LINERSノーサイド反省会!2018-2019 File.2 田淵慎理選手

   

近鉄ライナーズの選手に今シーズンの総括をしてもらう「ノーサイド反省会」。
第2回は、FL(フランカー)/No.8の田淵慎理選手。昨シーズンの大ケガを乗り越えて復帰し、FWリーダーとしてチームを支えました。

オフに入り、私服で登場!眼鏡をかけた田淵選手はレア。

ーおお、今日は私服!眼鏡かけているの、初めて見ました。

田淵 普段もプレー中も裸眼ですが、たまにかけています。

ーえっ、試合中も裸眼?

田淵 コンタクトで試合に出場したこともあったんですが、目からコンタクトが出てこなくなったことがあって。眼球の裏に回ってたみたいで、2日後に出てきました。それ以来、基本裸眼です。

ーうわー…ラグビー選手っぽい眼鏡話を聞いちゃいました…って、何の話をしに来たんや。今シーズンの振り返りでした。田淵選手には、昨年のシーズン後インタビューにも登場してもらいましたね。

田淵 今年も僕で良いんですか?

ー今年はFWリーダーをされていたので、試合後にたくさんインタビューさせてもらいました。特に黒星の試合は「じゃあ、ゲームキャプテンでFWリーダーの田淵選手に…」と話しづらいムードのなか応えてもらっていたので、最後に良い話が聞きたいな、と(笑)。

オフは近鉄本社で仕事に勤しむ田淵選手。営業なのだとか。

田淵 良い話か…入替戦で勝てなかった話は、せざるを得ないですが(笑)。でも、シーズン中に良い雰囲気はできていましたね。プレーでの成長を感じる機会もありました。

ーアタックやディフェンスなど、目に見えて良くなっていくプレーがありましたね。

田淵 一番成長したのはディフェンスです。春は枚数が負けていたらスライドしていましたが、夏からはシステムを変え、前に出て相手を食い止めるようになりました。

ー途中でシステムが変わるって、大変なことに思えますが。

田淵 そうですね。春からやってきたことって何だったんだ?となってしまう恐れもあります。でも、それを乗り越えて新たなディフェンスを習得できたのは、確実に成長だと思います。

ーおー、なるほど。ご自身のポジション、バックローについてはどうでしょう?FLで出ることもあれば、No.8のときもありました。

田淵 どのポジションでもやることは同じなので、ぼくは試合に出られればどこでも良いです(笑)。
ー個人的には、同期の萩原選手と一緒に試合に出ているところが見れてうれしかったです。

田淵 確かに一緒に出たのは今シーズンがはじめてですね。ライバルとしてバチバチ意識するというわけではないですが、萩原・辻さんとは「3人で争っていけ」とコーチからも言われていますし、同じポジションで競い合えて良い環境です。

1stステージのNTTドコモ戦で、ともに出場した田淵選手と萩原選手(左端・左から2番め)

ー今季は、そこにイオプアソ選手がNo.8で入って…という編成でしたね。

田淵 イオプはセットプレーで抜群の安定感を見せてくれるので頼りにしています。口数が少ないですが的確な意見をくれるので、彼が話すときはみんなじっと耳を傾けています。

1stステージのドコモ戦はイオプアソ選手が不在でしたが、勝ち切ることができました。そこにも成長を感じました。

田淵 ドコモ戦、実は急なメンバー変更だったんですが対応できました。リニューアル後はじめての花園での試合だったので、気持ちも入っていたし。2トライ先に取られても逆転できて、チーム力を感じました。

ー関西出身の田淵選手としても、花園で勝てるのはうれしいですよね。

田淵 ですね。そういった試合ができただけに、入替戦で勝てなかったことが悔しいです。入替戦前は分析や練習の手応えで「勝てる」と確信できたので…。現実を目の当たりにした感じです。

ーなるほど。入替戦の試合が始まって、1番最初に感じた異変や誤算ってなんでしょう?

田淵 ぼくはリザーブで外から見ていたので、中でやっている選手と感じていることは違うかもしれないんですが…前半でトライしそこね、先に1本取られたときから焦りが見えはじめました。

ーはい、はい。

田淵 2ndステージの三菱重工相模原戦からでしょうか。リードされる試合に慣れていなくて、最初に取られて追いかける展開になってしまいました。

ー1stステージがうまく行き過ぎた、と。

田淵 はい。三菱重工相模原戦ではディフェンスも悪くて、初めてのディフェンスシステムをやってみたような感覚でした。

ーうーん、焦りがそういったプレーにつながったんでしょうか。練習ではできていたのに、それが100%出ていなかったですよね。

田淵 結局はメンタルなんです。負けた3試合が特にそう。

ースキルではない。

田淵 自分ならではのメンタルコントロールをする必要があると思いました。

ー自分ならではのメンタルコントロール、ですか。

田淵 試合への入り方です。ハイな気持ちで入った方が良い人もいれば、ローに入った方が良い人もいる。それぞれが自分をどうコントロールするかを考えていく必要があります。

ー全員が同じ方向は向かないといけない。でも、パフォーマンスを十分に発揮するにはそれぞれのやり方があるということですね。モチベーション維持も同じでしょうか。

田淵 そうですね。オフシーズンは特にモチベーションの維持を模索します。ぼくは「海外の選手とプレーしたい」とか常に上を見るようにして気持ちを上げています。

ー海外の選手と。となると、日本代表やサンウルブズも視野に入ってきますね。

田淵 代表戦やシックスネイションズなど、暇があれば見てますね。今年はワールドカップなので、日本と同じプールのアイルランド、スコットランドのテストマッチをよく見ています。

ー意識が高い。

田淵 …ファンとして、という気持ちが半分ですが(笑)。

ーラグビーオタクの田淵選手ならではの視点です(笑)。トップリーグでは神戸製鋼が優勝し、ダン・カーター祭りでしたね。

田淵 神戸製鋼が新しい風を呼んでくれましたね。グラント・ハッティングとトム・フランクリンも注目していました。ハイランダーズの優勝メンバーなんで。あと、Hondaのレメキ・ロマノ・ラヴァもすごかったし…。

ーあ、話しだしたら止まらなくなるパターンですね(笑)。

同志社大学出身の田淵選手。大学選手権はテレビで観戦。「天理の決勝戦も母校みたいに思って見ていました(笑)」

田淵 このへんにしておきましょう(笑)。去年はチームが昇格を大目標にしていたので、自分の目標を固められてませんでした。かといって、「けがをしない」とか小さすぎる目標を立てるとそこまでになってしまうので…。

ーそこで、「海外の選手とプレーする」が出てくるんですね。

田淵 さらに上を目指す2〜3年の長期を見て目標を立てて、来季もがんばります。

ーありがとうございました!

お姫様抱っこをしてもらった回数は、もしかしたらライナーズで一番多いかもしれない。

チームの中核へと成長した今シーズンの田淵選手。
相変わらずのラグビーオタクっぷりも健在でした。来シーズンも、チームを引っ張っていってください!
さて次回は、今季もっとも活躍した新加入選手にインタビューします。

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mihorobot東大阪探検隊・記者

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生粋の八戸ノ里っ子。人気の八戸ノ里東小・小阪中学校校区に住んでいる。
取材へ行けば、同級生のお父さんがやってるお店だった・・・ということが多々あり。
尊敬する人は藤子・F・不二雄先生。

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