マイキーがサンウルブズのジャージを着た!さらなる成長へつながる1トライと仲間からの信頼

近鉄にはいい外国人選手がいる。それもプレーだけでなく、ハートも誇れる愛すべき男たちが。ライナーズを助け、力になり、自らも成長する。彼らがライナーズだけでなく、日本を背負うスタープレーヤーへと駆け上がっていく姿は、私たちを熱く夢中にさせます。
引退してしまいましたが、トンプソンルーク、タウファ統悦を筆頭に、近年ではセミシ・マシレワの活躍が私たちに誇りを取り戻させて、そしてマイケル・ストーバークが今日そこに仲間入りしました。

選手入場時のマイキー。いつもより男前?

身長204cm。大型のLO(ロック)で、足も速く、キックも蹴れる。強い体で体を張って相手の前進を止め、信じられないスピードでラインブレイクし、スタジアムを熱狂に包むこともしばしば。チームメイトやファンは皆、親しみを込めて彼を「マイキー」と呼び、誇らしげに愛を注ぐ。
そんなマイキーが、ついにサンウルブズの一員になったのです。
サンウルブズは、日本代表に準ずるとされるプロチーム。南半球のラグビー強国4カ国のチームで構成される「スーパーラグビー」に参加します。今シーズンは昨年のワールドカップの影響で、国内リーグであるトップリーグとシーズンが重なり、メンバー集めに苦心している様子ですが、そんなこと関係ありません。日本代表とその候補がチームを占めていたとしても、マイキーは必ずサンウルブズに選ばれていたはず。そう思わせるほど、今シーズンの活躍は目を見張るものがありました。
12人のリーダー陣としてチームを牽引し、試合ではゲームキャプテンとして厳しい局面で仲間を鼓舞してきました。

ゲームキャプテンとしてコメントをするマイキー。

彼が日本にやってきたのは、2016年。緩んだ体でファーストミーティングに現れ、事前に共有されていた写真とは別人な姿でチームメイトを呆れさせました。真面目に練習はするものの、前向きなプレーは見られない。練習試合などでいいプレーは見せますが、サイズを活かしているのはラインアウトのみ。今ひとつ、見ていて楽しくない選手でした。
シーズンに入るまでは。

マイキーと言えばこの目!

2016年のトップリーグ第3節でライナーズとマイキーは東京・秩父宮ラグビー場に遠征をします。そこで彼が目にしたのは大阪での試合と同じファンが、全く同じようにバックスタンドで応援する姿でした。
「もしかして俺たちはとても愛されているのではないか」
そう感じたマイキーは、目を覚まします。

マイキーのこの写真、何回使ったかわからない!かっこいい!

グラウンドを縦横無尽に駆け巡り、チームが萎縮したときも1人で奮闘。試合後に「なぜこのチームはこんなに覇気がないんだ!」と訴えることも。
シーズン最後には、チーム内で最も成長した選手に選ばれ、真にライナーズの一部となりました。
そんな彼が、ついに国際舞台に立ち日本代表への足掛かりをつかもうとしているのです。

後半のスタートからついに登場!サンウルブズの人になった瞬間。

今季、昇格のないトップチャレンジリーグ(事実上の2部)を圧倒的な力差で全勝優勝を果たした次の日の8時にサンウルブズに合流。その5日後にあたる今日、サンウルブズとして赤いジャージを着て試合に挑みました。トップチャレンジリーグのチームから選抜された「チャレンジバーバリアンズ」との練習試合に。サンウルブズにとって、プレシーズン唯一の練習試合でもあります。

ハイボールキャッチはお手の物

後半から登場したマイキーは、すっきり髭を剃り精悍な顔立ちでグラウンドに立ちます。まずはキックオフからのハイボールキャッチ。続いてラインアウトのジャンパーとして。役割をこなし、いいボールをチームへつなぐ下働きを行います。
目立ったのはディフェンスでした。しっかり動き、密集ではしっかり壁になり、体をしっかり張ってチームから信頼を勝ち取ろうと見てとれます。
しかしボールキャリーはなかなか叶いません。重要なプレーには顔を出しますが、自らディフェンスラインを突破するようなプレーはなく、アタック時はウロウロしているだけの時間もチラホラ。チームに合流して、数日しか経過していない弱さを見せてしまいます。

まあ、普通ね。5日じゃボール回ってこないよね。

よくやった。初めの一歩としては上出来の40分だろう。そう思った後半のラストワンプレー。
ライナーズで何度も見せた鋭い目が復活します。
ゴールライン前ラックから素早くピックし、ラックサイドを狙いすましたように走り込んでインゴールへグラウンディング。サンウルブズ初出場にして、初トライ。仕事を終えたマイキーの顔は、喜びというよりも安堵の割合が大きいように見えました。

この目!この目ですよ!

試合後は、ファンサービスのあとライナーズからトップチャレンジバーバリアンズとして出場した矢次、菅原と少し話をして、ロッカーに下がって行きました。
今日のパフォーマンスはどうだったのか。来週、2月1日の開幕戦にマイキーの名はメンバー表にあるのか。

個人の能力は上々でしょう。リーグ戦の疲れもなく、元気にいつもの強さと重さと速さが共存するパフォーマンスを見せていました。
しかし、アタックはまだまだ呼吸があっていません。決まり事も身についていないし、信頼関係もチームメイトと築けていません。

ラインアウトは、サンウルブズが毎年苦労するところ…。

スーパーラグビー初戦は、ライナーズが業務提携をするメルボルンレベルズと福岡で。
「レベルズには同じライナーズのライアンがいるし、とても楽しみ」と試合を心待ちにします。
果たして、今のマイキーが23人のメンバーに選ばれるのか。

仲間との語らい。サンウルブズでもこんなシーンを期待。

こうなると日本代表への道が気になる。今年はシーズン中に「日本代表になりたい」「日本語を勉強して日本国籍も取りたい」と口にしていたマイキーにとって、今日は大きな一歩となったはずです。なので、思い切って「日本代表に少し近づいたんじゃない?」と試合後に水を向けてみたところ

「目標としてはある。けど、今はサンウルブズのメンバーとして一つ一つの試合に勝つために精一杯やるだけ」

マイキーほどインタビューしやすい選手はそうそういない。賢い。

マイキーの弱点は、目を見張るパフォーマンスをした次の試合で気のないプレーをしてしまうところ。
プレーにムラがあり、気分屋で、仲間から愛されるが信頼されるのに時間のかかるところ。聡明で理解力は高いが、自分本位のプレーをしてしまうところ。
しかし、今年リーダーグループを経験し、トンプソンが引退した日にゲームキャプテンを務め、彼のなかで変わりつつあります。

引退を目前にしたトンプソンが言っていたことが忘れられません。
「マイキーは、今のままではインターナショナルのプレーヤーとしては難しい。先週よかったけど今週はダメとか、さっきは素晴らしかったけど今は難しいとか、それじゃダメ。でもスタンダードを上げてどの試合でも仕事をすれば、必ずチャンスはある。」

ライナーズに来てから、マイキーは4月でまる4年になります。少し年をとり、今やらないと2度と叶えられない夢へと向かい始めた27歳の若者でもあります。
私たちの愛するマイケル・ストーバークの厳しい戦いが今はじまりました。おそらく、彼の人生でも最大級の難しい挑戦になるでしょう。
でも、信じています。マイキーがまた、さらに成長して帰ってきてくれることを。そのときは愛すべき204cmの男が、新たなるステージへ駆け上がっていることを。

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MaechanYK

MaechanYK東大阪探検隊隊長・編集長

投稿者プロフィール

特定非営利活動法人週刊ひがしおおさか代表編集長兼東大阪探検隊隊長。
ふとした思いつきからはじめたWEBサイトが、もうすぐ10年。
もっともっと影響力を持ったサイトにしていきたいです。

好きなモノ:近鉄ライナーズ、阪神タイガース、競馬、ゲーム、プラモデル、楽でお金になる仕事。
嫌いなモノ:愛、本物

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コメント

    • ようはっぱ
    • 2020年 2月 01日

    サンウルブズの試合を録画したんを夜に見ました。
    5番の背中に「マイキー」と叫びながら見ていました。
    前田さんのこの記事を読んで「へえー」と思いました。
    近鉄での生活や練習や試合の中でマイキーが学んだことがサンウルブズで活かせたのかなあと思うと、マイキーの活躍にちょっとうるっときちゃいました。
    これからのサンウルブズでのマイキーから目が離せないですね。
    楽しみです。(^_^)

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