やったー!待ちに待った令和初勝利。2019年7月15日(月・祝)JFL(日本フットボールリーグ)第15節が行われ、FC大阪はアウェーで松江シティFC(以下、松江)と対戦。結果は3-0で勝利し、9試合ぶりの勝点3を手にしました。
開幕から6戦負けなしで一時は首位に。しかし第7節で奈良クラブとの「阪奈ダービー」に敗れてからはまさかの6連敗。その後、課題であったセットプレーからの失点はなくなり、チーム状態が上向きになりました。コーチを交代したことの影響もあったのかもしれません。
そして迎えた今節。対戦相手の松江は今年からJFLに加入したチームであり、ゲームキャプテンを務めるDF・舘野俊祐が4年前まで在籍していたチームです。
試合後に舘野は「松江サポーターにも温かく迎え入れてもらえてプレーしやすかったです」と話しました。
試合は松江のMF・宮内寛斗がイエローカード2枚で退場になるなど、両チーム合わせて6枚のイエローカードが出る荒れた内容となりました。
しかしその中でも、チャンスをしっかり活かしたFC大阪が前半に3得点。ボールポゼッションは松江のほうが高かったですが和田監督は「ボールを持たれることは想定内でした」と作戦通り。前半最終節を良い形で締めくくりました。
では試合を振り返ります。
晴天の中行われた試合は松江ボールでキックオフ。
FC大阪は松江にボールを持たせつつ、カウンターからチャンスを作ります。
まずは前半4分の右コーナーキック。
MF・水野匠弥が蹴ったボールをゴール前にいたFW・横野純貴が頭で合わせ、先制します。
得点後には松江のFWとGK・永井文也が1対1になる場面がありましたが、永井がファインセーブ。
さらに、DF・池永航のゴール前での体を張ったプレーなどで、ピンチを救います。
そろそろ追加点が欲しい前半30分。ゴールまで約30mの位置でフリーキック(FK)のチャンスを得ます。
舘野の目が覚めるような弾丸シュートは直接ゴール真ん中上へ。このシュートを相手GKが取ることができず、2-0とします。
まだまだ攻撃の手を緩めないFC大阪。前半41分、DF・前田悠斗の右サイドからのスローインはペナルティエリア内にいたFW・木匠貴大へ。木匠から逆サイドにいたMF・久保田駿斗へワンタッチでパス。久保田がゴール左隅に決めて3-0とし、前半を終了します。
FC大阪ボールで始まった後半も、松江がボールを保持する時間帯が多くなります。
後半のFC大阪は得点を取りに行くよりも、失点をしない守りで試合を進めます。
中盤では今節初スタメンとなったMF・熊田克斗がピッチを左右に動き回り、松江を翻弄。
さらに、後半40分にも今季加入したFW・石川隆汰が初出場と、新たな選手も活躍しました。
後半はスコアは動かず3-0で試合終了。
近いようで遠かった勝点3。前半最終節でようやく手にすることができました。100%の試合内容ではないかもしれないけど、3点取って勝てたことは大きな成長。終わりよければすべて良し。後半戦巻き返すぞー!
次節は7月21日(日)、開幕戦で引き分けたFC今治とアウェー・ありがとうサービス.夢スタジアムで17時キックオフ。次節も勝利を!
試合後の声
和田治雄監督
ー今日の試合を振り返ってください。
和田 松江はパスを繋いでくる攻撃的なチーム。ボールを持たれるのは仕方ないと思っていました。前半は狙い通りに攻めることが出来ましたが課題は後半。(松江に退場者が出て)数的優位に立っていたにも関わらず、得点が取れなかったのが今のチーム状況を表しています。ただ、どんな内容であれ勝点3を取れたことは大きいです。
ー令和初勝利です。
和田 だいぶかかっちゃいましたね。でもまだ半分。これからも試合が続くので、勝てるように練習していきます。
ー最近の試合はなかなか点が取れない中、今日は前半3得点でした。
和田 セットプレーの練習を選手たちが考えながらやっていました。その成果です。
ー今日の試合の課題は。
和田 流れの中で得点を取ること。今日も3得点中2得点がセットプレーだったので。もう少し質を上げなければいけません。
ー最近途中出場が多い川西選手ですが、今日は出場しませんでした。
和田 川西は大事な場面で必ず得点を取ってくれる選手。追っている試合で出すほうが効果的です。今日は3-0とリードもあったので、他の選手を起用しました。
ー後半戦に向けて。
和田 前半戦は思い描いていた予想とは違う状況になってしまいましたが、現実を受け止めます。後半は1つずつ戦術的に変えて臨みます。
ー次節(FC今治戦)に向けて。
和田 FC今治は非常に強いチーム。遠征の疲れを早く取って、少しでも良い状態で挑みます。
舘野俊祐ゲームキャプテン
ー試合を振り返ってください。
舘野 6連敗後に2分け。天皇杯で得点を取ることができ、チームの状態が上がってきていました。今のチームに必要なのは勝つことだったので、前半に3点取ることができて良い勝ち方でした。
ー2節連続の引き分け。チームの状態は良くなってきているのでは。
舘野 1つは池永選手がケガから復帰してくれたことが大きいです。あとは、周りの選手たちが最後まで体を張ったり、セットプレーで集中力を高めていることが要因だと思います。
ー目が覚めるようなFKでした。
舘野 4年前にこのピッチで戦っていたので、感触も分かっていました。コンパクトに振り抜こうと意識して蹴ったら、良い方向に飛んでくれました。
ー古巣との対戦はどうでしたか。
舘野 松江サポーターも温かく迎え入れてくれたので、やりにくさはなかったです。
ー次節に向けて。
舘野 昨年、FC今治と対戦したときは劇的勝利を収めました。悪いイメージは持っていないので、アウェーですがしっかり勝点3を大阪に持って帰ります。
吉澤正登会長
ー久しぶりの勝利おめでとうございます。
吉澤 ありがとうございます。天皇杯が間にあったので、勝てていないイメージがなかったのですが、令和初勝利だったんですね。ここから勢いに乗って連勝街道を築いていきます。
ー前半戦の戦いの振り返りと、後半戦に向けての意気込みを。
吉澤 前半は精神的支柱であった岩本キャプテンがケガをしてから、チームにまとまりがなくなりました。しかし中堅の舘野がゲームキャプテンとなり、同期や周りの若い選手がしっかりサポートしてくれたことがチームにとっての収穫。あとは結果のみです。前半戦の後半になるにつれて徐々に良くなってきたので、あとはチーム一丸となって戦っていきます。
FW・横野純貴選手
ー先制点のシーンを振り返ってください。
横野 「とにかく勝ちたい」という気持ちで押し込んだゴールです。
ーリーグ戦令和初勝利です。
横野 約3ヶ月勝てていなくてみんなが辛い時期でした。FC大阪には若い選手が多いので、僕たちベテランがチームを引っ張っていきます。
ー後半戦に向けて。
横野 5勝4分6敗と負け越してしまい、想像とは違う結果になりました。ベスト4に入れるように後半戦も頑張っていきます。
ー次節に向けて。
横野 開幕戦引き分けたチームですが、「僕たちは変わったんだぞ」というところを見せるプレーで、勝利を目指します。
MF・久保田駿斗選手
ー久々の勝利でした。
久保田 勝点3を取れて素直にうれしいです。試合前に、絶対に勝点3を取って前半を折り返そうとチームで話していました。今日は前半に3点を取ってFC大阪のサッカーができた試合でした。
ー得点シーンを振り返って下さい。
久保田 木匠選手がゴール前で横野選手に出したパス。横野選手が相手DFと竸っていたので、こぼれてくるかなと予想して準備していました。落ち着いて決めることができました。
ー後半への意気込みを。
久保田 久々に勝ってチームに良い雰囲気が戻りました。前半戦最後3試合の良い勢いのままに、連勝を目指して頑張ります。
MF・熊田克斗選手
ー今季初スタメンの感想を。
熊田 昨年大ケガをして今シーズンは最初からリハビリでした。花園での試合で途中出場はあったんですが、スタメンから出ることを目標に練習してきました。目標を達成できたことは良かったし、勝利に貢献できたので更に良かったです。
ー持ち味を教えてください。
熊田 攻撃型の選手なので、攻撃を活性化させること。攻撃のスイッチを入れる縦パス、得点やアシストに関わることが持ち味です。
ー今後の意気込み。
熊田 コンスタントにスタメン出場を続けること、得点やアシストなどの結果を出していきたいです。
FW・石川隆汰選手
ー今季初出場の感想を。
石川 FC大阪のメンバーにようやくなれたという気持ち。また、練習のときとは違う雰囲気や緊張感の中で試合が出来て楽しかったです。JFLの試合には高校生のときにも出たことがあったので、緊張はしませんでした。
ーどのようなプレーで勝利に貢献したいですか。
石川 僕に求められているのはサイドバック(DF)。センタリングからのアシストや後ろから積極的に攻撃参加をして、得点を奪いたいです。
ー今後の意気込み。
石川 まずはスタメンに定着すること。そして来年を迎えたいです。
■FC大阪公式ホームページ:FC大阪公式ウェブサイト
■公式記録:JFL公式
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