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「キングオブ東大阪」トモさんありがとう!ラストゲームは完封 ライナーズ全勝でTCL優勝
「KING OF HIGASHIOSAKA」。
まさにトモさんを表す言葉。
東大阪のヒーロー、トンプソンルーク選手の引退試合となるトップチャレンジリーグ最終節近鉄ライナーズvs栗田工業の試合が秩父宮ラグビー場にて開催され、14,599人の観客がフィナーレを見届けました。
ラグビーワールドカップに4度出場し、日本代表キャップ数は71。今や誰もが知っている日本のレジェンド最後の試合は、ライナーズでした。
会場にはいつも花園で見かける顔ぶれが。
いやいや、ここは花園か!?秩父宮なのに圧倒的ホーム感。
トモさんの最後を一目見ようと、東大阪をはじめとする関西、全国各地からファンが集まりました。
あートモさんって愛されてるんだな…遠くから駆けつけたファンの多さが物語っています。
もうこれだけで泣いちゃう。
なんて考えているのもつかの間、今日の試合は涙腺が緩みっぱなし。
なぜって、トモさん引退試合としてもライナーズラストゲームとしても申し分のないものだったからです。
開始からやや動きがかたいものの、圧倒的にライナーズのペースで進む試合。
トモさんがボールをもつと大歓声。しかし、彼は冷静です。確実にボールを繋げ、相手に突進。
「ぼくは自分の仕事をするだけ」といつものセリフが脳内再生されます。
ライナーズムード漂う中、最初のトライは前半12分でした。相手陣ゴール5m、8ロロのオフロードパスから5ストーバークがパスダミーで相手ディフェンスを惑わせ、自らトライします。
スーパーラグビーに招集され、トモさんの後継者として期待されている存在のマイキー。「これからのライナーズは任せろ」そう叫んでいるかのようなトライです。
ここからライナーズの進撃が始まります。相手のペナルティを利用しながら前進し、前半のほとんどを相手陣でプレー。
FW中心のアタックで4トライ1ペナルティトライをもぎ取り、無失点で前半を終えます。
そして課題の後半。
今季のライナーズは、前半が良かったにもかかわらず後半で失速してしまうことが課題でした。
しかし今日は余計な心配だったよう。
後半5分、栗田工業ボールのラインアウトを奪うと7野中がゲイン。クーパー、マシレワとつなぐと、走りきってトライ!エガちゃんポーズもしっかり決めます。
その後もバテることなく、着実にトライを重ねるライナーズ。
メンバーを変えても勢いが止まることはありません。
今シーズン出場した試合ではすべて途中交代をしているトモさんも、そろそろかな?と思いきや、今日はベンチに下がる様子はありません。
有水ヘッドコーチは「トンプソンたっての希望で80分出ることになった」と話します。
後半11分、19松岡がストーバークと交代で入りトモさんと肩を並べます。
このコンビを最後に見ることができて良かった。ライナーズのオールドファンなら誰しもが思ったでしょう。いかん、また涙が…。
いつも通りの献身的なプレーは変わりませんが、少し特別。
そんなゲームのなか、55-0で迎えた後半28分。ロロがこの日2つ目のトライを中央に決めると、さらなるサプライズが待ち受けていました。
コンバージョンキックをトモさんが蹴ることになったのです。
ボールは美しい弧を描き、ポールを通過します。ゴール成功。57-0とします。
さらに得点を重ね、ラストプレー。
ロスタイムの50分、マイボールラインアウトからフェーズを重ねゴール直前へ。ラックからライアンが後ろで待ち構えていたトモさんへ渡すと、すかさず右へパスし最後は15マシレワが右端にトライ!
自分で行かず、仲間に託し確実なトライを。「もちろん取りたいけど、チームが負けたら意味がない」と後の会見で語ったトモさん。最後までらしいプレーでした。
最後のコンバージョンもトモさん。現役を締めくくる最後のキックは外れましたが、「外すんかーい!」とツッコむのが正解でしょう。
体を張った盛大な、そして東大阪的なネタ。
ありがとうトモさん、それでこそ「KING OF HIGASHIOSAKA」だ!
ライナーズのシーズンラストゲームである今日。トモさんは最後まで「チームが勝つこと」を一番に考えたプレーを見せてくれました。
それをどう感じ、どうつなげていくのか。
チームはトップチャレンジリーグを全勝優勝し、結果だけ見れば言うことなし。
しかし満足してはいけません。来シーズンは新リーグ構想に加わることが予想されますが、そこでどの程度戦えるのか。
まだまだ課題は山積みです。
ライナーズはこれからも走り続けなければいけません。トモさんが渡してくれたパスを、次のシーズンにつなげなければ。
勝って兜の緒を締めよ。そう感じる最終戦でした。
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