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- シーズンイン直前!2018年を振り返る ライナーズの課題と有水ヘッドコーチの想い 前編
3月になり、ポカポカ陽気にも慣れてきた初春。桜が咲いたらラグビーシーズンがまた始まる…
って、ちょっと待ってほしい。
2018年シーズンに、トップリーグへの復帰が叶わなかったライナーズ、このままでいいのか?総括は?ファンはまだ悲しみにくれているぞ!
ということで、新しいシーズンが始まる前に行ってきました有水ヘッドコーチのところへ。編集長前田が、2018年シーズンを振り返るとともに、2019年シーズンそして未来のライナーズのデザインを聞いてきました。
前編|中編|後編
前田 このたびは時間をとっていただいてありがとうございます。
有水 こちらこそ、シーズン中はたくさん取り上げていただきありがとうございました。
前田 今回は、シーズンインを前に、まず2018年シーズンを振り返らなきゃと思い、押しかけてしまいました。
有水 よろしくおねがいします。
前田 まず、昇格を逃してチームの雰囲気と言いますか、ムードはどうなんでしょうか。
有水 入替戦に負けてから1月末までの間に、選手49人全員と面談しました。これが濃かった。
前田 たしかに、濃そう(笑)。いろんな意見を直接聞く、伝えるということですね。
有水 課題も各選手口にしてくれました。その中で、チームに対しネガティブになっている発言はありませんでした。
前田 前向きに次へ進もうとしている、ということでしょうか。
有水 責任の所在は、ヘッドコーチである私にあります。ただ、次のステップに行くにはどうすればいいのか、それぞれが考えなければなりません。
前田 当事者意識を持つ。人任せになってはいけないということですね。
有水 チームが目標を達成できなかった。じゃ、自分はどうするのか。選手とスタッフが、自分に矢印を向けないといけません。
前田 では、そういう意味でシーズン中に、ラグビーを見る視点が変わった選手はいたでしょうか。
有水 わかりやすく変わったのは石井ではないでしょうか。彼はもともとロジカルシンキングが好きなんです。
前田 石井選手とお話をすると頭の良さを感じます。シチュエーションもよく覚えているし、そこからフィードバックもされています。
有水 それをベースに、シーズンの途中から馬鹿になれるようになりました。大きな意識改革です。
前田 本当に賢い人は、組織のなかで馬鹿になれる。組織論の基本を1年目にして達成した。他に成長した選手はいますか。
有水 石井を例に上げましたが、他の選手もみんないい方向に変わっています。
前田 ということは、顕著に良くなっていることもあるんですね。
有水 確実に言えるのは、グラウンドでの練習の質が格段に良くなっているということです。
前田 ”いい準備”という言葉がシーズン中にもよく聞かれました。
有水 春は「厳しさが足りないな」と。ポジティブにやらなきゃというのがライナーズの伝統だと思うのですが、ゆるさとの線引が曖昧になっていると感じることがありました。
前田 この1年で、練習での厳しさを持てるようになった。にもかかわらず、入替戦に勝つことはできませんでした。
有水 練習の質は上がった。いい準備ができている。しかし、ラグビーはプレーのチョイスをグラウンドに立つ15人が個々で判断し、実行しなければいけません。
1回目から飛ばし気味の有水ヘッドコーチインタビュー。次回は具体的な試合の中での課題についてお話を聞きます。
・シーズンイン直前!2018年を振り返る ライナーズの課題と有水ヘッドコーチの想い 中編
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