミュニケーションをよくすれば、自分たちの良さを出せていけると思います。
Q今日のゲームでご自身の課題は
最後、自分で滑ってしまいノットリリースを取られてしまったことです(苦笑)
あと、もっとタックルの数を増やさないと。
天満太進選手 ブレイクダウンで活躍
Q.コンディションはいかがですか?
僕のコンディションはいいですね。ただ、今季初めて80分出続けたので、今ガタがきています(笑)
Q.ブレイクダウンでも勝てているように見えました。
思った以上に圧力は感じなかったです。ただ、スクラムにはヤマハさんのこだわりを感じましたね。
Q.次週に向けて
最後の10分まではよくできたと思う。今日は次につながる試合だったし、もちろん来週は勝ちます。
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