- Home
- ライナーズ応援日記, ラグビー
- ライナーズ、サニックスに我慢の勝利
近鉄ライナーズが24日、福岡県レベルファイブスタジアムにて福岡サニックスブルース戦に挑み、12対5で辛勝した。マンオブザマッチは15高忠伸。レベルファイブスタジアムでの勝利は、2009年1月4日、九州電力戦以来、3季ぶり。
近鉄私設応援団。この日はクリスマスコスプレ。応援団なのになぜかファンサービス。
時折雪が舞う天候で行われた一戦。ライナーズは試合開始早々、サニックス陣内深くに攻めこみ、ゴール前ラックから、9金がテンポよくボールを出すと、14ギアから13イエロメにボールをつないで、右隅にトライ。
13イエロメのダイビングトライ。そう言えばイエロメも長い。
ここ数試合コンバージョンが不調だった10重光も、難しい角度からゴールを決めて、7-0と先手を奪う。13分にはトップリーグ初出場となる11李が左ライン際を一気にゲイン。サポートに入った15高が、ゴールライン前でタックルを受けながらも、体を転がしながら後ろ手でグランディングしトライをあげ、サニックスディフェンスが整わないうちに、一気の攻勢に出た。
トライ寸前でタックルを受ける15高
仰向けにされるも、あきらめない15高
なんと、後ろ手でグランディングし、トライを奪う15高
これでライナーズが勢いに乗るかとも思われたが、常にサニックス陣内でプレーをするも、ハンドリングエラーや密集での反則などで攻めきれない。一方サニックスもイージーなPGを2本外すなど、お互いにリズムに乗れないまま時間が過ぎていった。
36分、このまま前半終了かと思われたが、ライナーズ陣内30m付近でサニックス4ソーンがライナーズディフェンスをなぎ倒して突破。流石、元オールブラックスのプレーでゴールライン目前で3申のに回し、トライ。12-5となり、サニックスの追撃ムードとなってきた。
さらにこの日大活躍だった11李が負傷交代。38分には5ロコツイがハイタックルでシンビンとなり、不安な形で前半を終了する。
前半、マイボールのモールをサニックスに奪われたシーン
後半に入ってすぐ4分に2吉田が反則の繰り返しでシンビン。13人で戦うことになったライナーズはボールのキープを最優先に試合を運ぶが、サニックスはディフェンスで前に出て、徐々にゴールラインに迫っていく。
何度かトライのピンチもありながらも、14分過ぎに15人の戻ったライナーズだが、サニックスディフェンスが厚い。なかなかサニックス陣内に攻め込めず、我慢の展開。サニックスは22分には昨年ライナーズ戦で大活躍だった22ヘスケスが投入すると、ヘスケスがボールを持つたびにサニックスファンからは歓声、ライナーズファンからは悲鳴が上がる状況が進んだ。
後半37分、ライナーズはサニックス陣内40m付近でペナルティを得ると、10重光がPGを狙う。ボールはポストにあたり不成功。
この試合唯一決めたキックが一番難しい角度だった
跳ね返りのボールをサニックスがつなぎ、22ヘスケスが右ライン際を走り抜けようとするも、ライナーズは必死のディフェンスでなんとか外に押し出す。
その後のラインアウトから、ライナーズはラックでフェイズを重ね、時間切れを狙う。39分、密集でライナーズがペナルティを犯したと真継レフリーはジャッジ。サニックスボールで再開し、サニックスのラストワンプレーかと思われた。が、アシスタントレフリーのアピールにより逆にサニックスがペナルティを犯したと判定され、ライナーズボール。
ライナーズはいったん10重光のプレスキックでタッチに出し、ラインアウトからモールを作り、ホーンが鳴ってから外に蹴り出してノーサイド。ライバルサニックスから、貴重な勝点4を奪った。
マンオブザマッチは15高。12対5とロースコアだが、お互いの気迫が伝わる力の入るゲームだった。
レベルファイブスタジアム、公式戦初勝利を上げたライナーズ
ライナーズは勝点を23とし、暫定6位。サニックスは7点差以内の敗戦で勝点1を加え9とし11位だが、自動降格が見える位置に変化はない。
次節はライナーズが1月9日にNTTドコモと、サニックスがコカ・コーラウェストと対戦する。
週ひが賞は、厳しい展開のゲームを勝利に導きマンオブザマッチを獲得した高忠伸、トップリーグデビューながら快速で相手ディフェンスを翻弄した李陽、安定したラインアウトの要となった4トンプソンルークに贈りたい。
特に李陽は100m10秒6の快足。トップスピードにの乗るのも早く、貴重な戦力となりうる。怪我の状況が気になるところだ。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。