LINERSノーサイド反省会!2018-2019 File.3 石井智亮選手

   

近鉄ライナーズの選手に今シーズンを振り返ってもらう「ノーサイド反省会」。
第3回は、PR(プロップ)の石井智亮選手です。
新加入選手のなかでも社会人ラグビー1年生、ピカピカの新人。
今季は新人ながら公式戦11戦中10戦のゲームに出場し、チーム内では「新人賞」を獲得しました。

ファミマ店員らしく、手は前に。この後ポケットに手を突っ込んだジャニーズっぽいバージョンも撮った。

ー今日はよろしくお願いします。オフに入りましたが、今は社員さんとして仕事をしている期間ですよね。

石井 上本町のファミリーマートで、店長の福地さんと一緒に毎日レジに入ってます。

ーあ!元ライナーズ選手の、福地達彦さんですね。

石井 はい、SHの。さすがです。選手のスケジュールや気持ちをわかってくださいます。

ーファミマということは、部署は近鉄リテーリングですか?

石井 そうです。入社したら最初に希望部署を提出するんですが、第1希望をリテーリングにしました。ライナーズの選手といえば鉄道事業に所属しているイメージがありますが(笑)。

ー確かに(笑)。なんでまたリテーリングへ?

石井 客層を絞ってマーケティングをして、単価や売上が目に見えてるが楽しいです。それに同期は野中とぼくの2人で、どちらかは鉄道に行くんじゃないかと思ったので、あえて違う方を希望しようと(笑)。

ー良い作戦ですね(笑)。社会人としても1年めの石井選手ですが、仕事は楽しいですか?

石井 めちゃくちゃ充実しています。はぎさん(萩原選手)も同じ部署ですが、2人で話していると自然と仕事の話になったりしますね。職場の人も、福地さんはじめ応援してくれているのを感じます。

ーそうやって、会社をあげて応援してもらえるって「見てくれている人がいる」という意識にもつながりますよね。結果としては昇格できませんでしたが、ご自身は成長を実感した1年かと思います。どんな意識をもって、シーズンに臨みましたか?

石井 う〜ん、正直、最初は開幕戦に出られる自信がなかったんです。

ーそうなんですか。春の強化試合で活躍していたように見えましたが…。

「野中が先に強化試合(サニックス戦)に出て、同期としては先越されたなと意識しました」とこっそり教えてくれました。

石井 春に日野と合同練習をしたことがあったんです。そのときスクラムの練習で落ちてしまい、ニックコーチに「組めないなら外から見とけ」と言われて。自分のレベルじゃやっぱりダメなのか…と落ち込みました。

ー入団後すぐに、打ちのめされたんですね。

石井 スクラムってある程度自分の組み方があるんですが、それを見つけようとがむしゃらにやりすぎていました。幹が決まっていなかった…っていうんでしょうか、土台をしっかり作る必要があると思いました。

ー日野との練習から基礎の足りなさをを実感したと。

石井 今思えば、そこがターニングポイントでした。

ーそこからご自身のスクラムを見直していったんですね。苦しい時期を、どうやって乗り越えたんでしょうか?

石井 人のプレーをよく見るようになりました。大学のときはずっと試合に出ていて、自分が強くなることに注力していたんですが、それだけじゃダメで。

ーほかの人の良い部分を見て吸収しようと。

石井 スクラムやモールの組み方をビデオで細かくチェックしたり、聞ける部分は先輩に聞いたり。土台を作って、そこから自分の引き出しをできるだけ多くしていくよう意識していました。

ー引き出し、ですか。

石井 はい。スクラムは「じゃんけん」のようなものだと思っていて、相手がこう来たらこう押そう、という駆け引きも必要です。

ーなるほど。

石井 ぼくは引き出しがまだまだ少ないので、もっと学ばないといけません。

ー「じゃんけん」って、面白い表現ですね。そうした勉強と実践を繰り返した結果、開幕戦ではスタメン出場。そして今シーズンを通して見れば公式戦10試合に出場。これは急成長といって良いのではないでしょうか。

石井 開幕戦で、ある程度自分の形で組めるようになって、自信になりました。

ーそういえば、開幕前豊田選手に「FWで注目の選手はいますか?」とお聞きしたことがあったんです。その時真っ先に名前が上がったのが石井選手でした。

石井 本当ですか。「お前がスクラムを語るにはまだまだ早い」って嗜められるかもしれませんが(笑)。大樹さんからは、よくアドバイスをもらいます。

ー一番近くにいる頼れる存在ですね。

石井 もちろんダメ出しもたくさんありますが(笑)。

「大樹さんには『ラグビーだけやってもダメ。仕事もできることが社員選手には必要』とよく言われます」。社会人としても学ぶところが多いようです。

ーさて、今シーズンの試合についても伺いたいと思います。ご自身が印象に残った試合はありますか?

石井 花園でのドコモ戦はやっぱり別格ですね。ぼく、花園経験者ではないので…。

ーそうか、出身大学は関東ですし、高校も花園出場していないんですね。

石井 それだけに花園で試合をしたい思いも強かったです。ただ、スクラムは圧倒できませんでした。パフォーマンスは2ndステージのドコモ戦の方が良かったんですが。

ーチームとしては良い結果でしたが、そんな思いが。

1stステージドコモ戦で、スクラムを組む石井選手。

石井 ほかにも1stステージの三菱重工相模原戦は白星でしたが、スクラムが全然ダメでした。相手に、「スクラムで圧倒できるぞ」という印象をもたれて、しまいました。

ー唯一スクラムだけが負けていたんですよね。

石井 試合後、大学時代の仲間に「あのスクラムはダメだった」と言われました。「相手が強かった」と言い訳しかできなかったです。大学4年間一緒にいた仲間なので、よくわかるんだと思います。

ーほかのプレーで圧倒していたので、スクラムの劣勢を全然気にしていませんでした。記者として反省。

石井 スクラムを圧倒すれば陣地はとれるし、相手に勝ち方をわからせてしまったんです。それが2ndステージでの敗因になったと思います。

ーうーむ。スクラムを突破口にされてしまったということですね。

石井 そうです。今シーズンは入替戦を目標にしていたということもあり、ぼく自身、そこに目を向けすぎてしまったのかもしれません。三菱重工相模原戦に目を向けたつもりで、向けられていなかった。

ー遠くを見すぎて近くを見れていなかった、と。すみません、ガチの反省会になってしまいました(笑)。これからチームを支えていく上での意気込みを、最後にお願いしても良いですか?

石井 はい。入替戦は負けましたが、実は一番充実していた内容だったと思うんです。その充実感をもっと味わえるのがトップリーグ。絶対に戻れるよう、セットプレーの引き出しをもっと多くしてチームに貢献していきます!

一回り大きくなった石井選手。ミホロボットなんて軽々さ!

試合のことを細かく記憶し、論理的に話してくれた石井選手。知性あふれるこの青年に、来シーズンも光多く当たらんことを。
さて、次回はトリ。あの外国人選手が登場します。待て次回!

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生粋の八戸ノ里っ子。人気の八戸ノ里東小・小阪中学校校区に住んでいる。
取材へ行けば、同級生のお父さんがやってるお店だった・・・ということが多々あり。
尊敬する人は藤子・F・不二雄先生。

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