TL選抜、神戸製鋼勢の活躍でフランス強豪からトライを連発 ライナーズもここへ帰ろう
- 2019/2/2
- ラグビー
- クレルモン・オーヴェルニュ, トップリーグ選抜
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ライナーズが一年間、帰りたくて仕方なかった舞台。トップチャレンジに降格したライナーズには、参加することが許されなかった試合。
2月2日(日)、トップリーグ選抜(TL選抜)がフランスリーグトップ14の強豪チームAMSクレルモン・オーヴェルニュ(以下クレルモン)と対戦しました。
トップリーグ選抜と言っても、日本代表やそれに準ずる選手はサンウルブズの合宿に参加中。ライナーズのスーパーエースであるセミシ・マシレワ選手も自身のInstagramでサンウルブズの練習の合間にチームメイトとじゃれあう姿を発信中です。
今回の「選抜」は、9月のワールドカップに向けてのラストチャンス的意味合い。
ここで活躍できれば、サンウルブズや日本代表につながるかも?!
ギラギラしたメンバーがどんなプレーを見せるか。東大阪から車に乗って3時間、岐阜メモリアルセンター長良川競技場に行ってきました。

総観客数7585人!危うく去年の花園(11月3日)が負けちゃうところでした。
日本代表とのボーダーにいる選手≒ラグビーファンには、めちゃんこ知られた存在。早い話がオールスター戦です。報道陣もラグビーを長年取材するベテランぞろい。加えて濃度の高いファンが続々と集結します。
ライナーズを追いかけて岩手やら長崎やらに毎週のように遠征してしまう人々や、毎週ラグビーを観なければ体調が悪くなってしまうあの方まで。
長良川スタジアムは、今年最も濃度の高いラグヲタの聖地と化しています。
試合は、見るからに体が大きいクレルモンが、当たりの強さを活かして2トライを連取します。
リーグ戦真っ只中にやってきたクレルモンに対し、3日前から練習を開始したTL選抜。組織的なディフェンスができるわけもなく、まあまああっさりとトライを献上するシーンが目立ちます。

とにかくでかい!そして強い!
そんなか、TL選抜で輝いたのはSH日和佐篤。所属する神戸製鋼をトップリーグ制覇に導いたテンポの速い動きは、ヨーロッパの強豪も翻弄。クレルモンのアゼマヘッドコーチが「印象に残った選手」と試合後に語るほどの活躍でした。

鬼気迫る日和佐に、伊丹ラグビースクールの先生たちは今頃歓喜!
次にFB山中亮平。神戸製鋼でプレーするとき同様、ユーティリティーBK(バックス)として後半25分に1トライを奪います。その他にも、パワー、スピード、確実性が高く間違いなくチームの中心でした。

つなぎ役にも、ペネトレーターにもなれる。大成したなぁ。
そしてもう1人。後半10分から途中出場した井関信介。30分の出場時間ながら、何度もゴールラインに迫って好調を印象づけました。「トライを取るのが仕事」であるWTBとして合格点には達していないかもしれませんが、神戸製鋼のルーキーとして世界の強豪の中で存在感をしめしていたのもうなずけるパフォーマンスです。

悔しいノートライ。何度もゴールラインに迫る井関かっこいい。
結果、トップリーグチャンピオンとなった神戸製鋼の選手たちが大活躍しましたが、最終的には29−50でクレルモンの勝利で終わりました。
いい選手がいるから優勝するのか、それとも優勝するチームには選手が成長する環境があるのか。

関西学院大学出身、清水晶大も神戸製鋼の一員。
あのとき、トップリーグに留まっていれば。あの日入替戦に勝っていれば。
ライナーズのあの選手が、いつもインタビューに応えてくれるあの選手が今日のトップリーグ選抜に参加し、ワールドカップに向けた最後のチャンスを手にしていたかもしれません。
忘れてはならないのは、優勝するチームだってチームができたときから強かったわけじゃないし、ずっと最強王者だったわけじゃないってこと。今の試行錯誤が積み重なり結果となり、歴史になる。そして未来へとつながって行く。
試合後、ラグビーワールドカップに向けたメンバーに日和佐篤と山中亮平他9名が追加されたことが発表されました。
ここへ帰って来ようライナーズ。このヒリヒリする緊張感ある戦いを味わうために。
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