3月24日(日)、JFL(日本フットボールリーグ)第2節が行われました。開幕戦、ホームでFC今治とドローに終わったFC大阪。この日は、アウェーでヴィアティン三重と対戦し、2-0で快勝。今季初勝利となりました。

FC大阪のホーム開幕戦のときは、出ていなかったような…。
ヴィアティン三重のホーム開幕戦とあって、会場の外はかなりの盛り上がり。屋台がたくさん出ていました。

会場は、三重・東員町スポーツ公園陸上競技場。
吉澤会長の「守らずに攻めたことがこの結果に繋がったと思います」の通り、FC大阪は2点めを決めた後半7分以降も守らずに、さらなる得点を狙いにいきました。
この日は風が非常に強く、風をうまく利用することが勝利へのポイント。前半が風上、後半は風下に立つFC大阪。

コイントスで、ボールかどちらに攻めるかを選びます。
日頃、ラグビーばかり取材している週刊ひがしおおさか。今日もラグビーと違う点を見つけちゃいました。ラグビーだと試合開始までに、どちらに攻めるか(陣地を取るか)決まっています。
しかしサッカーでは、選手がピッチに立ってからコイントス。そのため、事前にカメラの準備をしていましたが、キックオフ直前に「あっ、反対側や!」と気づき、急いで移動しました。

この距離で見る選手入場は圧巻!
前半は、風上に立つFC大阪のペース。ロングボールでFW・18横野に集め、MFへとボールを繋ぎます。

2019年新加入の横野。
そこからサイドへ展開したり、再びFWへとパスを出してヴィアティン三重ゴールを脅かしますが、なかなか得点には至りません。

シュートを打つ、キャプテンDF13・岩本知幸。
ヴィアティン三重はクリアボールから前線へと繋いで攻めてきますが、DF6・舘野俊祐などのデフェンスでシュートを打たせません。

デフェンス面と攻撃面で大活躍した、舘野。
すると前半28分、待望の瞬間が訪れます。コート中央で横野、MF14・須ノ又諭とパスを繋いで、舘野がゴールまで約25mの位置からミドルシュート。

このあとゴールが生まれた!
ゴール右に決まり先制点を奪います。今季初得点に選手はもちろん、応援に駆けつけたファンも大盛り上がり。

ベンチの選手と喜びを分かち合う選手たち。
その後はスコアが動かず前半は終了しました。
ロングパスを前線に送ってMFにつなぐというプレーが多かった前半。後半は相手DFの後ろスペースにロングパスを送り、サイドに展開しての攻めに変えました。
試合はすぐに動きます。
後半7分、コーナーキックから横野がヘディング。MF11・川西誠がさらに押し込み、ゴール右上に決まって2点めを奪います。

4人に囲まれながらも競り勝った、川西。

誰もが「入ってくれ」と願った瞬間。
2点をリードしたFC大阪ですが、決して守りにはいきません。さらに追加得点を目指します。
ホームで負けられないヴィアティン三重は、風を利用して前線に長いボールを送ります。後半30分過ぎに、ミドルシュートを打たれますがGK1・永井文也選手がナイスセーブ。会場からはため息も聞こえました。

今日も無失点に抑えた守護神、永井。
その後も、DF10・水野匠弥などを中心に、FC大阪ゴールを守ります。

最終ラインから、前線へと長いパスを送る、水野。
そのまま試合は終了。狙い通りのプレーができ、2-0でFC大阪が今季初勝利を収めました。

初勝利が見れて良かった、ありがとう!
和田治雄監督

インタビューをお願いすると、顔を覚えていてくれました。
ー今シーズン初勝利でしたが、試合を振り返ってください。
和田 風が強かったので、それがどう影響するか気にしていました。両チームとも前線に背が高くてヘディングに強い選手がいたので、セカンドボールをどちらが取るかがポイントだったと思います。
ー0-2で勝ったというのは、得失点の面でも大きいと思います。
和田 複数得点できたこと、前節も含めて失点が0であることは昨年からの成長だと思います。昨年は勝っても1失点をしていたことが多かったです。
ー前半が風上、後半が風下というのは意識していましたか。
和田 風向きは、天気予報を見て事前にシミュレーションしました。風上だとボールが伸びるので、サイドを使うように意識、風下は前線にボールを送る攻め方にしました。
ー開幕戦のときと変えたところはありますか。
和田 開幕戦は横野選手が出場できなかったので、足の早い選手を起用しました。今節は、横野選手を起用して、前線に高さを出しました。
ー次戦に向けて。
和田 ここまでいい形で来ているので、アウェーではありますが、良い結果を持ち帰りたいと思います。
岩本キャプテン

キャプテンを努めて7年目。
ー今シーズン初勝利の感想を教えてください。
岩本 なるべく早く勝ちたかったです。ヴィアティン三重にはアウェーで勝ったことがなかったですが、今日は粘り強いデフェンスから入って、決めるべき選手が決めてくれました。これからにも繋がる勝利です。
ーヴィアティン三重はどんなチームでしたか。
岩本 アウェーでは勝てていなかったチームだったので、三重は今回も勝てると思って臨んできたと思います。しかし、今回勝ったことによってこれだけやれるんだぞということを見せることができました。
ー前半が風上、後半は風下という点で、意識したことは
岩本 風上だと簡単に相手キーパーにボールが届いてしまうので、真っ直ぐだけではなく、斜めのパスを使うことを意識。風下では、FWの裏を狙ってパスを出して、攻撃を始めるようにしました。
ー次戦に向けて
岩本 今日の勝利でチームに勢いがつきました。アウェイ3連戦の半ばの試合なので、もっとチームが勢いづくようにしたいです。
吉澤正登会長

「今日は安心して試合を見ることができました」と、話す吉澤会長。
ー初勝利を収められましたが、試合を見られてどうですか。
吉澤 アウェーで勝点3が取れたのは大きいですね。守らずに攻めたことがこの結果に繋がったと思います。
ー東大阪市民にとっても嬉しい初勝利になりました。
吉澤 開幕戦で勝利を見せられなかったのが残念。アウェーが続きますが勝ち続けて、4月14日のホームでも必ず勝って、みなさんと勝利を分かち合いたいと思います。
得点を決めた2人にもインタビューしました。
DF6・舘野俊祐選手

先制点を決めた、舘野選手。
ー先制点を決めた感想はどうですか。
舘野 前半は風上だったので、遠くから打つのが有効でした。パスをもらったときにゴールが見えたので思いっきり振り抜きました。シュートを打ったあと、相手に倒されたので、入ったかどうか覚えていません。蹴ったときの感触が良かったのと、周りが喜んでいたので入ったんだとわかりました(笑)。
ー今シーズンのチーム初得点でしたが
舘野 開幕戦には東大阪からたくさんの人が見に来てくれたが、勝利を届けることができませんでした。今日は絶対に勝ちたいと思っていたので、先制点が取れて良かったです。
ーこれからの意気込みを教えてください。
舘野 一戦一戦大事に戦って、最終的には優勝したいです。
MF11・川西誠選手

決定的な2点めを決めた、川西選手。ノリノリでインタビューを受けてくれました。
ー試合を決める得点になりましたが。
川西 デフェンスが無失点で抑えてくれていたので、1点では足りないと思っていました。2点めを入れれてホッとしました。
ーこれからの意気込みを教えてください。
川西 1つでも多く勝つことと、目標としている1試合1点を達成できるように頑張りたいと思います。
今シーズン、初勝利を収めたFC大阪。これで勝点が4になり、順位は4位に上がりました。アウェー3連戦の初戦の勝利で、これからを勢いづけるものになりました。
次節は、3月31日(日)13:00〜、東京武蔵野シティFCと武蔵野市立武蔵野陸上競技場で戦います。次節も勝利を!
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